【2026年最新】アデレード大学の歯学部|学費・入学条件・UCATを解説

アデレード大学(旧アデレード大と南オーストラリア大が2026年に統合)の歯学部(BDS)は5年制で、2026年留学生の年間授業料の目安はA$108,300です。入学にはIELTS各7.0以上、UCAT ANZ、面接が求められます。

アデレード大学の歯学部をまず一覧で確認

項目 内容
大学 アデレード大学
コース 歯科外科学学士(Bachelor of Dental Surgery)
プログラムコード BDENT
CRICOSコード 115693K
期間 5年間・フルタイム
入学時期 2月
キャンパス アデレード・シティ・キャンパス
2026年留学生向け年間授業料目安 A$108,300
英語条件 IELTSアカデミック総合7.0、リーディング7.0、リスニング7.0、スピーキング7.0、ライティング7.0
学力の最低基準 Year 12相当:セレクションランク90.00以上/高等教育:GPA 5.0以上など
UCAT ANZ 必須
面接 UCAT ANZで上位に入った応募者を招待
認定 オーストラリア歯科評議会(ADC)認定
卒業後 オーストラリア歯科委員会(Dental Board of Australia)への歯科医師登録申請資格につながる

※入学基準は最低ラインです。大学は歯科外科学学士の選考について「非常に競争率が高い(highly competitive)」と明記しており、最低基準を満たしただけで合格が保証されるわけではありません。

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2026年から「University of Adelaide」ではなく「Adelaide University」へ

日本では今も「アデレード大学=University of Adelaide」という名称で検索されることが多いですが、2026年以降の進学情報では大学名の違いに注意が必要です。

Adelaide Universityは、アデレード大学と南オーストラリア大学(UniSA)の統合によって誕生した新しい大学で、2026年1月から運営を開始しました。

歯学課程についても、オーストラリア歯科評議会(ADC)の認定プログラム一覧では、現在は「Adelaide University – Bachelor of Dental Surgery」として掲載されており、「2026年1月1日以前はUniversity of Adelaideが提供していた」と明記されています。

そのため、古い留学記事や体験談で「University of Adelaide Dental School」と書かれていても、これから出願する場合はAdelaide Universityの最新募集要項を確認することが重要です。

アデレード大学全体の特徴については、以下の記事も参考にしてください。

アデレード大学の歯学部はBachelor of Dental Surgeryの5年制

Bachelor of Dental Surgeryは、歯科医師を目指すための5年間の学士課程です。

大学公式では、予防を重視した口腔医療と、生物学・医学の知識を統合しながら患者を診る力を身につけるカリキュラムと説明されています。

1年次から臨床経験が始まる

アデレード大学の歯学部の大きな特徴は、1年次から臨床経験に触れる設計になっていることです。

学習環境としては、アデレード歯科病院やデンタル・シミュレーション・クリニックなどが挙げられています。実際の患者対応に必要な臨床スキルだけでなく、シミュレーション設備を使ったトレーニングも行います。

都市部だけでなく地方での実習もある

臨床実習は、アデレード市内の歯科病院だけに限られません。

大学公式では、以下のような場所で必修実習が行われる可能性が示されています。

  • 市内の歯科病院

  • アデレード都市圏のコミュニティ歯科クリニック

  • 南オーストラリア州の地方地域

  • その他の臨床実習先

実習は通常の授業期間外に及ぶことがあり、時間外や週末の実習が含まれる可能性もあります。

アデレード大学歯学部の学費

2026年開始の留学生について、歯科外科学学士(Bachelor of Dental Surgery)の年間授業料の目安(indicative annual fee)はA$108,300と公表されています。

費用 目やす
年間授業料(2026年開始の目安) A$108,300(約12,129,600円)
修業期間 5年
留学生の出願料 A$150(約16,800円)

単純にA$108,300を5年間掛けるとA$541,500ですが、これを5年間の確定総額として考えるのは適切ではありません。

大学は、掲載されている授業料は2026年開始者向けの年間目安であり、後年の授業料は高くなる可能性があると案内しています。実際の留学予算では、各年度の授業料改定も見込んで余裕を持たせる必要があります。

授業料以外にも費用がかかる

歯学部では、一般的な座学中心の学部よりも付随費用が発生しやすい点にも注意しましょう。

大学は歯科外科学(Dental Surgery)・口腔健康科学(Oral Health)の学生について、授業料以外に次のような費用が発生すると案内しています。

  • 教科書

  • 歯科実習で使う器具・設備関連費

  • 必要な予防接種

  • 各種クリアランスの更新

  • ファーストエイド(First Aid)資格

  • 学生サービス・施設費(Student Services and Amenities Fee)など

さらに、留学生には海外留学生健康保険(OSHC)、住居費、食費、交通費、航空券、学生ビザ関連費用なども必要です。

歯学部は5年間と長いため、「初年度に必要な金額」だけではなく、5年間の資金計画を作ることが重要です。

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アデレード大学歯学部の入学条件

Bachelor of Dental Surgeryは、アデレード大学の中でも特に選抜性の高いコースです。

留学生が合格するには、大きく分けて次の条件を満たす必要があります。

  1. 学力基準を満たす
  2. 指定の理系科目を履修している
  3. 英語条件を満たす
  4. UCAT ANZを受験する
  5. UCAT ANZで面接対象に選ばれる
  6. オンライン面接を受ける

