オーストラリアの専門学校やTAFEで取得できるCertificateとDiplomaはレベルが異なります。
豪州の全国資格枠組み(AQF)では、Certificate I〜IVがLevel 1〜4、DiplomaがLevel 5とされ、Diplomaの方が1段階上の資格です。
ただし進学要件や就職に必要な資格は分野ごとに異なるため、必ずしも最初からDiplomaを選ぶのが最適とは限りません。本記事では期間や進路などの違いを解説します。
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オーストラリアのDiplomaとCertificateの違いを一覧で比較
| 資格名 | AQFレベル | 学習内容・レベル感 | 学習期間の目安(Study Australia) | 主な進路・キャリア例 |
| Certificate III | Level 3 | 基礎的な理論と実践スキルを身につけ、特定の職種の基本知識を学ぶ | 約1年 | 就職(技能職・技術職の現場入り)、Certificate IVやDiplomaへの進学 |
| Certificate IV | Level 4 | より専門的な知識・技術を深め、指導や管理の基礎も学ぶ | 12〜18か月 | 専門職としての就職、現場のリーダー・監督業務、Diplomaへの進学 |
| Diploma | Level 5 | 高度な専門技能と理論を統合し、独立した判断や管理業務を学ぶ | 18〜24か月 | 高度技能職・準専門職、中間管理職、大学(2年目等)への編入・進学 |
| Advanced Diploma | Level 6 | さらに高度で専門的な知識と経営・戦略レベルの技術を学ぶ | 24〜36か月 | 上級管理職・専門職、大学(2〜3年目等)への編入・進学 |
※期間はStudy Australiaが公開している一般的な標準目安です。留学生向け(CRICOS登録)コースの実際の期間は、学校・コースの構成・既修得単位・セット(パッケージ)受講か否かによって異なります。
資格の昇格イメージと進路の考え方
AQF(オーストラリア資格制度)におけるレベル順序は以下の通りです。
Certificate III(L3) → Certificate IV(L4) → Diploma(L5) → Advanced Diploma(L6) → Bachelor Degree(学士 / L7)
コース選びのポイント
-
必ずしも下から順番に取る必要はありません
分野や過去の学歴・経歴によっては、Certificate IIIをスキップしてCertificate IVやDiplomaから直接スタートできるコースもあります。
-
業界ごとにスタート地点が異なる
チャイルドケア(幼児教育)や美容・調理などの専門職種では、Certificate IIIの修了が就職や次のステップへの必須条件(前提条件)となっている場合があります。
-
大学編入を目指す場合
Diplomaを取得すると、大学(Bachelor Degree)の1年分〜1年半相当の単位として認定され、大学の2年目に編入できるルート(パスウェイ)が広く用意されています。
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参照元・公式情報源:
・Australian Qualifications Framework (AQF)
・Study Australia (Australian Government): Understanding Australian qualifications
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Certificate(サーティフィケート)とは?
Certificateは、オーストラリアの職業教育訓練(VET:Vocational Education and Training)制度で広く提供されている国家資格です。
Certificateには「I・II・III・IV」の4段階があり、数字が大きくなるほどAQF(オーストラリア資格制度)のレベルが高くなります。
Certificate I・II(AQF Level 1・2)
基礎的な知識や技能を身につけ、就労やその後の本格的な学習へとつなげる入門レベルの資格です。留学生向けの専門留学ではCertificate III・IVやDiplomaからスタートするのが一般的ですが、業界によってはIやIIから基礎を積み上げるコースもあります。
Certificate III(AQF Level 3)
幅広い専門知識と実践技能を身につけ、特定の職種で即戦力として働くための「業界への入口」となる非常に重要な資格です。
-
保育分野:TAFE Queenslandなどが提供する「Certificate III in Early Childhood Education and Care (CHC30125)」は、チャイルドケアセンターなどで働くための必須エントリー資格となっています。
-
調理分野:オーストラリアの国家トレーニング規格に登録されている「Certificate III in Commercial Cookery (SIT30821)」は、レストランやホテルでシェフ・調理師(Cook)として働くための標準的な実践資格です。
「まずは現場で即戦力となる実務スキルを身につけたい」という方に非常に適した資格です。
Certificate IV(AQF Level 4)
Certificate IIIよりも高度な専門知識と技能を習得し、自ら複雑な業務の判断を行ったり、現場の指導・監督を行ったりするレベルです。
Study Australiaの案内では、Certificate IVの一般的なキャリア像として「スーパーバイザー(現場監督・リーダー層)」が挙げられています。
-
調理分野の例:「Certificate IV in Kitchen Management (SIT40521)」では、高度な調理技術に加えて、キッチンのオペレーション管理や人員・在庫管理などの知識を学びます。
Diploma(ディプロマ)とは?
