ワーホリの年齢制限は何歳まで?ワーホリ以外の就業方法も紹介

一定期間海外で働きながら、その国ならではの習慣や文化をじっくり味わえるワーホリ。しかし、ワーホリには年齢制限があるので、うっかりしていると貴重な体験ができなくなる場合があります。一体何歳までならワーホリに申請することができるのでしょうか。また、年齢制限を超えていたとしても、海外で就業できるチャンスはあるのかも知りたいところですよね。

今回はワーホリの年齢制限に加え、ワーホリ以外にどのような就業方法があるのかについて解説します。

ワーキングホリデーの年齢制限は基本【18~30歳】まで

ワーキングホリデーの年齢制限は基本的に18〜30歳です。ワーキングホリデーに年齢制限がある理由として、ワーホリ自体が青少年の異文化交流を目的にした制度であるためです。

以下の表に、ワーホリの対象国と年齢制限をまとめました。自分の年齢と照らし合わせて、ワーホリ先を検討する際の参考にしてみてください。

年齢制限 対象国
18歳以上30歳以下 オーストラリア・ニュージーランド・カナダ・フランス・ドイツ・イギリス・アイルランド・デンマーク・台湾・香港・ノルウェー・ポーランド・ポルトガル・スロバキア・オーストリア・ハンガリー・スペイン・アルゼンチン・チェコ・チリ・リトアニア・スウェーデン・エストニア・オランダ・イタリア・フィンランド・ラトビア
18歳以上25歳以下 韓国

※相応の事情があると認められる場合は30歳まで可能

18歳以上26歳以下 アイスランド

なかには25〜30歳ではワーホリができない国もあるようです。ワーホリをする場合は、自分が行きたい国の年齢制限を事前に確認しておきましょう。

オーストラリアにおいては、2019年と2023年に一部の国を対象として年齢制限の上限が35歳まで引き上げられています。対象となった国は、カナダ、フランス、アイルランド、イタリア、デンマーク、北アイルランドの6か国です。日本は対象となっていないため、30歳になるまでに申請を行うことが必要です。

入国時に30歳を超える場合もワーホリの申請は可能!

ワーキングホリデーの基本的な年齢制限は18〜30歳であると紹介しました。しかし、入国時に30歳を超えていてもワーホリの申請が可能な場合があります。

それは、ビザの申請をした日にまだ30歳を超えていなかった場合です。ビザの申請年齢は、申請日時点での年齢を基準にしています。そのため、31歳の誕生日を迎える前に手続きしていれば、入国時に30歳を超えていてもワーキングホリデーを利用可能です。

もうすぐ30歳になるという方は、早めに準備を行いビザの申請を進められるようにしましょう。

30歳を超えてから海外で就業する方法

30歳を超えてしまうと、ワーホリを利用できないということがわかりました。では、30歳を超えてから海外で就業をする方法はないのでしょうか。

ここではワーホリのほかに、海外で就業する方法を3つ紹介します。

学生ビザを取得する

学生ビザを取得すると、30歳を超えても海外で就業することができます。

学生ビザの取得には、現地の語学学校や大学に入学することが条件です。また、働ける時間は一般的に2週間で最大48時間まで(2024年4月1日現在)となっており、フルタイムでの勤務は難しくなっています。フルタイムで働きたいという場合は、この方法は向いていません。

