オーストラリアの高校入学には、成績や英語力に加え、学生ビザや18歳未満の保護体制の準備が不可欠です。授業を理解し課題をこなすには高い英語力が求められます。
MiraiBridgeでは現地校の手配は原則対象外ですが、ゴールドコーストの一部私立校は相談可能です。また、入学に必要な英語力が足りない場合の英語力強化としてHSP(準備コース)や語学学校(BROWNS English Language SchoolやGreenwich Collegeなど)のご案内は可能です。
オーストラリアの高校制度の基本

オーストラリアの学校教育は州・準州ごとに運営されています。学校教育は「Secondary School(Year 7〜10)」と、大学進学や専門教育を見据えた「Senior Secondary School(Year 11〜12)」の2段階に大きく分かれています。
日本の「高校」に近いのは、一般的にYear 10からYear 12あたりです。ただし、州や学校により学年区分、入学時期、選択科目、卒業資格の名称が異なります。
|
区分 |
オーストラリアでの目安 |
日本の学年感覚 |
|---|---|---|
|
Secondary School |
Year 7-10 |
中学1年から高校1年相当 |
|
Senior Secondary School |
Year 11-12 |
高校2年から高校3年相当 |
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卒業後の進路 |
大学、TAFE、専門学校など |
大学・専門学校進学に近い |
Year 11・12では、将来の進路に合わせて科目を選択し、修了時に各州の「卒業資格(SSCE)※」を取得します。また、大学進学を希望する場合、その成績をもとに算出される「ATAR(大学入学順位)」が選考基準として利用されます。
そのため、短期の異文化体験と、卒業を目指す正規留学では準備の質が異なります。大学進学まで見据えるなら、入学学年や科目選択、必要な卒業資格について早めの情報収集が不可欠です。
※補足
オーストラリアの卒業資格(SSCE)は州により名称が異なります。
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NSW州: HSC
-
VIC州: VCE
-
QLD州: QCE
-
WA州: WACE
-
SA州: SACE
-
TAS州: TCE
-
NT準州: NTCE
-
ACT特別地域: ACT Senior Secondary Certificate
Year 10以降は義務教育を終え、「大学進学(ATAR算出)」と「職業訓練(VET)」という進路が明確に分かれます。そのため、自身の目的に合わせた科目選択が重要です。
オーストラリアの高校に入学するための主な条件
オーストラリアの高校入学では、一般的に次のような条件を確認されます。
| 条件 | 確認される内容 | 注意点 |
| 学年・年齢 | 希望する学年(Year)に対する適正年齢 | 州や学校により入学可能な年齢上限が異なる |
| 学業成績 | 直近1〜2年の成績証明書 | 日本の成績(例:5段階評価)を英文に翻訳・公証が必要な場合が多い |
| 英語力 | IELTS, AEAS, TOEFL, 英検等、または英語での就学歴 | 基準に満たない場合、入学前に英語準備コース(HSP/IEC等)の受講が求められる |
| 滞在・Welfare | 18歳未満に必要な保護体制(CAAW等) | 学生ビザ申請の必須条件。現地到着前に完了している必要がある |
| ビザ | 学生ビザ(Subclass 500)の取得 | 申請には学校発行のCoE(入学許可証)やOSHC(学生保険)加入が必須 |
| 学費・諸費用 | 授業料、滞在費、制服、教材費等 | 学校種別(公立/私立)や地域により大きく異なる |
Study Australiaも、学校の入学条件は学校間、州・準州間で異なると説明しています。したがって、「オーストラリアの高校は一律でこの条件」と考えるのではなく、希望する州、学校種別、学年ごとに確認することが大切です。
参照元:
・Study Australia (Schools)
・Department of Home Affairs (Subclass 500 Student visa)
・NSW Department of Education – International Students Program
・Government of Western Australia – Department of Education (Visa and eligibility requirements)
英語力はどれくらい必要?州別で見た目安

