「留学したいが安全に過ごせるか不安…」と思われる方は多いでしょう。世界的にみても治安の良い日本に比べ、諸外国の一部は危険とされるエリアがあるため、留学先は慎重に選ばなくてはなりません。
なかには犯罪率の高い危険な国も存在しますので、留学してからトラブルに巻き込まれないよう、留学先は治安の悪い国を避けることが重要です。
今回は、留学でおすすめしない国や留学先で安全に過ごすためのポイントを解説します。
留学におすすめしない国
留学におすすめしない国として、2つあげられます。
・南アフリカ共和国
・マニラ(フィリピン)
それぞれどのような点から、おすすめできないのか解説します。
南アフリカ共和国
南アフリカは、治安が悪く必ずしも安全を確保できるとはいえないため、留学先としておすすめできません。
外務省の「海外安全ホームページ」でも、危険度レベル1とされており、ヨハネスブルグ市・ツワネ市(旧プレトリア)・ダーバン市の周辺ではレベル2(不要不急の渡航は中止)に指定されています。
窃盗や車上狙いのような軽犯罪だけでなく、ギャング組織による銃撃事件、無差別的な車上からの発砲、強盗、殺人などの凶悪事件の発生率も高い傾向にあります。外務省の「南アフリカ滞在安全の手引き」によると、上記のような凶悪犯罪が1日あたり2,000件発生しているとのことです。
同手引きには「犯罪統計に計上されていない犯罪が相当数見込まれるため、実際の治安は犯罪統計以上に悪いといえる」と記載されており、安心して勉学に打ち込める環境ではないといえます。
特に日本人は少なく目立ってしまうため、犯罪に巻き込まれやすくなっています。
また2024年には国政選挙を控えているため、国内の政治状況が不安定化し、デモ・暴動が発生する可能性があるのもネックです。
実際2021年7月には、収監されたズマ前大統領の支援者と思われる者による抗議行動をきっかけに、大型ショッピングモールでの略奪・放火などが同時多発的に発生し、多くの死傷者を出しました。
このように犯罪件数が多いことに加え、暴動やテロがいつどこで発生するかわからない危険な地域です。
マニラ(フィリピン)
フィリピンのなかでも首都マニラは、治安が悪く留学先としておすすめできないエリアです。マニラはほかのエリアよりも治安が悪く、外務省の「海外安全ホームページ」では危険度レベル2と指定されています。
特に窃盗・スリのような軽犯罪は日常的で、財布やスマートフォン・タブレット、ウエストポーチ・セカンドバッグなどの窃盗被害が目立ちます。
下記のような犯行が多く、外出時は常に注意が必要です。
・スーパーマーケットやショッピングモール、公共交通機関などでのスリ被害
・ホテルやレストランでの置き引き
・路上でのひったくり
マニラと比べると比較的治安が良いとされるセブ島でも、窃盗やスリなどの被害は多く気をつける必要があります。
また、フィリピンは強盗被害や誘拐、性犯罪といった凶悪事件も多く、外務省の「フィリピンにおける安全対策」によると、世界でも日本人の殺人事件が最も多い国のひとつとされています。
出典:「フィリピンにおける安全対策(安全の手引き)」(外務省)
フィリピンでは、一般市民でも合法的に銃の所持・携行が認められており、未登録の銃器や密造銃なども広く出回っているため、銃犯罪が多いのも特徴です。
フィリピンへの留学を希望するのであれば、マニラやセブ島ではなく、治安が良く日本企業も多い「クラーク」や、富裕層の別荘地として知られ、多くの語学学校が立ち並ぶ「バギオ」がおすすめです。
留学前に治安の良さを調べよう!
