ワーキングホリデーのデメリットと失敗しないための対処法

ワーキングホリデーは、働きながら語学学校へ通ったり、自由に就業したりするなど、充実した海外生活を体験できることがメリットですが、デメリットはないのか気になる方もいるのではないでしょうか。今回は、ワーキングホリデーのデメリットと、失敗しないための対処法を紹介します。

ワーキングホリデーのデメリット【語学留学との違いは?】

ワーキングホリデーは働いたり語学学校に通ったりなど、自由度が高いことがメリットですが、語学留学に比べると制限される部分があるのも事実です。ワーキングホリデーを選択して後悔することがないよう、ワーキングホリデーのデメリットも知っておきましょう。

ワーホリビザは行ける国が限られている

ワーホリビザで行ける渡航先は、語学留学の学生ビザとは差があります。学生ビザであれば渡航先を自由に選べますが、ワーホリビザで行けるのは、オーストラリアやイギリス、カナダなどワーキングホリデーの協定を結んでいる29ヵ国に限られます。アメリカやフィリピンなどはワーホリ協定がないため、ワーホリビザで行くことはできません。

また、イギリスやフランス、カナダなど、一部にはワーホリビザの発給部数に制限がある国もあります。希望者が多いと抽選になり、外れるとその年には希望の国に行けません。行き先を変えるか、ほかのビザを選択するか、翌年に再申請するかになります。

また、ワーホリビザは原則1つの国に1回のみの発給です。別の国ならワーホリビザを申請できますが、語学留学のように、同じ国に何度も申請はできません。

ただし、オーストラリアをはじめ一部の国では、条件を満たした場合に限り2回目や3回目のワーホリビザを申請できる仕組みがあります。

年齢制限が設けられている

ワーキングホリデーは、青少年の異文化交流を目的としていること、そして18歳以上を成人とすることから、申請に年齢制限が設けられています。ほとんどの国で、ワーホリビザを取れるのは18~30歳です。以下に、ワーホリ協定国の年齢制限をまとめました。

18~30歳 オーストラリア・ニュージーランド・カナダ・イギリス・台湾・香港・フランス・ドイツ・アイルランド・デンマーク・ノルウェー・フィンランド・ポーランド・ポルトガル・スペイン・スロバキア・オーストリア・ハンガリー・アルゼンチン・チリ・チェコ・リトアニア・スウェーデン・エストニア・オランダ・イタリア・ラトビア
18~25歳 韓国(政府当局が認めた場合は30歳)
18~26歳 アイスランド

なお、オーストラリアにおいては、2019年と2023年に一部の国を対象として年齢制限の上限が35歳まで引き上げられています。対象となった国は、カナダ、フランス、アイルランド、イタリア、デンマーク、北アイルランドの6か国です。日本は対象となっていないため勘違いしないよう注意が必要です。

ワーホリビザの年齢制限について、詳しくは下記の記事で解説しています。
ワーホリの年齢制限は何歳まで?ワーホリ以外の就業方法も紹介

語学力が伸びない人もいる

ワーホリに行けば語学力を身に付けられるというイメージがありますが、必ずしも語学力を伸ばせるとは限りません。

ワーホリでは語学学校に通えますが、国によっては就学期間に制限が設けられています。例えば、オーストラリアで就学できる期間は最長17週間です。

就学期間に制限のある国では、語学留学のように滞在中ずっと学校に通い続けることができません。語学を学べる機会が限られるため、想定したほど語学力が伸ばせないこともあります。

また、ワーホリビザはフルタイム就労が可能です。就労時間に制限のある語学留学と比べると仕事が忙しく勉強の時間が作りにくくなり、語学力を伸ばせない人も出てくるでしょう。

そしてありがちなのが、現地の日本人とばかり過ごしてしまうことです。日本語が通じる環境では英語を使う機会が減るため、語学力が伸び悩んでしまいます。語学力を伸ばしたいなら、現地の人や他国の人と積極的にコミュニケーションを取る機会を意識的に設けることが必要です。

理想の仕事先が見つからない

ワーホリ滞在先で英語を使って働ける職を探すには、英語で履歴書を書き、英語で面接を受ける必要があります。現地の人なら当たり前のことですが、ネイティブではない人にとっては、簡単なことではありません。また、ワーホリでは最長1年間と滞在期間が限られていることでも、現地の人に比べて採用が不利になるでしょう。

そのため、せっかくワーホリで渡航しても、英語を使う理想の仕事先が見つからず、日本料理店や清掃員などの英語を使わない仕事に就いてしまう人も多いです。

ワーホリで仕事を探す際は、時給や必要な英語力を確認しておきましょう。

ワーキングホリデーならではの魅力とメリット!

