英語力アップのために留学を考えている方もいるでしょう。英語を学ぶための留学先には、英語のみを公用語とする国以外にも、母国語と英語が公用語の国が考えられます。英語は世界54ヶ国で使われており、選択肢が多く悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、英語習得を目的に留学するならどの国が良いのか、おすすめの国とメリット・デメリットを紹介します。
留学におすすめの国1:オーストラリア
オーストラリアは、観光ビザでの短期留学や学生ビザでも働けるなど、留学スタイルがバラエティー豊かです。最長3年まで働きながら学ぶワーキングホリデーの人気も高く、低予算で留学できる特徴があります。
メリット
・大都市と大自然のどちらもある
・日本と比べ一年を通して温暖な気候
・おおらかな国民性
・ほかの留学先と比較し治安が良い
オーストラリアは、英語圏でも治安が良いとされている国です。温暖で過ごしやすい気候のほか、多民族国家であることからおおらかな国民性で留学生も受け入れられやすい環境が整っています。
オーストラリア留学のメリットは以下の記事でも詳しく解説していますので、参照ください。
デメリット
・人気の国で家探しが難しい
・物価が高い
オーストラリアは、働きながら語学勉強や休暇を楽しむワーキングホリデーの人気も高い国です。日本以外からの留学生も多く、家探しに苦労する面もあります。
家探しに苦労する理由のひとつに、単に物件数が少ないこともあげられます。一軒家やアパートなどの賃貸においては、物件ひとつの内見予約が50人にも上るケースがあるほどです。場合によって、借主が家賃を上乗せした額を不動産会社に提示することもあります。ワーキングホリデーや留学で一般的なシェアハウスも早い者勝ちになる状態です。
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留学におすすめの国2:カナダ
カナダは、広大な国土を有するアクティビティも盛んな国です。多文化主義でさまざまな文化を背景に持った人々が共生しています。
メリット
・治安が良い
・大都市だけでなく大自然もある
・世界標準の英語を学べる
・国民性はフレンドリー
カナダは、世界標準の英語が話されている国で、なまりや特有のアクセントが少ないとされています。これからのキャリアを見据えて留学したい人にもおすすめの国です。
デメリット
・日本人留学生が多い
・冬の寒さが厳しい
カナダは人気の留学先のひとつであるため、日本人の留学生も多いです。意識しないと日本人とばかり過ごしてしまい、語学力が思うように身に付かないこともあります。
留学におすすめの国3:アメリカ
アメリカは、広大な国土を有する50の州で構成された国です。アメリカといっても州によって法律も文化も気候も異なります。自分に合った環境の都市を探すと良いでしょう。
メリット
・世界有数の大都市と自然がある
・州ごとに特色が異なる
・多民族国家である
・最先端の技術や芸術、文化に触れられる
アメリカ留学は、選択する州や都市によって環境が大きく異なります。選ぶ楽しさがあるだけでなく、最先端の文化や技術などに触れられるのも魅力といえるでしょう。
デメリット
・日本ほど治安が良くない
・相性が合わない人もいる
・ワーキングホリデー制度がない
アメリカは州や都市によって環境が異なるため治安の悪い場所もあります。また、文化や価値観などが日本と大きく異なるため、人によってはアメリカの生活が合わない場合もあるでしょう。
また、アメリカでは働きながら学ぶのが難しく、留学費用が高額になります。
留学におすすめの国4:イギリス
イギリスは英語発祥の地で、ブリティッシュイングリッシュが話されています。歴史や文化が現代と融合した魅力的な国です。ワーキングホリデーのビザ取得も2024年に6,000名までと定員が増え、最長2年間を働きながら学べるようになりました。
メリット
・ブリティッシュイングリッシュを学べる
・歴史や先進的な文化がある
音楽やファッション、スポーツ、芸術なども楽しめる国で、オックスフォード大学のような名門大学もあります。ヨーロッパ各国とも距離が近く、気軽にヨーロッパ旅行ができるのも魅力です。
デメリット
・物価が高い
・天気が変わりやすい
イギリスは天気が変わりやすい気候で、天候が悪い日も多いです。人によっては体調を崩すこともあります。
留学におすすめの国5:フィリピン
フィリピンは、英語とタガログ語を公用語としている国です。アジア圏内で日本からも比較的近い位置にあります。短期滞在ならビザが不要と、プレ留学先としておすすめの国です。
メリット
・留学費用を抑えられる
・英語学習が充実している
フィリピンは物価が安いため生活コストを抑えて留学できます。マンツーマンの英語レッスンを行っている学校も多く、英語学習の機会が充実しているのも特徴です。
デメリット
・日本より生活環境が整っていない
・日本人が多い
・治安の悪い地域がある
・ホームステイを体験できない