現地校での授業や課題、友人関係はすべて英語で行われます。そのため、入学時に一定の英語力に満たない場合は、正規の高校に入る前に英語準備コース(HSP/IEC等)での学習が求められます。
各州の英語力目安は以下の通りです。
クイーンズランド州
(QLD / ブリスベン、ゴールドコースト)
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基準: 過去2年間の主要科目の合格と、適切な英語能力が必要です。
-
英語力が不足している場合: 指定のHSPコースで10〜40週間程度の学習が条件となります。
ニューサウスウェールズ州
(NSW / シドニー)
-
目安: 直接入学の場合、IELTS Academicで「Year 7-10は5.5相当、Year 11は6.0相当」がガイドラインとなっています。
-
英語力が不足している場合: 公立のIntensive English Centre(IEC)で集中英語教育を受けた後に、メインの高校へ進むのが一般的です。
ビクトリア州
(VIC / メルボルン)
-
目安: 学年ごとに以下のIELTSスコアが目安として示されています。
-
Year 7–9:5.0
-
Year 10:5.5
-
Year 11–12:6.0
-
-
英語力が不足している場合: 政府校内の英語学習センター(ELC)等で20〜21週間程度の準備期間を設けることが一般的です。
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英語力が足りない場合はHSP・英語準備コースを検討する

オーストラリアの高校(特にYear 10以降)では、英語は単なる「科目」ではなく、数学・理科・社会といった全科目を学ぶための「ツール」となります。そのため、英語力が不足している留学生は、正規入学前にHSP(High School Preparation)を受講し、学習に必要なスキルを養うことが一般的です。
HSPで学べること(主な内容)
-
学習スキル: レポートやエッセイの書き方、プレゼンテーション技術、文献のリサーチ方法。
-
専門的語彙: 数学、理科、歴史などの各教科で必要となるアカデミックな語彙。
-
学校文化への適応: オーストラリアの教育スタイル、教師や生徒とのコミュニケーション方法、クラスでの振る舞い。
HSPコースで定評がある語学学校
1. BROWNS English Language School(HSP)
BROWNSは、高校進学を目的とした「High School Preparation」コースを公式に提供しています。
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対象: 11歳〜17歳。
-
特徴: 英語4技能の向上に加え、オーストラリアの教育システムに特化したアカデミックな学習環境を提供しています。
2. Langports(High School Preparation)
Langportsは、高校進学に向けたHSPプログラムを提供しており、英語力の向上とアカデミックなスキルの習得に力を入れています。
-
特徴: 柔軟なカリキュラムにより、留学生がオーストラリアの高校で成功するための英語力と自信を養います。
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18歳未満の高校留学ではwelfare手配が必須

オーストラリアで18歳未満の学生がStudent visa (subclass 500) を申請する場合、滞在中の宿泊・生活・保護体制(Welfare arrangements)を整え、オーストラリア政府の承認を得ることがビザ発給の必須条件です
18歳未満の学生は、以下のいずれかの方法で適切な保護体制を証明する必要があります
| 方法 | 概要 |
| CAAW | 教育機関が宿泊・保護体制を承認し、「Confirmation of Appropriate Accommodation and Welfare」を発行する |
| 親・親権者との同居 | 親や法的な保護者(Custodian)が同居する |
| 親族による保護 | 親または保護者が指名した、21歳以上の適切な親族(Nominated Relative)と同居する |
| Student Guardian visa | 保護者や21歳以上の親族が「Student Guardian visa (subclass 590)」を取得して同伴する |
注意点と補足
-
入国のタイミング:
CAAWを取得する場合、教育機関が定めた「welfare開始日」より前にオーストラリアに入国することはできません。これに違反するとビザ条件違反となり、強制送還等のリスクがあるため細心の注意が必要です。 -
Welfareの継続性:
18歳になるまで、または学生ビザが終了するまで、継続して適切な保護体制を維持しなければなりません。学校休暇期間中であっても、この要件は免除されません。 -
変更の手続き:
滞在先や保護体制を変更する場合は、原則として教育機関およびDepartment of Home Affairsの承認が必要です。特にCAAWの変更は厳格に管理されており、自己判断での変更はビザ取り消しの対象となります。 -
学生本人の責任:
学校から入学許可(CoE)を得ていても、このWelfare要件が満たされていない限り、ビザは発給されません。留学計画の初期段階から、どの方法で保護体制を整えるかを明確にしておくことが、渡航計画をスムーズに進める鍵となります。
参照元:
・Department of Home Affairs – Welfare arrangements for education providers
・Australian Government – Welfare arrangements for Under 18 international students
・Student Guardian visa (subclass 590) – VisaEnvoy
・ISANA – Welfare arrangements for students under 18 applying for a Student visa
入学までの流れ【7ステップ】

