オーストラリア就職を
目指した留学
日本での就職難が続く中、ここ最近留学やインターンシップにて日本国外へ飛び出そうと考える方が増えている傾向があります。そして、留学やインターンシップ、ワーキングホリデーなどが終わった後に、日本に帰国するのではなくそのまま現地就職を目指す方も急増しています。
オーストラリアは、アメリカやイギリスなど、他の英語圏諸国に比べると、外国人を受け入れる制度が整っておりますので海外就職をしやすい国のひとつであることは間違いありません。しかし、オーストラリア就職を成功させるためには、クリアしなければならないいくつかの重要なポイントがあります。
弊社スタッフは、オーストラリアに15年以上滞在しており、オーストラリア就職を成功させておりますので、その実体験を元にアドバイスさせていただいております。また、オーストラリア移民弁護士とも提携して最新のビザ情報もご提供しております。(※2020年5月更新)
オーストラリア就職のために重要なポイント
オーストラリア就職を成功させるために最低限必要なポイントは下記の3点です。
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就労可能なビザ
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関連するスキル、経験(または学歴)
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上級英語力
特に①の「就労可能なビザ」が重要で、合法的にオーストラリアで就職するためには、当然ながら就労可能なビザ(極力、永住ビザ)が必要になってきます。
ですので、留学中に英語力をアップさせるのはもちろんのこと、将来的にどのような分野で就職したいか、どんなスキルを身につけたいか?という点を明確にし、さらに「就労可能なビザを得ることができる可能性の高い留学プラン」を練っていくことが大切です。
将来的にオーストラリア就職へ
つながる留学プラン
オーストラリア就職を目指した留学には、大きく分けて下記2つのプランがあります。
MLTSSL(オーストラリアで不足している職業のリスト)に載っている職種の勉強をオーストラリア国内で2年以上して、必要な資格(学位)を取得、その学位を使って永住権申請→永住権保持者として就職活動をする。
※年齢点や英語点、学歴点などのポイント制で、条件をすべて満たせば永住権の申請が可能です。(Skilled Independent Visa – Subclass 189)
MLTSSL職種の中で留学生が参加可能なコースの例は下記の通りです。
看護師、助産師、理学療法士、放射線技師、臨床検査技師、足治療師、その他医療系職種、カイロプラクター、ソーシャルワーカー、IT関連職、エンジニア、会計、高校教師、幼稚園教員、建築士、測量士など
自動車整備、大工、溶接工、タイル職人、れんが職人、塗装技術者、エアコン技師、左官工、船大工、家具職人、シェフなど
MLTSSL:
https://www.legislation.gov.au/Details/F2019L00278
※上記の「8 Medium and Long‑term Strategic Skills List」になります。
新ビザで就職移住の可能性UP!!【地方ビザ(州スポンサーのビザ)について】
2019年11月より新しく地方ビザ(Skilled Work Regional Visa – Subclass 491)がスタートしました。
このビザもポイント制となっていますが、各州ごとに発表している職種リストの学歴や職歴があれば、州からのスポンサーを得ることができ、大幅にポイントをプラスすることが可能です(職種リストや州スポンサーを得るための条件は、各州ごとに違います)。
このビザは、5年間の暫定ビザで、5年のうち3年以上その州にて居住&就労すれば、永住権へ切り替えが可能です(永住権取得後は自由に移動可能)。この新しい地方ビザが始まったことにより、オーストラリア就職、移住の可能性が大幅に上がりました。
- スポンサー無しで100%自力で永住権取得を目指すことができる
- 永住権取得後はオーストラリア人と同じ立場で(ビザの心配なく)就職活動ができ、選択肢が広い
- 大きな学費が発生し、上級英語力が必修となる
- 将来的に移民法の変更などがあり、プラン通りに進まないリスクがある
企業スポンサーでビジネスビザまたは永住ビザを取得し、現地就職する。
<注意>2018年3月より就労ビザの要件が変更となっております。就労ビザから永住権につながる職種は、下記リストの通り限定されています。
https://www.legislation.gov.au/Details/F2019L00274
(※上記の「7 Medium and Long‑term Strategic Skills List」の職種のみ永住権へつながります)
- 都市部にある企業のスポンサーの場合
通常まずは学生ビザでアルバイト、スポンサーを見つけて、卒業生ビザを申請、卒業生ビザの間に2年の職歴を積み、上記リストの職種で就労ビザ(4年間)のスポンサーになってもらい、就労ビザで3年以上就労後、今度は永住ビザのスポンサーになってもらう(ENS (Subclass 186)ー雇用主指名永住ビザ) - 地方にある企業のスポンサーの場合
まずは学生ビザでアルバイト、スポンサーを見つけて、卒業生ビザの間に3年の職歴を積み(地方の大学または大学院卒業の場合に限り3年間の卒業生ビザ取得可能)、その企業に5年の暫定ビザ(494)スポンサーになってもらい、5年のうち3年就労後に永住ビザへ切り替え。なお、2018年3月より地方企業のスポンサーは申請職種での3年の職歴(就学後の職歴)が必要となっています。(Skilled Employer Sponsored Regional Visa(Subclass 494-地方雇用主指名就労ビザ)
※スポンサーになってくれる企業を見つけなければなりません。また、ご自身にその職種の学位、経験などが必要になってきます。
- 調理師コースにてオーストラリア資格を取得→卒業生ビザで職歴を積む→レストランにChefとして採用&就労ビザスポンサーを得る。
- IT系テクノロジストのコースにてオーストラリア資格を取得→卒業生ビザで職歴を積む→現地IT系企業より採用&ビザスポンサーをしていただく。
- 自動車整備コースにてオーストラリアの資格取得→卒業生ビザで職歴を積む→現地メカニック工場にて採用&ビザスポンサーをしていただく。
- 溶接コースにてオーストラリア資格を取得→卒業生ビザで職歴を積む→現地の塗装会社にて採用&ビザスポンサーを受ける。
