どちらも海外で長期滞在ができる「ワーホリ」と「留学」ですが、両者の違いがいまいちわからない方も多いでしょう。また、何となく違いはわかっているものの、どちらが自分に合っているのか判断できない方もいるのではないでしょうか。
今回はワーホリと留学の違いやそれぞれの魅力、ワーホリに向いている人と留学に向いている人の特徴などを解説します。
そもそも「ワーホリ」と「留学」の違いは?
ワーキングホリデー(ワーホリ)とは、国同士の交流を深めるために誕生した制度です。ワーホリビザを取得すれば、一定期間観光・就学できるだけでなく、定められた範囲内であれば渡航先で仕事に就くこともできます。
ただし、渡航先は協定を結んだ国のみに限られており、滞在可能期間や利用者の年齢にも制限があります。
一方、留学は渡航先での就学を目的とした制度です。学生ビザを取得し、語学学校や専門学校、大学などに通います。ワーホリとは異なり、渡航先や年齢に制限はありません。
滞在可能期間はどの学校に通うかによって変わります。ただし、ワーホリとは違って滞在中に働くことはできません。
ワーホリ | 留学 | |
ビザの種類 | ワーキングホリデービザ | 学生ビザ |
渡航可能な国 | ワーキングホリデー協定締結国 | 制限なし |
滞在可能期間 | 1年
※協定国によって異なる場合あり |
就学先によって異なる |
対象年齢 | 18~30歳
※協定国によって異なる場合あり |
制限なし |
現地での就労の可否 | 可 | 渡航先の国による
※オーストラリアの場合は2週間で最大48時間まで |
留学の魅力
ワーホリと留学には、それぞれ異なる魅力があります。自分に合った方法を選ぶためにも、それぞれの魅力を知っておきましょう。まずは留学の魅力から解説します。
①語学力をバランスよく伸ばせる
就学をメインとしている留学の場合、学業に専念できるため語学力を伸ばしやすいといえます。自分のレベルに合ったクラスでリスニングやスピーキングはもちろん、読み書きまで総合的に学べるのが魅力です。
学校側で定期的に英語力を測定してくれるので、スキルごとの得意不得意が把握しやすく、各スキルをバランス良く伸ばしていけるでしょう。
ワーホリでも語学学校には通えますが、働きながら学ぶのと語学学習に集中するのでは、結果に大きな差が出るものです。また、ワーホリは就学可能期間が4~6か月程度と定められているため、スキルが偏る可能性があります。
②学位や資格を取れる
留学は就学可能期間に制限がないので、専門学校や大学などに通って学位や資格を取得することも可能です。取得した学位や資格は履歴書に書けるので、帰国後の就職活動でもアピールポイントになるでしょう。
海外の専門学校や大学に通って学位や資格を取得するには、英語で行われる専門的な内容の授業を理解する必要があります。そのため、専攻した分野の知識はもちろん、将来の仕事で役立つハイレベルな語学力も身に付けられます。
③留学生対象の就活イベントに参加できる
留学して学位を取得すると、ボストンキャリアフォーラムなどの海外留学経験者を対象とした就活イベントにも参加できます。
こうしたイベントに出店する企業は留学生の採用に積極的で、即面接・即内定になるケースもあるほどです。日系・外資系の多数の企業が参加しており、留学期間中に就職活動ができる場合もあります。
もちろん、留学経験があれば採用に至るわけではなく、入念に準備する必要がありますが、留学後の就職活動に不安がある方にとってはメリットが大きいでしょう。
ワーホリの魅力
ここではワーホリの魅力について紹介します。
①生活しながら生の英語を身に付けられる
観光・就学・就労できるワーホリは、コミュニケーションを取る上で重要な日常会話の言い回しなど、学校で授業を受けるだけでは身に付きにくい生きた英語を学べます。毎日長時間学校で過ごす留学とは異なり、日々の生活や仕事、旅行を通して現地の人と接する機会が多いためです。
ただし、現地で働きたいと思っても、採用側が求めるレベル以上の英語力が身に付いていないと仕事が見つからない可能性があります。