国によっては、学生の就労を禁止しているところもあるので事前に確認しましょう。

学生ビザの取得方法

ここでは例として、オーストラリアの学生ビザを取得する方法を紹介します。

オーストラリアの学生ビザは「Subclass 500」といい、インターネット上で取得可能です。申請は以下の手順で行います。

【手順】
1.オーストラリア移民局のサイトにアクセスし、「Immi Account」を作成します。
2.「ImmiAccount」ログイン画面にUsernameとPasswordを入力し、ログインします。
3.ログイン後の遷移画面で「New Application」を選択します。
4.「New application」から「application group」の中の「Student」を選択します。
5.「Student Visa(500)」を選択し、「Terms and Conditions acceptance(規約)」に同意します。
6.遷移先の画面で、申請書の質問に回答します。すべての質問に回答したら、必要書類を添付し、申請料金支払いのためのクレジットカード情報を入力します。入力完了後、SUBMITをクリックすると申請書を提出できます。
7.申請完了後の画面にTRN番号(照会番号)が表示されるので、控えておきましょう。また、登録したメールアドレスに登録完了のメールが届きます。
8.2015年11月以降は、健康診断は原則不要となりました。しかし、特定の場合には受診が必要です。健康診断を受診する際は、原則としてビザ申請完了後に行います。健康診断は大使館指定の病院で受診するので、必要なものは事前に各病院のサイトで確認しましょう。結果は直接病院からオーストラリア大使館へ送られます。

就労ビザを取得する

就労ビザを取得していれば、海外で就業することができます。就労ビザがあれば、フルタイムで働くことも可能です。就労ビザの取得条件は国によって異なるので、事前に確認しましょう。

就労ビザを取得するためには、現地の企業に就職する必要があります。しかし、手続きは複雑で費用もかかるため、なかなか就労ビザの取得に協力的でない雇用主もいるようです。

しかし、しっかり英語力を身に付け、専門的なスキルを持っていれば就労ビザの取得に前向きになってくれる雇用主もいるでしょう。

就労ビザの取得方法

就労ビザの取得方法は、大きく4つの工程に分かれます。

【手順】
1.内定をもらう
まずは現地の企業に内定をもらいましょう。

国によっては、就労ビザの取得のために月収・年収の審査を行ったり、外国人雇用と自国民雇用を並行して行うことを義務付けたりしています。そのため、就労ビザの取得には現地の企業から内定を得ることが必要不可欠です。

2.必要書類を用意する
就労ビザの取得のために必要な書類は、国や就労ビザの種類によって異なります。卒業証明書や職務経歴書などは、内定が出る前から用意することも可能です。手続きにかかる時間を短縮するためにも、事前に用意できる書類は準備しておきましょう。

また、一部の書類は、内定を出した後に会社側が用意してくれます。

3.渡航する
就労ビザの申請を自国内のみで受け付けている国もあります。その場合は、短期滞在ビザのみの取得もしくはノービザで一旦渡航し、入国後に手続きを行わなくてはなりません。

また、就労ビザとは別に労働許可が必要な国もあります。このような国の場合は、手続きのために渡航と帰国を繰り返さなくてはいけないので注意しましょう。

4.申請を行う
事前の準備が終わったら、いよいよ就労ビザを申請します。会社によっては、申請手続きを代行してくれる場合もあります。また、現地の専門家(代理人)に申請手続きを依頼できる場合もあるので、一度詳しく調べてみてください。

Co-opビザを取得する

Co-opプログラムは、カナダで採用されているプログラムです。「学校での授業」と「就労体験」がセットになっており、就学と就労それぞれの期間がほぼ同じスパンで設定されます。

学生ビザを使いながらも、通常の学生より長く就労できるのがメリットです。しかし、すべての学校でCo-opプログラムを導入しているわけではありません。Co-opプログラムを利用したい場合は、どの学校で実施されているのか確認しておきましょう。

Co-opビザの取得方法

Co-opビザの取得は、主に以下の5つの工程で行われます。しかし、申請方法は変わる可能性もあるため、事前にカナダ移民省(IRCC)のページを確認してください。

【手順】
1.移民省(IRCC)のウェブサイトで自分のアカウントを作成する
カナダ移民省(IRCC)のページからSign Upをクリックし、アカウントを作成します。

2.作成したアカウント内で手続きしたい項目を選ぶ
1で作成したアカウントにログインし、“Apply to come to Canada”をクリックしましょう。

次のページに移ったら、“Determine your eligibility and apply online”の項目内の“Visitor visa study and/or work permit”をクリックします。その後、質問に答えていきましょう。