留学を成功させるためには、少なくとも6ヶ月〜1年前からの計画が理想的です。
1.留学目的の明確化
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短期体験、1年留学、卒業留学、大学進学など、目的を整理しましょう。卒業を目指す場合は、Year 11・12の科目選択や進学制度の確認が特に重要です。
2.州・都市・学校種別の選定
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公立・私立、IB校、寮の有無、ホームステイなど選択肢を比較します。州ごとに「出願方法・英語条件・学期制度・Welfare手配」が異なるため、目的に合った地域を選びましょう。
3.成績と英語力の確認
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英文成績証明書、在学証明書、英語テストスコア等を用意します。直接入学の基準に届かない場合は、HSP(準備コース)の受講を検討しましょう。
4.滞在・Welfare手配の確認
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18歳未満の場合、保護体制(親の同行・親族滞在・学校手配ホームステイ・CAAW等)の確保が必須です。ビザ申請の鍵となるため、早めに計画を立ててください。
5.学校への出願
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学校または州政府の出願窓口へ必要書類を提出します。審査を経て「入学許可証(Letter of Offer)」を受領後、費用を支払い「入学確認書(CoE)」を発行してもらいます。
6.学生ビザの申請
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CoEやOSHC(学生健康保険)、資金証明、GS要件(Genuine Student要件)などの必要書類を整え、Department of Home Affairsにてビザを申請します。
7.渡航前準備
-
航空券の手配、保険、制服や教材の準備を行います。特に「Welfare開始日」前には入国できないルールがあるため、渡航日は学校側の案内を慎重に確認しましょう。
いつから準備すべき?

高校留学は、少なくとも6か月から1年前には準備を始めるのが安全です。特にYear 11から入る場合や、英語準備コースを挟む場合は、さらに早めの準備が必要です。
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時期 |
やること |
|---|---|
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12か月前 |
留学目的、州・都市、学校種別、予算を整理 |
|
9か月前 |
成績・英語力確認、HSPや語学学校の必要性を判断 |
|
6か月前 |
出願書類準備、学校・プログラム申請 |
|
3-4か月前 |
オファー受諾、CoE、welfare、OSHC、学生ビザ準備 |
|
渡航前 |
滞在先、航空券、持ち物、学校初日、緊急連絡先確認 |
英語力が足りない場合は、HSPや英語コースの期間を追加で見込む必要があります。「高校の入学月」だけでなく、「準備コースの開始月」から逆算しましょう。
まとめ:直接入学が難しいなら、まず英語準備から考えよう

オーストラリアの高校に入学するには、学業成績、英語力、学校選び、学生ビザ、18歳未満のwelfare手配を総合的に準備する必要があります。
特に英語条件は、州や学年によって具体的な基準があり、Yearが上がるほど厳しくなりやすいです。条件を満たしていない場合でも、HSPや英語準備コースを経由して高校進学を目指すルートがあります。
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MiraiBridgeでは、現地高校そのものの直接案内は原則として案内がでできかねます。ただし、ゴールドコーストの一部私立校など条件が合うケースは個別相談が可能です。また、BROWNSのHigh School PreparationやGreenwich Collegeなどの語学学校プログラムを通じた英語力強化は、オーストラリア各地の選択肢として相談できます。
「今の英語力で高校に入れるのか不安」「高校準備コースを挟みたい」という方は、まず現在の学年、成績、英語力、希望都市を整理したうえで、進学準備のルートを相談してみましょう。
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