TAFE(テイフ)はTechnical and Further Educationの略称であり、オーストラリアの公立専門学校のことです。オーストラリア全土に100校以上あり、さまざまなコースが開講されています。実践的なスキルを学べるため、現地で即戦力として働くのにおすすめです。
オーストラリアでは、TAFEで学ぶことで永住権を目指すことが可能です。そのためには、適切な職業選択が必要不可欠です。ではTAFEを利用して永住権を取得するにはどうすれば良いのでしょうか。
今回は、TAFEを利用した永住権の獲得方法から永住権を所持するメリットまで詳しく解説します。オーストラリアでの永住権取得を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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オーストラリアでの永住権獲得までの道筋
オーストラリアで永住権を得ることは決して難しいことではありません。永住権には技術独立永住ビザや技術指名永住ビザなどさまざまな種類があり、どの永住権を獲得できるかはこれまでの職歴や従事している職業によって異なります。
大学やTAFEなどの専門学校から永住権を獲得するには、学位を取得して学校を卒業する必要があります。卒業ビザ取得後は、現地の企業に就職し就労ビザから永住権を申請するか、学位を利用して直接永住権を申請することが可能です。「TAFE」留学について、詳しく知りたい方は是非こちらもご覧ください↓
TAFEに通ってオーストラリアでの永住権を獲得する方法
TAFEを利用してオーストラリアの永住権を獲得する方法は2つあります。それぞれについて詳しく解説します。
TAFEの学位ディプロマから永住権を目指す
学位ディプロマから永住権を目指すには、以下のポイントを押さえる必要があります。
1.現地で求めている職業を選択する
TAFEを利用してオーストラリアの永住権を取得する際には、どの職業について学ぶのかが非常に重要です。
オーストラリアは大きな国土に比べて人口が少なく、人手不足に悩まされています。そのため政府は、現在オーストラリアで求められている職種が書かれた職業リストに載っている仕事に従事していることを、永住権申請の条件として提示しています。
長期的に求められている職業が載ったMLTSSLや短期的に不足している職業が載ったSTSOLなど、職業リストには種類があるため注意が必要です。
もしTAFEで学んだ分野の職業が短期的に必要とされる職業だった場合、永住権を申請する際にはその職業がリストから外れている可能性があります。その場合、そもそも永住権の申請自体が不可能です。
2.必要な学位と卒業ビザを取得する
TAFEから永住権を獲得するには、最低でもディプロマ以上の学位を取得しなければなりません。州によってTAFEで獲得できる学位には違いがあるため、ディプロマ以上の学位が取れるのかしっかりと確認する必要があります。
TAFEで学んだあとは卒業生ビザを申請することになりますが、コースによって卒業ビザを取得できるタイミングは異なるので注意しましょう。
パティシエや調理師、チャイルドケアなどの特定の分野では、2年以上のコースを修了したうえでGraduate Work Streamという卒業ビザの取得を目指します。
コースによってはTAFE後に大学への編入をした方が良い分野もあります、大学で学士を取って卒業した場合はPost-Study Work Streamという卒業ビザが取得できます。
卒業ビザを持っていれば、2~5年にわたるオーストラリアでの滞在と就労が可能です。滞在が可能な期間は所持する卒業ビザや申請した地域ごとに異なります。
3.就労ビザを取得する
卒業ビザ後に取得すべき就労ビザにはさまざまな種類があります。どの就労ビザにおいても共通しているのは、ビザ申請をサポートしてくれるスポンサーが必要であることです。基本的には就職先の企業が、ビザのスポンサーとして申請書類を作成します。
スポンサーを得るには、確かな英語力と職業リストに載った仕事の実務経験が欠かせません。移民局では最低2年の経験が必要であるとしていますが、この2年というのは文字通りの意味ではありません。
たとえ実際に2年働いたとしても、大学やTAFEでの学位を取得していないと少なくカウントされることがあります。
直接的に永住権を申請する
TAFEで取得できるディプロマの学位を使って、永住権を申請することも可能です。この場合、中長期で需要のある職業リストのMLTSSLに載っている職業に関連したコースを卒業していなければなりません。
すでに職に就いている場合は、ポイント制の永住権制度を使って申請もできます。ポイントは年齢や国内と国外での職歴、国内での学歴、英語力などから移民局によって審査されます。
ポイント制での永住権申請を利用する場合は、まず指定の専門機関による審査に合格しなければなりません。
永住権取得後のメリット4選
そもそも永住権を取得するとどのようなメリットがあるのでしょうか。具体的に4つ紹介します。
学費のサポートがある
永住権を持っていれば、公立小学校から高校まで満19歳未満の子どもの学費がサポートされます。ただし私立に通う場合は、学校ごとに異なる追加費用が発生します。大学やTAFEに、外国人料金ではなくオーストラリア国民と同じ値段で通えるのも大きなメリットです。
また、ビザの内容を考慮する必要がある留学やワーホリと違って、永住権を持っている場合は好きなタイミングで大学やTAFEなどに入学できます。ライフスタイルに合わせて、興味のある分野の勉強を比較的安く受けられる点もメリットといえます。
医療のサポートがある
オーストラリアの国民保険に加入できるのも、注目したいメリットのひとつです。課税所得の2%が保険料として徴収されますが、一般の開業医や公立の病院にて無料で治療が受けられます。
メディケアと呼ばれる健康保険には永住権を持っている方が自動的に加入できるため、特別な手続きが不要な点もメリットです。
別途で民間の保険に加入する場合は、政府が保険料の約30%をサポートしてくれます。
長期滞在が可能に
永住権があれば、期間を気にせずにオーストラリアに滞在できます。
ただし永住権を取得している人でも、一度オーストラリア国外へ出て再び入国する際には再入国ビザを提示しなければなりません。言い換えると、再入国ビザを取得すればオーストラリアの出入国は自由になります。
なお、再入国ビザは5年ごとに更新が必要です。
永住権を持っている求人が多い
永住権を取得していれば、時間や期間の制限なくオーストラリアで就労できます。フレキシブルに働けるため、仕事が見つけやすくなります。市民権や永住権保持者を対象とした求人は多く、就職の幅を広げつつ難易度を下げられる点でメリットを得られます。
永住権を取得していることで、一般企業だけでなく、公共事業に携わることもできます。オーストラリアが好きで少しでも貢献したいと考えている方にとって大きなメリットといえます。
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まとめ
TAFEを利用して永住権取得を目指すには、職業リストに載った職業に関連したコースを選択することが必要不可欠です。ディプロマ以上の学士を取得して、卒業ビザを獲得することで永住権への道が開けます。
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