オーストラリア英語の特徴とは?発音・単語・スラング・留学前の対策をわかりやすく解説

オーストラリア英語はイギリス英語を土台とし、独特の発音・単語・スラング・スペルを持つのが特徴です。

「なまりが強く聞き取りにくい」と言われますが、日本で学んだアメリカ英語も十分通じます。事前に特徴を把握しておけば、授業やホームステイ、アルバイトでのコミュニケーションもスムーズになります。

本記事では公的情報をもとに、留学やワーホリで役立つオーストラリア英語の特徴を分かりやすく解説します。

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オーストラリア英語とは?

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世界的な英語辞書であるOxford English Dictionary(オックスフォード英語辞典)では、オーストラリア英語は他の英語圏(アメリカやイギリスなど)と比べて、主に「アクセント(発音)」と「語彙(使う言葉)」に独自の特徴があると説明されています。また、オーストラリア国立大学内にあるAustralian National Dictionary Centre(オーストラリア国立辞典センター)でも、現地で生まれた独特の単語や言い回しを「Australianisms(オーストラリア英語表現)」として記録しています。

基本的な特徴:イギリス英語がベース

全体的なルールを見ると、オーストラリア英語はイギリス英語にとても近いのが特徴です。たとえば、単語の綴り(スペル)ではアメリカ英語の colorcenter ではなく、イギリス英語と同じ colourcentre を使います。オーストラリア政府の公式文書ルール(Style Manual)でも「オーストラリア英語のスペルは基本的にイギリス英語に従う」と定められており、困ったときはオーストラリアの標準辞書である『マッコーリー辞典(Macquarie Dictionary)』を参照するよう推奨されています。

日常会話の特徴:親しみやすい独自表現が多い

一方で、日常の挨拶や会話にはオーストラリアならではの言葉が数多く存在します。

  • arvo(アーヴォ): afternoon(午後)の短縮形

  • barbie(バービー): barbecue(バーベキュー)の短縮形

  • Aussie(オージー): オーストラリア人・オーストラリアの

  • no worries(ノーワリーズ): 「気にしないで」「どういたしまして」の意味で使われる定番フレーズ

  • mate(メイト): 「友達」「あなた」を意味する親しい呼びかけ

このように、イギリス英語の正確さをベースに持ちながら、フレンドリーでユニークな独自表現が混ざり合っているのがオーストラリア英語の魅力です。

オーストラリア英語の特徴を先に一覧で確認

項目

特徴

留学生が注意したいこと

発音

イギリス英語に近い非R音性があり、語末や子音前の r を強く読まないことが多い

carwaterhere などの聞こえ方に慣れる

母音

daytodaymate などの母音が日本人には「アイ」に近く聞こえることがある

すべての人が強く発音するわけではなく、個人差がある

スペル

colourcentre などイギリス英語寄りの表記が多い

学校課題や履歴書では一つの表記ルールに統一する

単語

liftrubbishthongschips など、アメリカ英語と違う語がある

生活語彙は渡航前に覚えておくと便利

スラング

arvobrekkiebarbieno worries など短縮語が多い

友人同士では便利だが、学校・仕事・ビザ文書では使い分ける

英語要件

ビザや大学出願ではIELTS、PTE Academic、TOEFL iBTなどの公式テストが使われる

「オーストラリア英語を話せるか」ではなく、指定テストのスコア確認が必要

アメリカ英語・イギリス英語との違い

オーストラリア英語は、歴史的にイギリス英語の影響を強く受けて成長してきました。そのため、単語の綴り(スペル)や使う言葉の多くはイギリス英語に近いという特徴があります

【よく使う英単語の比較表】

日本語 アメリカ英語 イギリス・オーストラリア英語(標準)
color colour
中心 center centre
エレベーター elevator lift
ゴミ trash / garbage rubbish
フライドポテト fries chips
ビーチサンダル flip-flops thongs
ガソリン gas petrol
歩道 sidewalk footpath

「イギリス英語そのもの」ではない理由

基本はイギリス英語に近いオーストラリア英語ですが、全く同じというわけではありません。

参照元:
・オーストラリア英語の特徴・語彙・歴史: Australian National Dictionary Centre (ANU) / Oxford English Dictionary (OED)
・オーストラリア政府の公式スペル規定: Australian Government Style Manual – Spelling  

発音の特徴|「なまり」ではなく英語の一つのバリエーション

オーストラリア英語は、英語圏の一つの標準的なバリエーションです。「なまっているから悪い英語」という意味ではありません。日本人が聞き取りにくいと感じるのは、学校でアメリカ英語に慣れている人が多く、音の特徴にまだ耳が慣れていないからです。

語末の r を強く発音しないことが多い

オーストラリア英語は、一般にイギリス英語と同じく、語末や子音の前の r を強く発音しない傾向があります。たとえば、carwaterteacher などは、アメリカ英語のように r の響きが強く聞こえないことがあります。