学力条件

高校卒業レベルから出願する場合、大学が示す最低基準はSACE(南オーストラリア州教育証明書)相当のYear 12資格に加え、ATAR(オーストラリアの大学入学資格ランキング)相当のセレクションランク(Selection Rank)90.00以上です。

一方、すでに大学などで学んでいる高等教育出願者(Higher Education applicant)の場合は、認定された高等教育機関で少なくとも6か月相当の学習を修了し、GPA 5.0以上が最低基準として示されています。

ただし、大学は「合格した応募者の多くは最低基準よりもかなり高い成績を修めている」と説明しています。セレクションランク90やGPA 5.0は合格ラインではなく、あくまで選考対象になるための最低条件と考えましょう。

必須の理系科目

高校課程から出願する場合、次の2つの条件を満たす必要があります。

  • 条件1:以下のいずれかから1科目

    • 化学(Chemistry)

    • 数学メソッド(Mathematical Methods)

    • スペシャリスト・マスマティックス(Specialist Mathematics)

    • 物理(Physics)

  • 条件2:追加で以下のいずれかから1科目

    • 生物(Biology)

    • 地球環境科学(Earth and Environmental Science)

    • 化学(Chemistry)

    • 物理(Physics)

日本の高校で履修した科目がSACEのどの科目に相当するかは、自己判断せず出願前に必ず確認してください。

英語条件はIELTS全技能7.0

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アデレード大学の歯学部では、英語条件も高く設定されています。

IELTS Academicの場合は以下が必要です。

項目

必要スコア

Overall

7.0

Reading

7.0

Listening

7.0

Speaking

7.0

Writing

7.0

つまり、「Overall 7.0だけ取ればよい」のではなく、4技能すべてで7.0が必要です。

また、大学の入学要件と、卒業後に医療従事者として登録するときの英語要件は別制度です。Ahpraの英語力登録基準(English language skills registration standard)は、歯科を含む医療専門職が初めて登録申請する際にも適用されます。

臨床系コースのIELTSについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

UCAT ANZは留学生も必須

アデレード大学(Adelaide University)の歯科外科学学士(Bachelor of Dental Surgery)への出願では、医療系学部の適性試験であるUCAT ANZ(University Clinical Aptitude Test ANZ)の受験が留学生も含めて必須です。

UCAT ANZは年1回しか受験チャンスがなく、歯学部の出願締切も一般学部より早く設定されるため、出願後に慌てて準備するのでは間に合いません。早い段階からの計画的な対策が必要です。

UCATの成績で面接に進めるかが決まる

学力の最低基準を満たした応募者の中から、大学はUCAT ANZの成績を基に面接対象者を絞り込みます。留学生に対しても面接の枠が設けられており、実質的な選考を突破するためにはUCATでの高得点が不可欠となります。

留学生の面接はオンライン

留学生の面接はオンラインで実施

UCAT ANZで上位に入り、面接対象に選ばれた留学生はオンライン面接(Zoomなど)に進みます。面接では、主に次のポイントが評価されます。

  • 問題解決力やコミュニケーション力

  • チームワーク、誠実性   

  • コースへの準備度や明確な志望動機   

模範解答をただ暗記して読み上げるのではなく、質問の意図を正確に捉え、自分の言葉で論理的に伝える姿勢が求められます。

最終選考の仕組み   

最終的な合格オファーの選考では、大学は主に次の順番で評価を行います。

  1. 面接の結果

  2. UCAT ANZの結果   

  3. 学業成績   

学業成績はあくまで「最低基準を満たしていること」が大前提となり、面接やUCATのスコアが並んだ場合の最終的な判断材料として使われます。国内学生とは選考の仕組みや比率が異なる場合があるため、日本から出願する際は必ず最新の留学生向けアドミッション・ガイド(Admission Guide)を確認しましょう。   

2027年入学の留学生出願はすでに締切済み

2026年8月24日時点では、2027年2月入学を目指す留学生のBachelor of Dental Surgery出願はすでに締め切られています

2027年入学向けの日程は次の通りでした。

手続き

2026年の日程

UCAT ANZ登録開始

3月3日

International Application System開始

4月6日

UCAT ANZ通常登録締切

5月15日

International Application System締切

6月30日

UCAT ANZ受験期間

7月1日〜8月5日

面接対象結果

9月17日

面接予約

9月17日〜23日

面接

9月下旬〜10月上旬

留学生オファー

10月中旬〜2027年2月

歯学部は一般学部のように「入学3か月前に出願すればよい」というコースではありません。

2028年以降の入学を検討する場合は、前年のUCAT ANZ登録時期と歯学部の出願締切が発表され次第、最優先で確認することをおすすめします。

日本の高校からアデレード大学歯学部へ直接進学できる?

