昨今、日本では円安が続き物価高に悩まされている方が多く、ワーホリでの出稼ぎが流行っています。給料が上がらない日本と比べて、海外で働けば2倍の収入が得られると話題です。
出稼ぎと関係なくワーホリを検討している方のなかにも「せっかくなら現地でしっかり稼ぎたい!」と考えている人も多いのではないでしょうか。
今回は、ワーホリで稼げる国について紹介します。各国の最低賃金から収入の目安、注意したいポイントまで詳しく解説します。
ワーキングホリデーで稼げる金額の目安
まずは、主なワーホリ協定国の最低賃金を以下の表で見てみましょう。
国 | 最低賃金 |
ニュージーランド | 約2,106円(23.15ニュージーランドドル ) |
オーストラリア | 約2,253円(23.23オーストラリアドル) |
カナダ(BC州) | 約1,825円(16.75カナダドル) |
ドイツ | 約1,985円(12.41ユーロ) |
イギリス | 約2,162円(11.44ポンド) |
アイルランド | 約2,032円(12.7ユーロ) |
フランス | 約1,864円(11.65ユーロ) |
韓国 | 約1,101円(9860ウォン) |
台湾 | 約855円(183元) |
厚生労働省が発表した2023年度の都道府県別の最低賃金によると、現在の日本の最低賃金は平均1,004円です。
ワーホリで稼げる金額はフルタイムやパートタイムなどの雇用形態や勤務時間、職種、語学力などによって異なりますが、平均して週4万円前後と考えられるでしょう。
出典:「令和5年度地域別最低賃金改定状況」(厚生労働省)
ワーホリで稼げる人気の国5選
国によって最低賃金やワーホリ期間中の就労可能な期間は異なります。では、どの国がワーホリで稼げるのでしょうか。具体的に人気の国を5つ紹介します。
あわせてフルタイム(8時間×20日)で働いた場合に得られる1か月の収入の目安について紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
1.オーストラリア
ワーホリ協定国のなかで特に稼げる国として人気なのがオーストラリアです。最低賃金は時給23.23オーストラリアドル(約2,253円)で、1か月のフルタイムでの収入は約36万円です。土・日・祝日は給料がアップする制度があるので、さらなる高収入も期待できます。
職場によって異なりますが、土日なら1.2~1.5倍程度、祝日なら2~3倍程度高くなります。
ワーホリで働ける職種はレストランやカフェなどの接客業、ファーム(農作物の収穫、箱詰め、草刈り)、オフィス(事務業務、プログラマー)などさまざまです。
ワーホリでは同一雇用主のもとで6か月間働けて、雇用先を変えることで計1年間の就業が許可されています。オーストラリアはワーホリを最長3年まで延長できるため、集中して稼ぎたい方にもおすすめです。
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オススメ:<a href=”/working-holiday/”>オーストラリアのワーキングホリデーについて、詳しくはこちら</a>
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2.ニュージーランド
ニュージーランドはオーストラリアに次いで最低賃金が高く、時給は23.15ニュージーランドドル(約2,106円)です。フルタイムでの収入目安は1か月で約33.7万円です。ファームやオフィス、カフェなどでの接客業などさまざまな職種があります。
ワーホリ期間は1年で、条件を満たすことで3か月の延長ができます。就労に関する制限はありません。
3.ドイツ
ドイツの最低賃金は12.41ユーロ(約1,985円)で、フルタイムでの収入目安は1か月約31.7万円です。オーストラリアやニュージーランドと比べると時給は低いですが、ヨーロッパ内ではトップクラスの給与水準です。
ワーホリ期間は3か月以上1年以内で、同一雇用主のもとで1年間働けます。カフェやレストラン、オフィスワークなどの職種があります。
4.イギリス
厳密にいうとイギリスにはワーホリという制度はなく、Youth Mobility Scheme(通称YMS)というビザを取得すれば滞在できます。
最低賃金は11.44ポンド(約2,162円)で、1か月フルタイムで働いた場合の収入は約34.6万円です。現在の時給はドイツよりも高く、ヨーロッパでの滞在を検討していて稼ぎたい方に適しています。就労に制限はありません。