ただし、母音で始まる次の語が続くと、r がつながって聞こえることがあります。これは英語の自然な音のつながりであり、オーストラリア英語だけの現象ではありません。

day / today / mate が「ダイ」「トゥダイ」「マイト」に近く聞こえることがある

競合記事でもよく紹介される特徴として、daytodaymate などの母音が、日本人には「デイ」より「ダイ」、「メイト」より「マイト」に近く聞こえることがあります。

ただし、これはすべてのオーストラリア人が同じように強く発音するという意味ではありません。地域、年齢、話し方、相手との関係、会話の速さによって聞こえ方は変わります。記事では「必ずこう発音する」と覚えるより、「こう聞こえることがある」と準備しておく方が安全です。

イントネーションが上がって聞こえることがある

オーストラリア英語では、文末が上がるように聞こえる話し方に出会うことがあります。質問ではない文でも、確認するような上昇調に聞こえる場合があります。慣れないうちは「質問されたのかな」と感じるかもしれませんが、会話のリズムの一部として使われることがあります。

よく使うオーストラリア英語の単語

オーストラリア生活では、日常語彙の違いに戸惑うことがあります。特に買い物、住まい、交通、学校生活で使う言葉は、渡航前に少し覚えておくと安心です。

オーストラリア英語

意味

アメリカ英語で近い表現

使う場面

lift

エレベーター

elevator

建物・学校・駅

rubbish

ゴミ

trash / garbage

住まい・清掃

bin

ゴミ箱

trash can

家・街中

petrol

ガソリン

gas

車・ロードトリップ

footpath

歩道

sidewalk

道案内

thongs

ビーチサンダル

flip-flops

ビーチ・買い物

chips

フライドポテト、またはポテトチップス

fries / chips

飲食店

capsicum

ピーマン・パプリカ

bell pepper

スーパー

uni

大学

college / university

学校生活

heaps

たくさん

a lot

日常会話

thongs は特に注意が必要です。アメリカ英語では下着を連想することがありますが、オーストラリアではビーチサンダルを指す場面があります。文脈で意味が変わるため、最初は少し戸惑うかもしれません。

よく聞くスラング・短縮語

オーストラリア国立大学のAustralian National Dictionary Centre(ANDC)によると、オーストラリア英語には単語を短くして語末に「-o」や「-ie / -y」を付ける独特の言葉づくり(語形成)がよく見られます。

たとえば、arvo(午後)は afternoon を短縮した言葉で、1920年代から使われている歴史ある表現です。また、Aussie(オージー)も AustraliaAustralian を親しみやすく略した言葉として定着しています。

【現地でよく使われるオーストラリア英語表現一覧】

表現 意味 使う場面 注意点

G’day

(グダイ)

こんにちは カジュアルな挨拶 かなりオーストラリアらしい定番の挨拶

mate

(メイト)

友人、相手への呼びかけ 友人や同僚との会話 親しい間柄で使うため、目上の人やフォーマルな場面では使わない

no worries

(ノーワリーズ)

大丈夫、問題ない、どういたしまして 日常会話全般 ANDCでも「非常に一般的で広く使われる」と説明されている定番フレーズ

arvo

(アーヴォ)

午後 友人同士の予定決めなど 学校や職場へのメールでは正式な afternoon を使うのが安心

brekkie

(ブレッキー)

朝食 カジュアルな会話 正式な場面では breakfast を使用

barbie

(バービー)

バーベキュー 友人とのイベントなど barbecue の短縮形

Maccas

(マッカズ)

マクドナルド 日常会話 オーストラリア全土で定着しているマクドナルドの愛称

ta

(タ)

ありがとう かなりくだけた日常会話 丁寧な場面では thank you を使用

she’ll be right

(シェル・ビー・ライト)

何とかなる、大丈夫 カジュアルな会話 楽観的な表現のため、真剣な場面では軽々しく聞こえることがある

スラングは、知っていると現地の会話が楽しくなります。一方で、留学生が最初から無理に多用する必要はありません。学校への問い合わせ、ホームステイ先への初回連絡、アルバイト応募、ビザ関連の書類では、通常の丁寧な英語を使う方が安全です。

【スラングを使う際の注意点】

スラングを知っておくと、現地でのネイティブとの会話がグッと楽しくなります。

ただし、留学生が最初から無理してスラングを多用する必要はありません。 学校への問い合わせ、ホームステイ先への最初の連絡、アルバイトの履歴書や面接、ビザ申請などの公的な書類では、スラングを避け通常の丁寧な英語(標準的な表現)を使うのが最も安全です。


参照元:
・オーストラリア英語の短縮語・語形成ルール: Australian National Dictionary Centre (ANDC)
・オーストラリア英語の語彙・スラング解説: Oxford English Dictionary (OED) / Macquarie Dictionary

オーストラリア英語は日本人にとって聞き取りにくい?