アデレード大学(Adelaide University)の歯科外科学学士(Bachelor of Dental Surgery)の公式ページには、国別の学力換算表が用意されていますが、日本の高校卒業資格に対する具体的な換算基準は明記されていません。

そのため、「日本の高校を卒業していれば自動的に出願資格を満たせる」と決めつけることはできません。なお、国際的な資格である国際バカロレア(IB)の場合は、スコア34以上などが目安とされています。

ファウンデーション経由での注意点

従来の旧アデレード大学の案内等では、日本の高校卒業者にファウンデーションコース(大学準備コース)が推奨されることがありました。しかし、歯学部(BDS)は一般学部と異なり、ファウンデーションを経由してもそのまま進学できる保証対象外とされてきました。

留学生の主な正規ルートは以下の2つに絞られます。

  • 高校卒業資格(Year 12相当)

  • 高等教育機関での修学(大学等で少なくとも6か月相当の修了+GPA 5.0以上)

そのため、日本の高校から目指す場合は、ファウンデーションに入れば安心と考えるのではなく、自身の高校の成績や履修科目が直接出願の基準を満たすか、事前に大学へ個別確認することが不可欠です。

日本の大学から出願する場合

すでに日本の大学に在籍・進学している場合は、「Higher Education applicant(高等教育の経歴を持つ出願者)」として認められる可能性があります。最低条件として、認定された大学などで6か月以上の学習を修了し、GPA 5.0以上が必要です。

ただし、このルートであっても以下の条件はすべて免除されません。

  • 指定された理系科目の履修

  • IELTSなどの英語条件(4技能すべてで7.0以上)

  • 医療系適性試験「UCAT ANZ」の受験

  • オンライン面接の受講

また、歯学部はカリキュラムが密に組まれているため、途中年次からの編入や単位互換による短縮は認められず、原則として1年次からのスタートとなります。

卒業するとオーストラリアで歯科医師になれる?

アデレード大学のBachelor of Dental Surgeryは、オーストラリア歯科評議会(ADC:Australian Dental Council)の認定プログラムです。卒業生は、オーストラリア歯科委員会(Dental Board of Australia)への歯科医師(Dentist)登録申請資格を得ることができます。

ただし、「卒業=自動的に登録・開業できる」わけではありません。実際に現地で歯科医師として働くには、卒業後にDental Board of Australia(およびAhpra)が定める英語力や適格性などの登録要件をクリアし、正式に申請手続きを完了させる必要があります。

日本に帰国して歯科医師として働く場合は別手続きが必要

オーストラリアの歯学部を卒業したからといって、日本で自動的に歯科医師免許を取得できるわけではありません。

厚生労働省は、外国の歯科医学校を卒業した人が日本で歯科医師として働くためには、日本の歯科医師国家試験に合格し、日本の歯科医師免許を取得する必要があると案内しています。

さらに、日本の歯科医師国家試験を受験する前に、厚生労働大臣による受験資格認定を受ける必要があります。

重要なのは、厚生労働省が外国の特定大学・歯学部について「卒業者全員に日本の国家試験受験資格を一律認定する」制度を設けていないことです。

審査は申請者ごとに行われ、結果によっては歯科医師国家試験予備試験や実地修練などが必要になる場合があります。

将来日本へ帰国して歯科医師として働くことを考えている場合は、入学前から厚生労働省の最新の受験資格認定基準を確認しておきましょう。

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歯科医師ではなく歯科衛生・オーラルヘルスを学ぶ選択肢もある

「歯科分野で働きたい」という希望でも、歯科医師を目指すBachelor of Dental Surgeryと、Bachelor of Oral Healthは別の資格です。

比較

Bachelor of Dental Surgery

Bachelor of Oral Health

主な進路

Dentist

Oral Health Therapist / Dental Hygienist / Dental Therapist

期間

5年

3年

2026年留学生年間学費目安

A$108,300
(約12,129,600円 ※1円=112円換算)

A$72,600

(約8,131,200円
※1円=112円換算)

 

英語

IELTS全技能7.0

IELTS全技能7.0

UCAT ANZ

必須

必須

ADC認定

あり

あり

歯科衛生士・Oral Health Therapistを目指す場合は、以下の記事も参考にしてください。

アデレード大学歯学部に向いている人

Bachelor of Dental Surgeryは、次のような人に向いています。

  • オーストラリアで歯科医師を目指したい
  • 5年間の長期留学を前提に資金計画を立てられる
  • IELTS各技能7.0を目指せる
  • 高い学業成績を維持できる
  • UCAT ANZと面接の準備を早期から進められる
  • 臨床実習や患者対応を含む実践的な学びを希望している

一方で、「英語スコアを取ってから出願時期を考える」という準備方法はおすすめできません。

歯学部はUCAT ANZと出願締切が早いため、入学希望年の1年以上前から学力・英語・UCAT・出願書類を並行して準備する必要があります。

まとめ|アデレード大学歯学部は早期準備が必須

アデレード大学歯学部(BDS)は5年制のADC認定プログラムです。

  • 2026年からAdelaide Universityで提供

  • 年間授業料:A$108,300(約1,213万円)

  • 英語:IELTS各7.0以上

  • 選考:UCAT ANZ必須・上位者が面接へ

準備が複雑なため早めの計画が不可欠です。

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