将来的に海外での就職を考えている方もいるでしょう。「海外就職はハードルが高そう」と不安に思われるかもしれません。今回は、海外就職でおすすめの職種や海外就職の方法、英語ができなくても海外で就職できるか、海外就職について紹介します。
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海外就職でおすすめの職種5つ
海外就職するなら、どのような職種がねらい目なのでしょうか。需要のある仕事など、おすすめの職種を5つ取り上げます。
1.通訳・翻訳
通訳は人が話す言葉を現地語から日本語へ、あるいは日本語から現地語へと訳して伝える仕事です。翻訳は現地語から日本語、または日本語から現地語に文章を訳す仕事になります。
いずれの仕事も言葉の意味だけでなく、現地の文化なども理解して、微妙なニュアンスも伝えられる能力が必要です。また、高い語学力を求められることもあり、国や地域によっては資格取得が必須になるケースもあります。
日本語と現地語の両方の高い能力が求められるものの、メディアをはじめ活動の場が広く、需要があるのが魅力です。専門用語の知識があれば、医療系など特定の分野での活躍も期待できます。
2.日本語教師
海外での日本語教師の仕事は、大学や語学学校などで日本語を教える仕事です。ビジネスのために日本に来たり、日本に働きに来たりする人が多く暮らすアジア圏(インドネシアやタイなど)では需要が高い傾向にあります。
高度な教育機関では日本語教師の資格を求められることもありますが、求人によっては資格を求められません。例えば、日本語学校ではなく、個人向けレッスンの場合は、日本語教師と名乗るだけで活動することも可能です。
どのような環境で日本語教育に携わりたいかによるものの、資格なしの求人も見つけやすいです。資格必須ではないことから、就職のハードルはそこまで高くない職種といえるでしょう。
基本は日本語も現地語もできることが前提ですが、日本語のみで授業が進められるケースもあります。
3.飲食店
飲食店のキッチンスタッフや接客スタッフもおすすめの職種です。求人数も多く仕事を見つけやすいほか、接客であれば基本的にスキルなしでも仕事に就けます。
ねらい目は日本食レストランです。主要都市では日本食レストランが増えていることも理由ですが、現地の言葉に不安があっても就職できる可能性があります。
4.ツアーガイド
ツアーガイドは観光ツアーで現地の名所などを案内する仕事です。何かあったときに現地の人とコミュニケーションが取れる程度の語学力はあった方が望ましいものの、日本人向けガイドはそこまで語学力は求められません。現地の言語に不安があっても仕事をしやすい職種といえます。
なお、フランスをはじめ一部の国においては、ツアーガイドとして働くために資格が必須なところもあります。一方、オーストラリアのように現地の旅行会社の研修を受ければ、ツアーガイドとして働ける国もあります。
ツアーガイドを希望する場合は、どの国や地域で仕事をしたいか決めておきましょう。必要がある場合は、資格取得が可能な学校への進学も検討しましょう。
5.ITエンジニア
プログラミングは世界共通です。プログラミングによりシステム構築を行うITエンジニアは、世界でも一定の需要があります。
日本でのIT系エンジニアとしての経験やスキルも就職に活かせることから、海外就職でねらい目の職種のひとつです。
海外で通用する資格などがあるとなお良いでしょう。海外でも通用する資格として、情報処理技術者やCITP(認定情報技術者)などがあげられます。国際的な資格はもちろん、相互認証制度をとっている資格であれば、日本で取得してもITスキルを示すことが可能です。
ITエンジニアとして仕事をしたい場合は、日本で必要なスキルを身につけてから就職することをおすすめします。
海外で就職するための方法とは
海外就職でおすすめの職種について紹介してきましたが、どうすれば海外で仕事に就けるのでしょうか。海外で就職する代表的な方法を4つ取り上げます。
エージェントを利用する
海外就職を実現する方法のひとつは、転職エージェントを利用することです。基本的なやり取りはオンラインで進められるため、その都度、現地に足を運ばずに済みます。
現地での生活や職場環境などを詳しく聞けるのもメリットです。転職エージェントは応募先の企業との仲介を担っているため、就職自体の経験が少ない人にも向いています。
転職エージェントにも特色がありますので、海外就職を目指すなら、海外就職に強みのあるエージェントを利用するようにしましょう。