また、日本食レストランなど日本語が通じる職場だとつい日本語で話してしまうため、あまり英語力が向上しないでしょう。
②自由度が高いため好きなように生活できる
ワーホリなら海外での生活も遊びもまとめて体験できるのも魅力です。滞在可能期間や就学・就労期間の縛りはありますが、定められた範囲内であれば学校に通ったりアルバイトしてみたり、旅行したりと自由に過ごせます。
日本以外の国の生活を体験してみたい方や、将来海外で働きたいと考えている方にとって貴重な経験になるでしょう。
ただし、自由度が高い分、自ら積極的に行動しないとこれといったスキルも経験も身に付けられないまま時間が過ぎてしまいます。充実した時間を過ごしたいのであれば、限られた時間で何をしてどのような結果を得たいのか、目標と計画を立てることが大切です。
③さまざまな価値観の人と働くことで視野が広がる
ワーホリの就労先には多くの人が集まります。日本以外の国から来ている人もいることが多く、異なる文化やバックグラウンドを持った人々と働いたり接したりする機会が増えるでしょう。
価値観が大きく異なる人々と接するのは、ときには苦労することもありますが、想像することもなかった考え方に触れることで視野を広げられます。このような経験ができるのは、ワーホリならではといえるでしょう。
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結局「ワーホリ」と「留学」どちらを選ぶべき?
ワーホリと留学の違いやそれぞれの魅力は把握できたものの、結局自分にはどちらが向いているのか判断できない方もいるのではないでしょうか。そこで、留学向きの人とワーホリ向きの人の特徴を紹介します。
留学向きの人
留学に向いているのは、以下に該当する人です。
・じっくりと語学を学びたい人
・学位や資格を取得したい人
・ワーキングホリデー協定締結国以外の国に行ってみたい人
語学をじっくりと学びたいなら、語学学習に集中できる留学がおすすめです。長期留学でリスニングやスピーキング、読み書きまで総合的に学べば、語学力を大幅に伸ばせます。
留学して専門学校や大学に通えば、学位や資格の取得も目指せます。難しい授業を理解して学位や資格を取得するために、ハイレベルな語学力も身に付くでしょう。
また、ワーホリはワーキングホリデー協定締結国のなかからしか滞在先を選べませんが、留学であれば好きなように滞在先を決められます。
2024年6月時点で、ワーホリの締結国になっているのはオーストラリアやニュージーランド、カナダ、イギリスなど全30か国です。アジア圏では韓国や台湾、香港などがワーキングホリデー協定締結国となっていますが、アメリカはワーホリを実施していません。
ワーキングホリデー協定締結国以外の国で学びたい場合は、必然的に留学を選ぶことになります。
ワーホリ向きの人
ワーホリに向いているのは、以下のような人です。
・海外で働いてみたい人
・予定を自由に組みたい人
・滞在費の負担を軽減したい人
ワーホリは働くだけでなく、学校に通ったり旅行に行ったりと一定の範囲内であれば自由に予定が組めるのも魅力です。現地でただ学校に通うだけでなく、いろいろな体験をしてみたいなら、ワーホリのほうが合っているといえます。
滞在中の費用負担を軽減したい人にも現地で稼げるワーホリが向いています。ただし、航空券や旅行保険料などの渡航前にかかる費用は、日本にいる間に貯めておかなくてはなりません。
ワーホリだからといってすぐに仕事が見つかるとは限らないので、数か月分の生活費も用意しておくようにしましょう。
ワーホリのお金事情が気になる方は、ぜひこちらも参考にしてください。
まとめ
ワーホリと留学はどちらも海外に滞在するものですが、できることが異なります。それぞれの特徴を把握して、どちらが自分に合っているかを考えてみましょう。
どうしてもワーホリと留学のどちらにするかが決められない場合は、留学エージェントに相談するのがおすすめです。
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