オーストラリア留学について調べていると、「TAFE留学をした」という情報を見かけることがあるのではないでしょうか。オーストラリアの専門学校に通いたいと考えている方にとって、TAFE留学は魅力的な選択肢のひとつです。
今回はTAFEとは何か、TAFEではどんな分野について学べるのか、得られる資格や入学の条件などについて解説します。
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オーストラリアの「TAFE(テイフ)」について
TAFE(テイフ)は、日本の専門学校に相当するオーストラリアの公立高等教育機関です。正式名称はTechnical And Further Educationで、頭文字を取ってTAFEと呼ばれています。
TAFEはオーストラリアの6つの州と2つの準州が運営しており、オーストラリア全土に200以上のキャンパスがあります。
基本的には現地のオーストラリア人のための専門学校で、生徒の90%以上がオーストラリア人です。しかし、シドニーなど都心部のキャンパスには留学生を対象とした専門コースも豊富で、留学生も入学することができます。
TAFEで学べるコースについて
TAFEのコースは2,000以上と豊富で、実にさまざまな分野について学べます。なかでも留学生に人気のコースがビジネス(経営・経済など)で、ほかにもデザイン、航空、海洋、保険・医療、ITなどの分野があります。
日本人に人気が高いのは、国際貿易学やツーリズムなどの分野です。オーストラリアならではのコースとしては、ワインメイキング、マリン・ツーリズム、馬産業(競馬騎手や調教・経営など)、海洋などがあります。
TAFEで学べるコースの一部を紹介します。
コース | 学べる内容 |
ビジネス | ビジネス、会計・経理、商業、人事管理、起業家精神、リーダーシップと管理職、マーケティング&コミュニケーション など |
旅行・ツーリズム | 客室乗務員、航空管理・地上職、ガイド業、ホテルマネジメント、イベントマネジメント、旅行とツーリズム など |
会計と財務 | 会計と簿記、会計管理、商法および税法、応用商学、銀行業務、金融・住宅ローン仲介、ファイナンシャル・カウンセリング、金融と投資など |
食・ホスピタリティ | 栄養と食生活、調理師、食品化学、ホスピタリティ、パティシエ など |
アート・デザイン | グラフィックデザイン、ファッションデザイン、インテリアデザイン、ジュエリーデザイン、イラストレーション、ビジュアルアート、舞台・演劇 など |
美容 | 理容、美容技術、まつ毛エクステの基礎技術、美容施術、ビューティーセラピー、ネイル技術、メイクアップ、特殊メイク、スキンセラピー、ヘアデザイン、映画・テレビでのメイク技術 など |
教育・福祉 | 地域福祉サービス、障がい者サポート、オーストラリア手話、高齢者サポート、教育サポート、青少年の育成支援、メンタルヘルス など |
入学して取得できる資格について
TAFEに入学して取得できる資格や学位について紹介します。
・証明書(Certificate)
一番難易度が低いのがCertificateと呼ばれる証明書です。レベルはCertificate1〜4までありますが、ほとんどのTAFEではCertificate3、Certificate4を提供しており、1〜2を提供しているコースはほとんどありません。
Certificateは証明書に過ぎないため、履歴書に書けるレベルであるDiplomaの取得を目指す留学生がほとんどです。
Certificateのレベル | 取得までの期間の目安 | 概要 |
Certificate1 | 4~6か月 | 管理指導のもとで、ある業種の基本的な業務を行える。 |
Certificate2 | 6~8か月 | より複雑な業務を理解し、実行できる。ルーティンワークをこなせる。 |
Certificate3 | 6か月以上 | ルーティンワーク以外の仕事もこなせ、予期せぬ問題にも対処できる。 |
Certificate4 | 12~18か月 | 現場でリーダーとしての責任ある立場につき、特定のプロジェクトを完成できる。 |
・資格(Diploma)
多くの留学生が目指すのが専門資格と呼べるDiplomaです。TAFEで学んだことを仕事につなげたいなら、Diploma以上を目指すと良いでしょう。
Diplomaの種類 | 取得までの期間の目安 | 概要 |
Diploma | 18~24か月 | 専門分野で必要とされる基本的な知識や技術を身に付けているレベル。履歴書に資格として記載できる。 |
Advanced Diploma | 24~36か月 | 高いレベルの専門性を持つ資格として認められる。管理者として働くことも可能。 |
・学位(Degree)
TAFEは大学ではないものの、一部のコースでは大学の学位と同等の資格を提供しているところもあります。
Degreeの種類 | 取得までの期間の目安 | 概要 |
Bachelor | 36~48か月 | 学士号に当たる資格。大学を卒業したことと同等の資格が得られる。 |
TAFE留学の費用例
TAFE留学を計画するにあたって知っておきたいのが、留学にかかる費用ではないでしょうか。