質問は2つのパートに分かれているため、しっかり内容を見てどちらのパートも答えてください。

3.学生ビザの申請ページ(必要書類のアップロードページ)から、申請書の作成、必要書類のアップロードを行う

質問に回答し終わると、必要書類のアップロードページに遷移します。このページで申請書IMM1294をダウンロードし、作成したら再度アップロードしましょう。

申請書IMM1294以外にも複数の必要書類があるので、指定の箇所にアップロードしてください。

アップロード後に表示される確認ページで自分の名前や設定したSecurity Questionの答えを入力し、次に進んでください。

4.申請料金と指紋登録料金の支払い
書類のアップロードまで完了したら、申請料金と指紋登録料金の支払いに進みましょう。

料金は以下の内訳で合計$235です。学生ビザには、Co-opビザも含まれます。

・学生ビザ申請料金$150
・指紋登録料金$85

クレジットカード情報を入力し、“Process Transaction”をクリックすると支払いが完了します。

“Transaction Approved”のページに遷移したか必ず確認し、このページのスクリーンショットを撮っておくと安心です。

5.指紋登録の予約を行い、東京/大阪の指紋登録センターでカナダビザ申請センター(VFS)で指紋登録を行う

申請後、アカウントに指紋登録(Biometrics)についての説明書が届くので、説明書に従って指紋登録の予約を行いましょう。

予約通りにセンターで指紋登録を行い、すべての手続きが完了します。

【補足】年齢以外のワーホリの条件も押さえておこう

ワーキングホリデーには年齢制限がありますが、実は年齢制限以外にもワーホリビザの発給条件が存在します。ここでは、年齢以外のワーホリ条件について説明します。自分が条件を満たしているか、事前に確認しましょう。

1:渡航目的が休暇であること

外務省の公式HPでは、ワーキングホリデー制度について以下のように記載しています。

ワーキング・ホリデー制度とは、二国・地域間の取決め等に基づき、各々が、相手国・地域の青少年に対し、休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度です。

引用:「ワーキング・ホリデー制度」(外務省)

休暇目的の滞在期間中に適用される制度とされているため、渡航目的が休暇であることが条件です。

2:被扶養者を同伴しないこと

被扶養者の同伴が前提の渡航の場合、ワーキングホリデーとして認められません。すでに家庭がある方の場合、ワーキングホリデーを利用すると家族を日本に残すことになるので事前に家族とも話し合いをしましょう。

3:生活に必要な資金を所持していること

滞在中に生計を維持するために必要な資金を保有していないと、ワーホリは適用されません。そのため、事前にある程度の資金を貯めた上でワーホリを申請しましょう。

実際に生計を維持するために欠かせない金額は、物価や為替に左右されるため渡航先の国によって異なります。自分が渡航したいと考えている国の情報を調べた上で、必要な資金を確認しておくことが大切です。

ワーホリに必要な費用については、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

【2024年最新】オーストラリアのワーホリ費用を紹介

4:過去に同一の国でワーキングホリデー査証を発給していないこと

基本的に同一国で発給できるワーキングホリデー査証は1回までです。そのため、過去に同一国でワーキングホリデー査証を発給していた場合は条件に当てはまらないとみなされます。

まとめ

ワーホリの年齢制限は、18〜30歳までが一般的です。しかし、31歳になる前に申請をすればワーホリに行くことが可能なため、30歳の方は誕生日を迎えるまでに済ませるのがおすすめです。

30歳を過ぎた方であっても、ワーホリ以外でも海外で就業できる方法はいくつかあるため、チャレンジしてみるのも良いでしょう。

なお、ワーホリ先で就業するためには職種ごとに求められる英語力を身に付けておくことが大切です。ファームジョブなどある程度日常会話ができる英語力で就業できる職種もあれば、ネイティブと同じようなレベルの英語力が求められるバーテンダーなどの職種もあります。

また、アルコール関連の職種に就くためには特定の資格が必要など、職種ごとに求められる条件が異なる点も把握しておくことが必要です。

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