ワーキングホリデーはデメリットばかりではありません。ワーホリではないと得られない魅力やメリットも数多くあります。デメリットは回避できることも多いので、ワーホリのメリットが自分にとって重要であるなら、ワーホリの選択をおすすめします。

生活費を稼ぎながら現地の生活を楽しめる

ワーホリビザは、フルタイムで就労しながら現地に滞在できることが最大のメリットです。

就労は学生ビザでも可能なものの、時間に大きく制限があります。例えば、オーストラリアでは学生ビザの場合、働けるのは2週間で合計48時間までです。簡単なアルバイトしかできません。

しっかり稼ぎたい人や費用をできるだけ現地でまかないたい人、海外での就労経験を今後に活かしたいと考えている人は、ワーキングホリデーが向いているでしょう。

特に、オーストラリアなら最低賃金が日本の約2倍で時給23.23豪ドル、日本円で約2200円です(2024年2月現在)。そのうえ、週末やホリデーに働く場合は時給を引き上げるという法律があったり、アルバイト採用の場合は有給や病欠などの補償がない分、時給が25%プラスされたりするため、より多くの収入を得て現地での生活を充実させることができるでしょう。オーストラリアの時給については、下記の記事もぜひ参考にしてください。

オーストラリアの時給はどれくらい?高時給の仕事や探し方もご紹介

経験値が高まり自信がつく

ワーキングホリデーを利用した滞在は自由度が高く、期間は限られるものの語学を学んでも良いですし、仕事や長期旅行も可能です。現地の文化を体験したり、同じワーホリで滞在中の外国人とグローバルな交友関係を作ったりもでき、経験値を高められます。

また、生活に必要な職探しや家探し、銀行口座の開設などもひとりで行わなければなりません。言語や習慣の異なるなか困難な場面もあるため、乗り越えたときには大きな自信につながるでしょう。

ワーキングホリデーを成功させるなら入念な事前準備が重要!

ワーキングホリデーは自由度が高いだけに、行けば何とかなると考えている人もいるようです。しかし、それでは闇雲に時間が過ぎるだけで、「ワーホリでは何も得られなかった」と後悔することにもなりかねません。

ワーキングホリデーを有意義なものにするには、渡航前から入念な準備が必要です。ここからは、ワーキングホリデーを成功させるために必要な準備やポイントを紹介します。

ポイント1:最低でも半年前から準備を始める

ワーキングホリデーを成功させるには、以下のようなさまざまなことを決めなければなりません。

・どこの国に行くか
・語学学校をどこにするか
・入学はいつ頃が良いか
・滞在期間はどのくらいか
・どこに滞在するのか

また、費用をどのくらい用意すべきかなど、考えることはたくさんあります。プランが具体的になれば、パスポートやビザの申請、語学学校や航空券の手配、保険の加入なども必要になります。

そのため、長期のワーホリなら最低でも半年前から準備を始めるのがおすすめです。情報収集に必要な時間を含めると、1年ほどの期間を設けるのが理想です。

ゴールドコースト留学.comでは、「一人ひとりのご要望に合わせたオーダーメイド留学」をご提供しております。渡航前の準備段階から丁寧にサポートいたしますので、オーストラリアへのワーキングホリデーをご検討中の方はぜひお問い合わせください。

ポイント2:ワーキングホリデーの目的・目標を決める

ワーキングホリデーを成功させるには、何を習得したいか、どんな生活を送りたいかなど、目的を明確にすることが重要です。目的が明確でないと、だらだらと日々を過ごしてしまい、あっという間に帰国の日を迎えることにもなりかねません。

ワーホリは自由度が高いことが魅力です。働きながら海外でアクティビティを満喫したいなど、複数の目的を持つのも構いません。大きな目的から、やりたいこと、実現したいことを掘り下げていくと良いでしょう。

例えば、ワーホリ後に就職活動を考えている場合、語学力を身に付けて語学検定で高スコアを獲得するといったことを目的にできます。

目的が明確になれば、ワーホリの計画に必要な渡航先や学校、滞在場所などが絞られてきて決めやすくなります。また、目的に沿ったスケジュールを立てることも容易になるでしょう。

さらに、目的とあわせて、目標も定めておくのがおすすめです。英語力を伸ばしてTOEICの点数を上げるなど具体的な目標にすると、モチベーションの維持に役立ちます。

まとめ

ワーキングホリデーには、滞在国や年齢制限があることがデメリットですが、自由度が高く仕事をしながら語学学校に通ったり、旅行を楽しんだりもできます。一方、目的や目標がはっきりしていないと、充実した時間を過ごせません。失敗に終わらせないよう、万全の準備をして渡航しましょう。

オーストラリアでのワーホリを検討しているなら、ゴールドコースト留学.comがおすすめです。オーストラリアの現地法人であるため、低価格ながら渡航してからも充実したサポートを提供しています。

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