フィリピンは、物価が安い一方で、インフラが日本ほど整っていない環境です。また、語学学校の寮に入って生活することが多いため、ホームステイでフィリピン文化を体験する機会は基本的に得られません。
また、授業数も多く、働く時間もないためか、ワーキングホリデーの制度もありません。しかし、短期間・低予算で英語を身に付けたいのなら、おすすめの国です。
留学におすすめの国6:アイルランド
アイルランドは、ヨーロッパでも北寄りの国です。ゲール語が第一公用語であるものの、英語も日常的に使われています。90日以内の滞在ならビザの申請は必要なく、現地で学生ビザを取得すればアルバイトができるため、留学のハードルが低い国です。
メリット
・落ち着いた学習環境
・小規模で英語学習に集中できる
・アットホームな雰囲気
・日本人が少ない
アイルランドは、都市部でもコンパクトでのんびりとした雰囲気があります。都会的な雰囲気とは違った環境で英語学習に取り組みたい人に向いた国です。
デメリット
・観光や娯楽が少ない
・都会的な生活が難しい
アイルランドは、娯楽や観光スポットが多くありません。また、首都もコンパクトです。留学に刺激を求めたい方には、アイルランド留学はおすすめできません。
留学におすすめの国7:マルタ
マルタは、地中海に位置する島国で、公用語としてマルタ語と英語が使われています。イギリスに統治されていた歴史もあるため、イギリス英語が話されている地域です。
メリット
・ヨーロッパ圏では物価や学費が安い
・治安が良い
・日本人が少ない
マルタは、ほかのヨーロッパ圏の留学先と比べると生活コストや学費を抑えられるメリットがあります。治安も、日本ほどではありませんが、ほかのヨーロッパ諸国と比べると犯罪率が低く安全です。
デメリット
・日本からのアクセスが難しい
・東京の半分ほどの小さな国
マルタは地中海の小国のため、日本からのアクセスで苦労しやすいです。また、リゾート地ではあるものの、面積が東京の半分ほどしかないため、生活に飽きる人もいます。
留学におすすめの国8:ドバイ
ドバイは、アラブ首長国連邦の首長国のひとつです。リゾート地としても知られており、公用語はアラビア語ですが、英語も広く使われています。イスラム教文化が根強く、1年に1回、約1ヶ月のラマダン(断食)があるため、留学時期には注意が必要です。
メリット
・観光都市で生活環境が整っている
・多国籍で日本人が少ない
ドバイは、世界から注目されるリゾート地です。スケートリンクや水族館まで備えた巨大モール、人工島、超高層ビルのほか、アラビア文化を感じられる建造物も見られます。異文化に触れながら英語学習ができる都市です。
デメリット
・夏の暑さが厳しい
・生活コストが高い
ドバイは、夏になると50度を超える日もあります。室内は空調の効いた施設が多いものの、夏の暑さを苦手に感じる人もいるでしょう。
留学におすすめの国9:シンガポール
シンガポールは、東南アジアの多民族国家です。マレー語のほか、英語、中国語、タミール語を公用語にしています。日本と並ぶ治安の良さと衛生環境が整えられた、おすすめの留学先です。
メリット
・多民族国家でさまざまな言語が使われる
・治安が良い
・教育水準が高い
・暮らしやすい環境がある
シンガポールは多民族国家のため、英語のほか多様な言語が用いられています。特に中華系が多いため、中国語を同時に学びたい場合に向いているでしょう。
また、外国企業を多く受け入れているため、外国人移住者も多く、暮らしやすさもあります。教育に熱心な国で、教育水準が高いのも特徴です。
デメリット
・特有のなまりがある
・物価が高い
・日本人が多い
シンガポールの英語は、中国語が混じったようななまりやイントネーションがあり、シングリッシュといわれます。また、アジア圏ではありますが、物価は高く、滞在する地域によっては、日本よりも生活コストがかかる可能性があります。
留学におすすめの国10:ニュージーランド
ニュージーランドは、マリオ族のマリオ語と英語が公用語の国です。2006年には、ニュージーランド手話も公用語に追加されています。また、世界で初めて『留学生の生活保障に関する服務規程』を設置した、留学生の安全管理が整っている国です。
メリット
・人口密度が低く自然が豊か
・親日家が多く治安も良好
・アットホームな雰囲気
・教育水準が高い
ニュージーランドは、少人数クラスの語学学校が多いです。アットホームな雰囲気で英語学習ができます。学習到達度調査の数値が高く、大学も世界上位にランクインしており、教育水準の高さも魅力です。
デメリット
・気候が激しく変動する
・都会的な生活が難しい
ニュージーランドは、広大な自然環境を有する国で、のどかな雰囲気があります。都会的な生活を望む人にとっては物足りなさがあるかもしれません。
まとめ
英語留学ができる国にもそれぞれ特徴があります。今回紹介したおすすめの国や地域を参考に、英語留学先の国を検討してみてください。
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