治安の良さは留学生活中の安全に直結するため、事前に留学先の治安を調べておきましょう。外国人が標的になることも多く、日本にいるような感覚で過ごすと、犯罪の被害に遭いやすく危険です。
特に日本人はお金持ちというイメージを持たれることも多く、金銭関係のトラブル・犯罪に巻き込まれやすくなっています。
留学先の安全を確認する方法として、以下のようなものがあげられます。
・外務省の海外安全情報
・たびレジ
・現地のニュース
・SNSやブログ
・留学エージェントに相談
なかでも外務省の海外安全情報は信頼度が高く、最新の治安情報や注意喚起などが掲載されているので、必ず確認しておきましょう。
同じく外務省が提供している「たびレジ」に登録しておけば、留学先の安全情報を随時メールで知らせてくれるため、日本語で正確な情報を手に入れられます。
また、現地のニュースやSNS・ブログなどで情報収集するのもひとつの手です。より詳細な情報をリアルタイムで取得できます。ただし、SNS・ブログの場合は、ほかの媒体と比べると信頼性が低いため、鵜呑みにせず多角的に情報収集しましょう。
留学エージェントに相談するのも有効な方法です。なかでも現地エージェントはその国の最新情報について詳しく知っているので、現地の情報をすぐにより詳しく手に入れたい方は利用してみることをおすすめします。
留学先で安全に過ごすためのポイント
留学先で安全に過ごすためには、4つのポイントを押さえておくことが大切です。
1.危険とされる地域に行かない
2.夜間に出歩かない
3.知らない人についていかない・信用しない
4.常に貴重品は肌身離さない
日本での生活とは違うことを理解し、自衛できるように対策していきましょう。
1.危険とされる地域に行かない
危険とされる地域には、行かないようにしましょう。
同じ国の中でも治安の悪い地域・危険とされる地域も存在するため、地元住民からも避けられているようなエリアには近付かないのが賢明です。
とはいえ、危険なエリアがわからない場合もあるかもしれません。知らぬ間に立ち入って危険な目に遭わないよう、事前に留学エージェントから行ってはいけないエリア・人通りが少なくなるエリアなどは聞いておきましょう。
また、留学してからも現地の人や語学学校の生徒・先生などから、どの辺りが危険な地域か聞いておくのも有効です。そのほか、留学中に初めて訪れる場所では、路上に落ちているごみの量や壁への落書きなどを見て判断することもできます。
そのほか、留学エージェントや留学先の学校に聞くこともおすすめします。治安が良いとされていた地域でも直近で治安が悪くなりつつあるなど、現地の最新情報を共有してもらうことができるためです。
2.夜間に出歩かない
夜間はむやみに出歩かないことが大切です。日本なら深夜でも平気で外を歩けますが、海外ではスリやひったくり、置き引き、強姦などの犯罪に巻き込まれる可能性が高くなります。
たとえ昼間に安全とされている地域や観光スポットであっても、夜間は危険な場所であるケースも存在します。
見知った場所であっても夜間は必ずしも安全とはいえないため、観光や買い物はなるべく早めに済ませて、夜はホームステイ先や寮などで過ごしましょう。
3.知らない人についていかない・信用しない
知らない人についていかない・信用しないよう心掛けましょう。
留学中は、見知らぬ人には慎重に対応し、単独行動を極力避けることが大切です。フレンドリーで親切そうだからといって、信頼できるとは限りません。ぼったくりや窃盗などの被害に遭う可能性もあるため、常に警戒しておく必要があります。
また、なかには油断させて騙すために日本語を勉強している人もいるため、「日本語を話せるから」と不用意に安心しないよう気をつけましょう。
4.常に貴重品は肌身離さない
財布やパスポート、スマートフォンといった貴重品は、絶対に肌身離さず持つようにしましょう。
治安の悪いエリアや観光スポットなどでは、常にスリやひったくり、置き引きなどのリスクがあります。財布やスマートフォンをポケットに入れたり、カバンから目を離したりしないよう注意してください。
また、現金は必要最低限しか持たないようにして、何箇所かに分散させておくのがおすすめです。
万が一盗まれても被害を最小限に留められ、財布もクレジットカードも何もかも失ったという最悪の事態も防ぎやすくなります。
留学先の国が比較的豊かで治安が良いとされていても、都市部をはじめ人が集中する地域においては置き引きやスリなどの被害に遭う可能性があります。国単位ではなく、地域の治安の良さも考慮することが大切です。
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まとめ
留学先は、南アフリカやマニラなど治安の悪い地域は避けて、治安が良く安全に過ごせる国・地域を選びましょう。
安全な留学先を調べるには外務省の各種サービスや、現地のニュース、SNSなどで情報収集するのがおすすめです。
また留学エージェントに相談するのも有効な手段です。Mirai Bridgeなら、常に現地エージェントが最新情報をお届けしており、お問い合わせにもスピーディーに対応します。
現地サポート体制も万全のため、留学してからも安心です。無料相談も受け付けているので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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