今回は、オーストラリアの永住権取得を目指せる職業の一つとして、介護職で永住権取得を目指す方法を解説します。
介護職でオーストラリア永住権取得は目指せるのか?
結論、介護職でオーストラリア永住権取得を目指すことは可能です。ただ、介護以外の職業でも共通していえることですが、永住権を目指す場合に一番の問題となるのは、「ビザ」です。ビザ制度について理解したうえで、戦略的にプランを立てていくことが必要となります。
介護職でオーストラリア永住権取得までのステップ(Labour Agreement Stream)
介護職で永住権取得を目指す場合のステップをご紹介します。基本的に下記のステップが必要です。
- 介護関連の学位の取得(修了後、次のコースに通いながら、またはワーホリに切り替えてアルバイト、就労ビザスポンサーとなってくれる雇用先を探す
- 就労ビザの取得
- 2年間のフルタイムでの就労、IELTSスコアの取得
- ENS(雇用主ノミネーションビザ)の申請
1の介護関連の学位の取得をした後に、自動的に雇用先が見つかるわけではない、という点に注意が必要です。
必要な介護関連の学位であるCertificate III in Individual Support(Ageing)のコースに通うことになります。このコースの期間は半年ほどの学校もありますが、Certificate III in Individual Support(Ageing)のコース期間中のみで職歴を積んだり、雇用スポンサーを見つけたりするのは難しく、多くの方がCertificate IV in Ageing SupportやDiploma of Community Welfareとのセットでの学生ビザを申請します。
または、まだワーキングホリデービザ未使用という方の場合、Certificate IIIの学位を取得したあと、ワーホリに切り替えて介護系アルバイトをしながら就労ビザスポンサーの可能性を探っていきます。
介護職でオーストラリア永住権を目指すメリット
オーストラリア永住権取得を目指す方にとって、介護職を選択するメリットは、「他の職業よりもやや条件が緩く、卒業生ビザ取得ができない年齢でもチャレンジできる点」にあるでしょう。
2023年5月にオーストラリア政府より発表された新しい永住権までのパスウェイにより、職歴が不要(就労ビザスポンサー企業を見つける必要はあり)という点が一番のメリットとなっています。
2024年7月に卒業生ビザの申請年齢が50歳から35歳まで大幅に引き下げられたため、36歳以上の方は卒業生ビザで職歴を積むことができず厳しい状況ですが、介護の場合は職歴が不要となっているため、35歳以上の方でもチャンスがあるということになります。
注意点としては、介護(Aged Carerなど)に関しては、もともと「卒業生ビザの職業リスト」に含まれておらず、35歳以下の方であっても卒業生ビザは申請できない職種となっています。
オーストラリア永住権取得を目指せる介護職の仕事内容
Nursing Support Worker
Nursing Support Workerは、看護スタッフの指示の下、限定的な患者ケアを提供します。 主な業務には、患者の入浴、着替え、食事の補助、移動やコミュニケーション支援、リハビリ運動の補助が含まれます。 また、認知症のある患者へのケア計画、基本的な治療や薬の提供を行います。
詳しくは下記の政府公式ページをご覧ください。
Personal Care Assistant
Personal Care Assistantは、医療施設や自宅で日常的なケアサービスを提供します。 主な業務は、入浴、着替え、食事、移動、コミュニケーションの補助、リハビリ運動の支援などです。 また、認知症のある方へのケア計画を実施し、基本的な治療や薬の提供を行います。
詳しくは下記の政府公式ページをご覧ください。
Aged or Disabled Carer
Aged or Disabled Carerは、高齢者や障がい者が自宅で快適に生活できるよう支援する仕事です。 日常活動付き添いや移動補助、食事の準備、掃除や洗濯などの家事援助を行います。 また、入浴や着替えの補助、社会活動の手配、精神的なサポートや交流も重要な役割です。 買い物や用事の代行をすることもあり、場合によっては利用者と住みながらケアを提供することもあります。
詳しくは下記の政府公式ページをご覧ください。
オーストラリアの介護コースとは?
オーストラリアの介護職で働くためには、介護資格を取得できる学校に通う必要があります。オーストラリアで介護資格を取得できるコースは主に「Certificate III in Individual Support」「Certificate IV in Ageing Support」の二つになります。
オーストラリア介護コースの期間・費用・内容
コース名 | 期間 | 費用 |
Certificate III in Individual Support | 半年~1年程度 | 60~100万円ほど |
Certificate IV in Ageing Support | 1年程度 | 80~120万円ほど |
学校によって期間・学費は異なりますので、詳しくはお問い合わせください。
Certificate III in Individual Support(Ageing)
この資格は、高齢者介護の基礎スキルを学ぶコースです。介護の現場で必要な考え方、コミュニケーション、個別支援計画の実施、安全管理などを学びます。主な内容には、入浴や食事の補助、移動支援、認知症ケア、感染予防、応急措置などが含まれます。実践的な経験を積み、在宅介護や高齢者施設で働くための基本的なスキルを身につけることができます。修了後は、介護助手やパーソナルケアワーカーとしての就職が可能です。
Certificate IV in Ageing Support
この資格は、高齢者介護の高度な知識とスキルを習得するための中級レベルのコースです。個別支援計画の作成・管理、認知症や行動ケア、薬の管理、健康観察、安全対策などを学びます。また、介護チームのリーダーシップやスタッフ指導、倫理・関連する法律等についても学習します。実践経験を積み、修了後は上級介護職やチームリーダーとして、高齢者施設や在宅介護の現場で活躍できることができます。
介護でオーストラリア永住権を目指す方は知っておきたいビザ制度
Labour Agreement Stream
他の職業よりも永住権申請の条件がやや緩めに設定されている、介護での永住権取得を目指す場合のビザ申請の制度です。
他の職業と大きく異なるのは「職歴が必要とされない」という点です。
他の職業の場合は、基本的にはフルタイム1年以上の職歴が必要となりますが、介護でLabour Agreement Streamでの申請の場合、職歴が必要ありません。ただし、雇用主からスポンサーをもらわないと申請ができないビザである点は注意が必要です。さらに、Labour Agreement Streamを結んでいる雇用主からのスポンサーしか認められません。
DAMAとは
DAMAは特定の田舎地域でのビザ制度です。使える地域が限定されているものの、他の地域より条件がやや緩く設定されています。
対象となる地域はアデレード、ダーウィン、ケアンズ、パースなどです。
Labour Agreement Stream と最も異なる点としては、申請の年齢制限が高めに設定されているという点です。Labour Agreement Streamでは、ENSの申請は45歳未満となっているのに対し、DAMA適用エリアでは、ENSの申請は地域によっては55歳未満まで申請が可能です。
まとめ:オーストラリア永住権を目指す留学ならMirai Bridge
介護は、永住権取得を真剣に考えている方にとっては非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。ただ、他の職業よりも比較的条件が緩いとはいえ、しっかりとビザ制度に基づいた計画的な留学プランを組むことが大切です。
オーストラリア永住権取得を見据えた留学を真剣に考えている方は是非Mirai Bridgeにご相談ください。
Mirai Bridgeは本社が現地オーストラリアにあり、現地スタッフは全員、実際に留学から永住権取得、現地就職をしているので、実体験に基づいたアドバイスが可能です。(あくまで留学エージェントとなりますので、ビザのご相談のみのお問合せは対応いたしかねますのでご了承ください。)
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