ワーホリから帰国して就職活動をする際、ワーホリの経験がどの程度評価されるのか、不安な方も多いでしょう。就活で重視されるのは、ワーホリ経験の事実ではなく、ワーホリで何を得られたかということです。今回は、ワーホリ経験者が就活を有利に進める方法を解説します。
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ワーホリ後の就活事情はシビア……その理由は?
ワーホリによる海外滞在経験は、就活に有利だと思われがちですが、一概にそうとは限りません。実際に、SNSやブログでは就職活動がうまく進まず、ワーホリ後に後悔している社会人の声が多く見られます。ここでは、ワーホリ後の就活がシビアになってしまう理由を説明します。
企業は「ワーキングホリデー=休暇」と考えているため
ワーホリが評価されない理由のひとつに、「ワーキングホリデー=休暇」と考える企業が多いことがあげられます。なかには、海外で遊んできただけと捉えられてしまうこともあります。
企業がワーホリ自体を評価しないのは、そもそもワーキングホリデービザの目的は「休暇」であるためです。「ワーホリを経験した」という事実だけでは就活で評価されません。
履歴書上は空白期間があるため
ワーホリ中は海外での就労が可能ですが、正社員ではないことがほとんどです。滞在期間に制約があるうえ、日常会話程度の英語力では現地の正規雇用は難しく、カフェなどの飲食店でのアルバイトで働く方が多いからです。
アルバイトは基本的に職歴とみなされないため、履歴書では1年もしくは1年以上の仕事をしていない期間が生じます。この点も、就活で不利になるケースがあります。
ビジネスで使える英語を身に付けることができないため
英語力を高めるためにワーホリを選ぶ方もいますが、現実的には1年間海外で過ごしたからといって、英語がネイティブ並みに話せるようになれるわけではありません。
また、ワーホリ経験があるだけで、ビジネスで活用できる英語力があるとはみなされないことが多いようです。
確かに、ワーホリではネイティブ英語に触れる機会はありますが、滞在中に英語の勉強を疎かにしてしまうと、英語力は伸びないまま帰国することになります。その結果、強みとなるはずの英語力をアピールできなくなってしまい、就活に活かせないのです。
ワーホリ後の就活で成功する人・失敗する人には明確な違いがある!
ワーホリ帰国後の就活はシビアではありますが、就活を有利に進めて成功させている方もいます。就活で成功する人・しない人の違いは、ワーホリ前の準備や滞在中の過ごし方、就活時のアピール方法にあります。
ここからは、ワーホリでの経験を武器にする方法を紹介します。
【出発前~滞在中】ワーキングホリデーの経験を就職で有利に活かす方法
ワーホリ後の就活を成功させるためには、早い段階から就活を見据えて行動することがポイントです。出発前に必要な準備や、滞在先での過ごし方を紹介します。
就活シーズンに合わせてスケジューリングする
ワーホリから帰国後スムーズに就職活動を進めるなら、求人が増える2〜3月もしくは8〜9月に行動できるように渡航のスケジュールを組むのがおすすめです。
1年間のワーホリの場合、帰国して就活の準備に必要な期間を考慮すると、渡航は1〜2月もしくは7〜8月が良いでしょう。
帰国後すぐに就活を始められるよう、滞在先で企業研究や自己分析を済ませておきます。
逆に、帰国後じっくりと就活に取り組みたい場合は、上記よりも少し早めのタイミングでも良いでしょう。
目的・目標を明確にする
ワーホリ経験で就活を有利に進めるには、ワーホリの目的・目標を明確にすることが必要です。
就活時に、ワーホリの目的は必ず問われます。目的・目標がないと、ただ現地で生活するだけになってしまい、成長の機会を得られません。ワーホリに行ったという事実だけでは、就活を有利に進めるどころか、逆に不利になってしまいます。
ワーホリの目的・目標は、ワーホリに行きたいと思ったきっかけや、なぜワーホリに挑戦したいと考えたのかを深堀りすることで明確になります。出発前に明確にしておくことで、滞在中の時間も有意義に過ごせるでしょう。
英語力を高める
ワーホリの大きなメリットは、英語力を磨けることです。高い英語力は、就活の大きな武器になります。
ただし、英語力は現地に行けば上達するわけではありません。下地作りとして、ワーホリ前から、洋画や海外ドラマを英語字幕で見たり、現地のニュースを見たりして、英語の勉強をしておくことが大切です。
特にビジネスシーンで使える英語力を身に付けたい場合は、語学学校に通うことをおすすめします。
そのほか、意識して英語を使わざるを得ない環境を作ったり、身を置いたりすることも有効です。せっかくワーホリに来たのに、日本語でコミュニケーションしてばかりでは思うように英語力を身に付けられません。あえて日本人がいない職場でアルバイトをする、シェアハウスに住んでフラットメイトと積極的に会話するなど、常に英語を使う環境に身を置きましょう。
また、恥ずかしがらずに英語を使うのも大切です。間違いを恐れずとにかく話し、感覚を身に付けることが上達の近道になります。ネイティブの知人に依頼して、間違った発音や言葉の使い方をどんどん指摘してもらうようにすると良いでしょう。
積極的に行動する
滞在先ではさまざまな経験ができるよう、積極的に行動することも大切です。経験を通じて語学力の向上が期待できるだけでなく、思考力や人間性も豊かになり、多方面の自己成長につながります。就活でのアピールポイントにも役立つでしょう。
語学学校への通学や長期旅行、自然のアクティビティ、現地ボランティアなど、ワーホリだからこそできる体験を楽しんでください。
また、経験したことはメモや日記に残しておきましょう。
ワーホリで経験することは、人によってそれぞれ異なります。苦労したエピソードや初めての経験、海外ならではの経験などから、何を考え学んだのか、どのように乗り越えたのかを言語化しておきましょう。自己分析に活用でき、就職活動の準備をスムーズに進められます。
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【就活時】ワーキングホリデーの経験を就職で有利に活かす方法
ワーホリの経験を活かして就活を有利に進めるには、ワーホリで得られたことを自分の強みとすることが必要です。英語力や経験をアピールにつなげる方法を紹介します。
語学検定を受ける
就活で語学力をアピールするためには、ワーホリ経験のみでは不十分で、実力を証明するものが必要です。TOEICや英検などの語学検定を受験し、スコアで裏付けを行いましょう。
日常業務で英語を使う外資系であれば、一般的にTOEIC800点以上・英検準1級以上がアピールできるスコアです。
ただし、帰国から就活開始まで時間がない場合には、受験結果が間に合わない場合もあります。TOEICなら滞在先での受験もできるので、帰国前から準備を始めるのも良いでしょう。
英語力を高めるには、ワーホリでどの程度英語力が伸びたかを把握しておくことも重要です。出発前にも受験をおすすめします。
面接では現地での経験を上手にアピールする
帰国後の就活を成功させるには、企業から「採用したい」と思ってもらえるように、ワーホリで得た経験や学んだことを伝える必要があります。
ワーホリで得たスキルやスタンスが、どのような形で仕事に活かせるのか、どのように会社に貢献できるのかを具体的にまとめましょう。
ワーホリ経験を評価する企業のなかには、英語面接を実施している企業もあります。英語を話せる人と伝え方を練習する機会を設けて面接対策を行うと良いでしょう。
まとめ
ワーホリ後の就活を成功させるには、ワーホリで得たものをどうアピールするかがポイントになります。ワーホリに行くことを目的とするのではなく、ワーホリで実現させたいことを意識して事前準備を行い、滞在先でさまざまな経験を積極的に積みましょう。
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