聞き取りにくいと感じる人はいますが、慣れれば十分対応できます。難しく感じやすい理由は、主に次の3つです。

  1. 日本の英語学習ではアメリカ英語の音に触れる機会が多い
  2. 現地の日常会話では短縮語やスラングが多い
  3. 授業、職場、ホームステイでは話すスピードや背景知識も必要になる

つまり、問題は「オーストラリア英語が特殊すぎること」だけではありません。授業で聞く英語、友人同士の会話、カフェの接客、ホームステイ先の雑談では、それぞれ使われる単語や話し方が違います。

留学前にできる対策としては、次の順番がおすすめです。

  • まずは標準的な英語のリスニング力を上げる
  • オーストラリア英語の動画やポッドキャストで音に慣れる
  • 生活語彙をテーマ別に覚える
  • no worriesarvomate など頻出表現を先に押さえる
  • 聞き取れないときの聞き返し表現を準備する

聞き取れないときに使える英語表現

現地で聞き取れない場面は誰にでもあります。大切なのは、分かったふりをせず、自然に聞き返すことです。

場面

使える表現

日本語

もう一度言ってほしい

Could you say that again, please?

もう一度言っていただけますか

ゆっくり話してほしい

Could you speak a little more slowly?

少しゆっくり話していただけますか

意味を確認したい

What does that mean?

それはどういう意味ですか

聞き取れた内容を確認する

Do you mean…?

…という意味ですか

単語を聞きたい

How do you spell that?

どう綴りますか

カジュアルに聞き返す

Sorry?

すみません、もう一度

オーストラリアでは、Sorry? を聞き返しとして使う場面もあります。ただし、学校や仕事の丁寧な場面では、Could you say that again, please? のように言うと印象がやわらかくなります。

よくある質問(FAQ)

Q. オーストラリア英語はアメリカ英語とかなり違いますか?

A. 発音、よく使う単語、スペル、スラング(俗語)などに違いがあります。 ただし、基本的な英文法や主要な単語の大部分は共通しているため、日本で勉強してきた英語力はそのまま大きな土台になります。渡航初期に戸惑いやすいのは、独特の発音(音のつながり)と日常で使う生活語彙です。


Q. 日本で学んだアメリカ英語はオーストラリアで通じますか?

A. 問題なく十分に通じます。 使う単語や発音の違いから一度で聞き取ってもらえず聞き返される場面はあるかもしれませんが、アメリカ英語を学んできたこと自体がデメリットになることはありません。現地の特有単語や発音のリズムに少しずつ耳を慣らしていけば大丈夫です。


Q. オーストラリア英語はイギリス英語に近いですか?

A. 基本的なスペルや単語の表記はイギリス英語に非常に近いです。 例えば colourcentre といったスペルはイギリス英語と同じルールです。ただし、オーストラリア独自の単語やスラングも数多く混ざっているため、「イギリス英語と完全に同一」というわけではありません。


Q. オーストラリア英語のスラングは覚えた方がいいですか?

A. よく使われる定番の表現だけ押さえておくと会話が楽になります。 no worries(問題ないよ)、arvo(午後)、mate(友達)、brekkie(朝食)、barbie(バーベキュー)などは現地で頻出します。ただし、学校の課題・レポート、仕事の公式メール、履歴書、ビザ関連の書類ではスラングを避け、フォーマルで標準的な英語を使いましょう。


Q. 留学前にどんなリスニング教材を使うといいですか?

A. 現地のニュース、オーストラリアの大学や語学学校が配信する動画、現地Youtuber、ポッドキャストなどがおすすめです。 最初はすべての単語を完璧に聞き取ろうとせず、オーストラリア英語独特の発音のクセ、会話のリズム、頻出する生活語彙を聞き取る練習からスタートすると効果的です。


Q. ビザ申請では「オーストラリア英語」のテストが必要ですか?

A. 「オーストラリア英語専用のテスト」が必要なわけではありません。 オーストラリア内務省(Department of Home Affairs)や進学先の学校が定めている指定の英語能力テスト(IELTS、PTE Academic、TOEFL iBTなど)で既定のスコアを取得する必要があります。ビザの種類や選ぶコースによって必要なテストや点数が異なるため、必ず公式情報を確認しましょう。


参照元:
・オーストラリア英語の言語的特徴・語彙: Australian National Dictionary Centre (ANDC) / Oxford English Dictionary (OED)
・オーストラリア政府の公式英語・スペル規定: Australian Government Style Manual – Spelling
・学生ビザ等における英語能力要件: Department of Home Affairs – Functional English / Student Visa

まとめ|オーストラリア留学するならMiraiBridge

オーストラリア英語は、イギリス英語を土台にしつつ、発音、語彙、スペル、スラングに独自の特徴を持つ英語です。daymate の母音、語末の rliftrubbishthongsarvono worries など、最初は戸惑う表現もあります。

ただし、オーストラリア英語は「特殊で通じにくい英語」ではありません。日本で学んだ英語も土台になります。留学・ワーホリ前は、発音の特徴を知り、生活語彙を覚え、聞き取れないときに確認する表現を準備しておくことが大切です。

学校、ビザ、仕事探しでは、スラングよりも正確で丁寧な英語が必要になります。現地らしい表現は楽しみながら覚えつつ、公式な場面では通常の英語を使い分けましょう。

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