志望するコースや学ぶ分野によって費用は大きく異なりますが、ここではTAFE付属の語学学校に通った後に、Certificate3 in international trade(国際貿易)コースに通った場合を例に費用を紹介します。
<学校費用>
TAFE付属の語学学校(20週間)に通った後に、Certificate3 in international tradeコース(半年)に通った場合の約1年間にかかる費用
・TAFE出願、ビザサポート費用(受験あり・日本国籍):49,000円
・入学金: 150豪ドル
・TAFE付属語学校の学費(20週間): 6,400豪ドル
・TAFE NSW 専門コース学費(半年間):5,980豪ドル
・教材費:300豪ドル
・学生ビザ申請料: 575豪ドル
・留学生健康保険(OSHC、1年分): 600豪ドル
TAFE出願、ビザサポート費用の49,000円を除いた費用の合計は、14,005豪ドルです。
1豪ドル=約96円として計算すると、14,005豪ドルは約135万円。これに49,000円を加えると、1年間で必要となる費用は約140万円となります。
以上は学校費用のみなので、これに滞在費や現地での生活費がかかります。それぞれの費用の目安は以下のとおりです。
<学校費用以外の現地での生活費>
・ホームステイ(初めの4週間):1,500豪ドル(手配料300豪ドル、ホームステイ費用1,200豪ドル)
・シェアハウス費用(ホームステイ後の44週間):7,920豪ドル(週180豪ドル)
・食費・交通費など(1年分):7,200豪ドル(週150豪ドル)
現地での生活費の合計は16,620豪ドル、日本円で約160万円です。これに先述の学校費用を加えると、約160万円+約140万円で約300万円となります。
これは最低限必要となる費用の目安で、オーストラリアまでの往復の航空券や現地でのお小遣いなどの費用は含まれません。また、どのコースを選ぶか、どこに滞在するかでも大きく費用は異なってきます。
とにかく安く専門留学をしたい方は、格安専門学校を探すのがおすすめです。
TAFEの入学条件
入学基準は英語力と学業成績で、一定の基準を満たさなければ入学できません。
・英語力
入学志望者の英語力については、基本的にIELTSという試験で判断されます。IELTSはリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つの分野でテストを行って総合的に英語力を判断するものです。
TAFE本科コースに必要となるのはIELTS5.5ポイント以上ですが、同等レベルであるTOEFL(iBT)スコア46以上でも英語レベルが認められます。
ただし、専門性が高い分野のコースを希望している場合はIELTS6.5、7.0ポイント(TOEFL(iBT)スコア79)が必要となるケースもあります。
・学業成績
高校卒業以上がひとつの基準です。高校卒業証明書と最終学歴を英文で説明する証明書の提出が求められます。また、志望するコースによっては、実務経験や特定のコースを修了していることが必要となる場合もあります。
自分がTAFEの入学条件に満たしているか知りたい、どの学校を選んだらいいかわからない、という方はプロに相談するのがおすすめ。
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TAFE入学に必要な書類
TAFE本科コースに入学する場合は、以下のような書類の提出が必要です。
・TAEF本科コースへの入学願書
・英語力の証明書(IELTS、TOEFLなど)
・最終学歴の英文卒業証明書
・最終学歴の英文成績証明書
・パスポートのコピー
ただし、TAFEの一般英語コースに入学する場合は、英語力や卒業・成績証明書などの書類は必要とされません。
オーストラリアでTAFEに入学するには
オーストラリアでTAFEに入学したいと計画している方は、信頼できるエージェントを選びましょう。
Mirai Bridgeなら学校紹介料、学校手続き料、現地サポート料などが無料なので、留学にかかる費用を抑えることができます。これは、Mirai Bridgeがオーストラリア各学校の正規代理店として、学校の代わりに学校情報の提供や入学手続きを行っているためです。最新の情報を入手している現地エージェントならではの、きめ細かな対応も魅力です。
Mirai Bridgeではカウンセラー歴10年以上のスタッフがTAFE入学に関するさまざまな悩み・不安にも対応しますので、安心してお任せできます。また、失敗しないためのプラン作りや現地到着後のサポートも行うため、スムーズな留学が可能です。
まとめ
オーストラリア留学を検討しているなら、TAFEも選択肢のひとつです。私立の専門学校だと、生徒のほとんどが留学生ということもありますが、TAFEに通う生徒の90%以上はオーストラリア人です。特に現地の学生と共に学びたい、友達になりたいと考えている方にとって、TAFEは魅力的な選択肢といえるでしょう。
TAFEをはじめオーストラリアへの留学に関することなら、些細なことでもMirai Bridgeに一度ご相談ください。
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