現地で応募する
現地の求人に直接エントリーをして、現地採用をねらう方法もあります。働きたい国や地域で直接仕事を探すことから、ほかの方法よりも求人数が豊富で仕事を見つけやすいです。
しかし、現地の求人に直接応募する場合、すべて自分の責任で行動しなければなりません。基本的に現地語でのコミュニケーションが必要です。また、履歴書作成や面接などのサポートもありません。現地採用のため、語学力は基礎として身に付けておく必要があります。
ワーキングホリデーを活用する
ワーキングホリデーは、日本と協定を結んだ国や地域に一定の期間、自由に滞在できる制度です。ワーキングホリデービザを取得した国で、観光や語学学習、仕事などをして自由に過ごせます。
ワーキングホリデーで、アルバイトとして働いた職場で直接雇用してもらう方法も考えられるでしょう。日本で従事していた職種と関連深い仕事に就くこともひとつです。経験者であれば就職しやすくなることがあるためです。例として、オーストラリアであれば観光業やサービス業など需要の高い業界に関連した経験を持っているとワーキングホリデー後も働ける可能性が高くなります。
すでに就業経験のある職場のため、ギャップも生じにくく、自分に合った仕事を十分に検討したうえで就職できます。実際に仕事をした後で就職を決められるのが強みです。アルバイトのほかに、インターンシップから正社員になる方法もあります。
なお、ワーキングホリデー後にそのまま正社員として働くには、就労ビザに切り替えることが必要となります。
日本企業に就職して海外に転勤する
海外に支社のある日本企業に就職して、海外赴任により海外で働く方法もあります。「海外駐在員」として企業から手当が支給されるほか、住宅の貸与や運転手付き車両の手配など、良い条件のもとで働けるのがメリットです。
しかし、会社の都合により海外赴任が決まるため、希望してもスキルや経験次第では選任されないこともあります。また、赴任先や滞在期間は決められているため、自由に海外就職はできません。
就職したい国があり、長期滞在したいなど滞在期間の希望があるなら、日本企業への就職からの海外赴任は向かない可能性があります。
英語ができなくても海外で就職できる?
海外で就職するにあたって、英語が必要かどうかは関心の高いところかと思われます。結論からいうと、英語ができなくても海外就職は可能です。
英語力があまり求められない仕事、例えば日本人を相手にする仕事などであれば、語学力に不安があっても就職できる可能性はあるでしょう。
しかし、語学力がないと応募できる求人や職種は限られる傾向にあります。英語に不安があるなら、海外留学で英語力を身につけてから海外就職を目指すのも方法のひとつです。
海外就職におすすめの国
海外で就職したい希望はあるものの、どの国で就職したいか決めていない場合は、まずは国や地域を決めてから就職活動を進めていきましょう。海外就職におすすめの国を2か国紹介します。
オーストラリア
オーストラリアは、英語を公用語としている国です。治安が比較的安定しており、過ごしやすい気候であるため人気があります。
ほかのワーキングホリデー制度のある国と異なり、最大3年までワーホリを延長できるのも特徴です。就労ビザでなくても働きやすい環境があることから、ワーホリで経験を積んで就職につなげたい人にも向いています。
就職を目指して留学するなら、ビザや留学に関する情報収集が肝心です。
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シンガポール
シンガポールは日系企業も多く、日本食も手に入りやすいことから、日本からの移住先として選ばれることもあります。交通網がある程度整っていて暮らしやすいのもおすすめの理由です。
シンガポールでは日本よりも給与水準の高い仕事もありますが、英語力の求められるレベルが高い傾向にあります。英語力を身につけてから就職先を探すのがおすすめです。
まとめ
海外就職する方法として、現地で応募する方法以外にも、日本企業に就職して海外赴任する方法、エージェントを利用する方法などがあります。
職種によっては語学力が重視されないものもありますが、希望の職種によっては高い語学力が必要です。語学力が必要な職種では、留学でスキルを向上させてから海外就職を目指すと良いでしょう。
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