DiplomaはAQF Level 5に位置づけられる上位資格です。
高度な技術・理論的知識を統合して活用し、準専門職(Paraprofessional)レベルの職務を担当したり、チーム全体の管理・計画・問題解決を行ったりする能力を養います。
※なお、「Diploma」という名称はVET(専門学校・TAFE)だけでなく大学などの高等教育機関でも発行される場合がありますが、本解説では留学生がTAFEや私立専門学校で受講するVET(職業訓練)コースのDiplomaを対象としています。
DiplomaとCertificateの4つの主な違い
1. AQFの資格レベル(階層)の違い
最も明確な違いはAQFのレベル設定です。
-
Certificate III:AQF Level 3
-
Certificate IV:AQF Level 4
-
Diploma:AQF Level 5
レベルが上がるほど、求められる知識の複雑さや自分で判断・管理できる範囲が広くなります。ただし、大切なのは「ただレベルが高い資格を取る」ことではなく、就職したい職種で求められる必要資格を満たしているかという点です。
2. 学ぶ内容の「深さ」と「範囲」の違い
-
Certificate III・IV:現場で必要な実務技術や作業手順をしっかり身につける「実践メイン」のカリキュラムが多くなります。
-
Diploma:現場の専門技能に加え、マーケティング、店舗経営、チーム管理、問題解決といった「管理・運用面」の科目が組み込まれます。
(例:ホスピタリティ分野において、Certificate III in Commercial Cookeryが「調理技術」を中心に学ぶのに対し、Diploma of Hospitality Managementでは「店舗や施設の経営・管理手法」まで幅広く学びます。)
3. 卒業後に想定される役割・キャリアの違い
オーストラリア政府のガイドライン(Study Australia)では、各資格のキャリアイメージが以下のように示されています。
-
Certificate III:資格を持つ技能職・技術者(Qualified tradesperson / Technician)
-
Certificate IV:現場のリーダー・指導員(Supervisor)
-
Diploma:準専門職・アシスタントマネージャー(Paraprofessional)
-
Advanced Diploma:ジュニアマネージャー・部門管理者(Junior manager)
※これらは全業界共通の絶対的な役職名ではなく、実際の職位は業界や職種(保育、調理、建築、IT、ビジネスなど)によって異なります。
4. 大学進学時の「単位認定(パスウェイ)」の認定範囲の違い
DiplomaやAdvanced Diplomaを修了すると、大学(Bachelor Degree)進学時に「単位認定(Academic Credit)」を受けられるルート(パスウェイ)が用意されているケースが多くあります。
ただし、「Diplomaを取れば自動的に大学2年次へ編入できる」とは限りません。免除される単位数は、学校同士の提携関係、選ぶ専攻、修了した科目内容や成績によって異なります。大学編入を前提に留学プランを立てる場合は、事前に単位認定の条件をしっかりと確認しておくことが重要です。
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参照元・公式情報源:
・Study Australia (Australian Government): Understanding Australian qualifications
・Australian Qualifications Framework (AQF)
・Training.gov.au (National Register of VET in Australia)
CertificateからDiplomaへ進む代表例
資格の違いは、実際のコースを見ると分かりやすくなります。
チャイルドケア:Certificate III → Diploma
2026年9月時点で、TAFE Queenslandは次の資格を提供しています。
- CHC30125 Certificate III in Early Childhood Education and Care
- CHC50125 Diploma of Early Childhood Education and Care
Certificate IIIは、幼児教育・保育分野で働くための基礎技能を身につける入口の資格として案内されています。
一方、Diplomaでは、より専門的な知識を使い、カリキュラムの設計・実施やサービス運営、他のEducatorの監督などを担うレベルが想定されています。
また、TAFE QueenslandのDiplomaには、Certificate III in Early Childhood Education and Careなどの保有が入学条件として設定されています。
つまり、この分野ではCertificate IIIを取得してからDiplomaへ進むという段階的なルートが非常に分かりやすい例です。
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調理・ホスピタリティ:Certificate III・IV → Diploma
調理・ホスピタリティ分野では、次のような資格が現在National Training Registerに掲載されています。
- SIT30821 Certificate III in Commercial Cookery
- SIT40521 Certificate IV in Kitchen Management
- SIT50422 Diploma of Hospitality Management
- SIT60322 Advanced Diploma of Hospitality Management
Certificate IIIではCookとして必要な技能を身につけ、Certificate IVではキッチンマネジメントに必要な専門性を高め、Diplomaではより広いホスピタリティ運営・管理へ進む、というように段階的に学ぶことができます。
ただし、学校によってパッケージの組み方、入学条件、期間は異なります。
DiplomaとAdvanced Diploma、Bachelorの違い
Diplomaのさらに上にはAdvanced Diplomaがあります。
|
資格 |
AQFレベル |
主な位置づけ |
|---|---|---|
|
Certificate IV |
4 |
専門的・技能的な仕事、さらなる学習 |
|
Diploma |
5 |
高度技能・準専門職、さらなる学習 |
|
Advanced Diploma |
6 |
高度で専門的な技能・準専門職、さらなる学習 |
|
Bachelor Degree |
7 |
大学学士レベル |
ここで注意したいのは、DiplomaはBachelor Degreeと同じではないことです。
Diplomaは大学進学のパスウェイになることがありますが、AQF上ではBachelor Degreeより2レベル下です。
また、Graduate Diplomaは名称に「Diploma」が入っていますが、通常のDiplomaとは別の資格です。Graduate DiplomaはAQF Level 8に位置づけられているため、混同しないようにしましょう。
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DiplomaとCertificateはどちらを選ぶべき?