最長2年間の滞在が可能です。これまでイギリスのYMSは抽選に当選しないと申請ができませんでした。しかし2024年から抽選方式から先着順に変わり、受け入れ人数も1500人から6000人にまで拡大されています。
5.カナダ
カナダは州によって最低賃金が異なります。ワーホリ先として人気の都市であるBC州バンクーバーの最低賃金は16.75カナダドル(約1,825円)で、フルタイムの収入目安は1か月約29.2万円です。
同じく人気の都市であるオンタリオ州トロントの最低賃金は16.55カナダドル(約1803円)で、1か月の収入目安は約28.8万円です。
滞在可能な期間は最長1年で、就労に制限はありません。ほかの国と同様に、接客業やオフィスワークなどの仕事があります。
ワーホリで高収入を得るポイント
英語を一定以上のレベルで話せることは、ワーホリでしっかり稼ぐうえで大前提です。看護師や美容師、IT関連の資格などを取得していることも、高収入につながります。
では上記以外で、どのようなことに気を付ければ、ワーホリで稼ぐことができるのでしょうか。具体的なポイントを3つ紹介します。
ポイント1.最低賃金が高い国を選ぶ
最低賃金の高さは収入に直結します。しっかり稼ぐのであれば給料水準の高い国を選ぶことをおすすめします。
ワーホリで働ける条件や給料の仕組みなどを調べることも大切です。国によっては就労に制限があったり、ワーホリでの求人が少なかったりすることもあります。最低賃金だけで決めるのではなく、細かな条件などをきちんと確認して決めましょう。
ポイント2.ローカルジョブを狙う
ローカルジョブとは、日系の企業ではなく、現地の企業で働くことを指します。ローカルジョブでは最低賃金などの法律を遵守しているところがほとんどです。安定して高収入を狙うのであれば、ローカルジョブを検討すると良いでしょう。
ポイント3.チップの文化がある国を選ぶ
レストランやカフェ、ホテルスタッフ、清掃スタッフなどはチップをもらいやすい仕事です。特にヨーロッパ圏では良いサービスに対してチップを払う文化があります。時給にプラスしてチップをもらえるため、より多くの収入を期待できます。
ワーホリで稼ぎたいときに注意すべきこと
円安の今、海外で働くからといって必ず稼げるとは限りません。ここからは、ワーホリで稼ぐにあたって注意するべき点を3つ解説します。
注意点1.求人のなかには最低賃金を下回るものもある
ワーホリで就業できる仕事のなかには、法律で決まっているにもかかわらず最低賃金以下で求人を出しているものもあります。特に語学力がいらない求人に多く見られ、一部の日本食レストランでも低い給料で雇っているところも見受けられます。
最低賃金以下で働くことを避けるため、滞在する国の最低賃金をきちんと確認してから応募しましょう。
注意点2.時給が高い国は物価も高い
給料水準が高い国は、相対的に見て物価も高い傾向にあります。外食が多かったり娯楽にお金を使い過ぎたり、お金の使い道を考えないとどれだけ働いても本末転倒です。お金を貯めるのであれば、なるべく自炊するなど節約を心がけましょう。
注意点3.稼いだ金額を全額もらえるわけでは無い
これまで紹介した収入の目安は、手取りの金額ではありません。給料からは、日本と同様に社会保険料や所得税などさまざまな費用が差し引かれます。国によって税率や社会保険料は異なるため、どのくらい手元に残るのかきちんと確認する必要があります。
所得税率は稼いだ額によっても変わり、一定額以下だと非課税となる国もあります。例えば、オーストラリアでは3.7万オーストラリアドルまでであれば15%、8.7万オーストラリアドルまでであれば32.5%です。
一方、ドイツでは月に538ユーロまでであれば非課税で、健康保険を支払うことなく働けます。
ワーホリで稼ぎたい方は、滞在する国の税率やルールなどをしっかりと把握するようにしましょう。
まとめ
ワーホリで稼ぎたいのであれば、今回紹介した5つの国がおすすめです。最低賃金だけでなく就労や税金などに関するルール、物価などを確認して滞在国を決めましょう。
オーストラリアへのワーホリを検討しているのであれば、Mirai Bridgeにご相談ください。
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スタッフは10年以上のベテランが揃っており、全員オーストラリアに住んでいるため、現地の情報について詳しくご提供できます。オーストラリアでのワーホリを成功させるなら、ぜひ「Mirai Bridge」にお問い合わせください。
※この記事は、2024年3月時点での情報です。
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