- 看護師のコースにてオーストラリア看護資格を取得→現地福祉施設や病院にて、正看護師(Registered Nurse)として採用&ビザスポンサーをしていただく。
- <もし上記リストの職歴をお持ちの場合>現地にて英語コースなどに通いながらアルバイトにて就労ビザスポンサーを探し、能力を認められてビザスポンサーのお話をいただく。
- Plan Aほどの大きな学費はかからず、Plan Aほどの高い英語力が必要ではないケースが多い。
- 必ずスポンサーを見つけなければならず、運やタイミングなどに左右される。
- 「ビザのスポンサーをしてくれる企業」を探す必要があり、就職先の選択肢が限定される。
オーストラリア就職のために強力な武器となる「卒業生ビザ」について
オーストラリアで留学する魅力は、学生ビザで就学中も合法的に就労できるだけではなく、卒業後に卒業生ビザ(Temporary Graduate Visa)を取得できる可能性がある、という点が挙げられます。
2013年度より、新しい卒業生ビザ(Post-Study Work Stream)が始まり、さらに卒業生ビザが取りやすくなっています。
卒業後に学生ビザが切れてすぐに帰国するのではなく、数年英語環境での就業経験を積んで日本へ帰るという方も増えています(帰国後の就職活動にも有効な経験となります)。
また、この卒業生ビザの期間に就労した企業で実績が認められて、就労ビザのスポンサーになってもらい、そのまま現地就職というケースもあります。
卒業生ビザの条件としては、おおまかに下記の通りです。
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Post-Study Work Stream (新卒業生ビザ)24ヶ月のビザ(※地方大学卒業の場合は36ヶ月)
- 50歳未満であること
- 有効なビザを持ってオーストラリア国内に滞在していること
- オーストラリアで2年以上留学し、Bachelor(学士号)以上の学位を取得してから6ヶ月以内であること(学部、専攻は問わず)
- IELTS平均6.0以上(各セクション5.0以上)
※2019年11月に変更があり、地方にある大学&大学院(基本的にシドニー、メルボルン、ブリスベン以外にある大学&大学院)を卒業した場合、2年ではなく3年間の卒業生ビザ取得が可能となりました。ゴールドコーストも新しく田舎のエリアに指定されています。
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Graduate Work Stream(旧卒業生ビザ)18ヶ月のビザ
- 50歳未満であること
- 有効なビザを持ってオーストラリア国内に滞在していること
- MLTSSL(職業のリスト)に載っている職種の勉強をオーストラリア国内で2年以上して、必要な資格(学位)を取得してから6ヶ月以内であること
- 自分の申請職種に関連した技術査定機関からの認可を得ていること
- IELTS平均6.0以上(各セクション5.0以上)
オーストラリア就職を目指した留学 Q&A
- Plan Bで就労ビザのスポンサーが見つかる可能性は?
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これは、その方の過去の職歴、スキル、英語力によって変わりますし、広い人脈があるかどうかにもよります。
ただ、年々就労ビザの条件は厳格化してきており、現在の就労ビザ最低賃金は$53900となっております(2020年6月現在)。そして、オーストラリア永住権保持者の中にも優秀な人材はたくさんいます。
そのような状況の中で、ビジネスビザをもらうためには、「代わりがいないような特別な経験、スキル、知識を持っている人材、またはその会社ですでに実績を積んで認められた人材」である必要があります。
- ワーキングホリデーからそのまま現地就職(ビジネスビザで正社員採用)というケースはありますか?
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正直なところほとんどありません。
何か特別なコネクションなどがあれば別ですが、ワーホリでは一雇用主の元では6ヵ月までしか働けませんので、そのままビジネスビザのスポンサーを得て現地就職というケースはかなり少ないのが現状です。
学生ビザ→卒業生ビザで長期的に働き、会社との信頼関係を築き、正社員としての現地採用につなげていくというパターンが王道です。
- 学生ビザで週何時間まで働くことができますか?
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オーストラリアでは学生ビザでも「2週間で48時間まで」働くことが可能です。
また、学校のホリデー中はフルタイムで就労が可能です。学生ビザの配偶者はホリデー期間に関係なく常に「2週間で40時間まで」就労可能、学生ビザ主申請者のコースがMaster以上の場合は、その配偶者はフルタイムで就労が可能です。
- Plan Aの場合、学費はどのくらいかかりますか?
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大学進学の場合、1年の学費が日本円でおおよそ150~250万円ほどです。
最低2年の就学が必要ですので、最低でも300~500万円の学費が必要になります。
職種によっては、大学に4年、5年通わなければならない場合もあります。
専門学校、TAFEなどの場合は、2年間トータルの学費で、おおよそ100万円~200万円ほどになります。
- Plan Aの場合、どの程度の英語力が必要ですか?
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大学進学の場合、入学時に最低でもIELTS6.0のスコアが必要になり、卒業後にビザ申請のためには、IELTS7.0が必要になります。
専門学校進学の場合、入学時に必要なIELTSは通常5.5です。卒業後にはビザ申請のためにIELTS7.0が必要になります。
どちらの場合も、大学や専門学校の付属英語コースを所定の成績で卒業することによって、IELTS無しでも進学が可能なケースがほとんどです。
- どの職種の勉強をするのがオススメですか?
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これは非常に難しい質問で、その方の適性や過去の学歴、職歴などによっても、お勧めすべき職種は変わってきます。
例えば、日本と同様にオーストラリアでも医療系の職種は安定していますが、どなたでもできる仕事ではなく向き不向きという面も大きいです。
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