Certificate III・IVが向いている人
次のような人は、Certificateから検討しやすいでしょう。
- 未経験の分野へ進みたい
- 現場で使える実践スキルを身につけたい
- 目指す職種の必要資格がCertificate III・IVである
- Diplomaへの入学条件を満たすために下位資格が必要
- まず専門分野が自分に合っているか段階的に学びたい
Diplomaが向いている人
次のような人は、Diplomaが候補になります。
- すでに基礎資格や関連経験がある
- より専門性の高い仕事を目指したい
- 管理・監督・計画なども学びたい
- 大学進学や単位認定につながるパスウェイを検討している
- 目指す職種・キャリアにDiplomaが必要または有利
最も大切なのは、資格名だけでなく卒業後に何をしたいかから逆算することです。
よくある質問

Q1. DiplomaとCertificateではどちらが上の資格ですか?
A. 資格レベル(階層)としては「Diploma」の方が上です。
オーストラリアの全国資格基準(AQF)では、Certificate IVが「Level 4」、Diplomaが「Level 5」と定められているため、段階としてはDiplomaの方が上位にあたります。
ただし、業界や職種によって現場で求められる資格が決められているため、「上位の資格を取れば必ず就職で有利になる」とは限らない点に注意が必要です。
Q2. Certificate IIIとDiplomaの違いは何ですか?
A. AQFレベルの違い(Level 3とLevel 5)に加え、学習の「目的」が異なります。
-
Certificate III(Level 3):現場で即戦力として働くための基礎技能・実務スキルを身につけるコースが中心です。
-
Diploma(Level 5):より高度な専門技術・理論に加え、現場での判断力やチームの管理・運用方法まで幅広く学びます。
Q3. Certificate IVとDiplomaの違いは何ですか?
A. 想定される職責やスキルの「範囲と深さ」が異なります。
-
Certificate IV(Level 4):専門的・技能的な実務をこなすための幅広い知識とスキルを身につけます。
-
Diploma(Level 5):技術と理論を統合し、自分で高度な判断を下したり、準専門職(Paraprofessional)レベルの役割を果たしたりすることを目的とします。
Q4. Certificateを取らずに、最初からDiplomaへ直接入学できますか?
A. 受講するコースや分野によって異なります。
事前の関連資格が不要で、直接Diplomaからスタートできるコースも多く存在します。ただし、チャイルドケア(幼児教育)など特定の分野では「Certificate IIIの修了」がDiplomaへの必須の入学条件(Prerequisite)に指定されているケースもあります。事前に希望する学校の最新入学要件(Entry Requirements)を確認しましょう。
Q5. Diplomaを取得した後に大学へ進学できますか?
A. 進学(単位認定編入)できるルートが用意されているケースが多くあります。
Study Australiaの案内にある通り、TAFEや専門学校のDiplomaコースは大学(学士課程)へ進むためのパスウェイ(進学ルート)として活用でき、大学での単位免除(Academic Credit)を受けられる場合があります。ただし、免除される単位数は大学・専攻・学校間の提携内容によって異なるため事前確認が必要です。
Q6. DiplomaとAdvanced Diplomaの違いは何ですか?
A. Diploma(Level 5)よりも、Advanced Diploma(Level 6)の方がさらに上位の資格です。
Advanced Diplomaは、より高度で専門的な知識・技術・経営戦略レベルのスキルを扱う資格であり、AQFレベルでは学士号(Bachelor Degree / Level 7)の1つ下に位置づけられています。
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まとめ|オーストラリア留学ならMiraiBridge

オーストラリアのCertificateとDiplomaの主な違いは資格レベル(AQF)です。
-
Certificate III/IV:Level 3/4(実務スキルの習得・就職の基礎)
-
Diploma/Advanced Diploma:Level 5/6(管理・応用力、大学進学の足がかり)
目的や職種、過去の経歴、英語力によって最適な選択は異なるため、卒業後の目的に合わせてコースを選びましょう。
ーストラリアの留学プランで迷ったら、ぜひMiraiBridgeにご相談ください。
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まずは専門家と一緒に、自分だけの最短ルートを整理することから始めましょう。
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