オーストラリアへの専門留学は、現地で即戦力として働きたい方におすすめです。オーストラリアでは大きく分けて公立のTAFE(テイフ)と私立の専門学校がありますが、学費はいくらかかるのか、またどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、TAFEと私立の違いについて詳しく解説します。オーストラリアへの専門留学をお考えの方は、ぜひ最後まで読んで自分に適した学校を見極めましょう。
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オーストラリアの公立専門学校(TAFE)の費用
TAFE (Technical And Further Education)とは、オーストラリア全土に100校以上ある公立の職業訓練専門学校のことを指します。TAFEではさまざまなコースが開講されており、実践的なスキルを身に付けられます。
ここからはTAFEで勉強する場合にかかる費用について解説します。
費用の内訳
TAFEに通う際にかかる費用は以下の通りです。
入学金 | $100 |
TAFE 語学学校入学金 | $150 |
TAFE 語学学校費 | 週$320 |
TAFE 学費 | 6か月:$7,000〜8,500
1年:$10,000〜20,000 |
教材費 | $300〜500 |
TAFEの学費は通うコースによって異なります。入学の際には入学費を払う必要があるほか、もし英語力がTAFEの提示する基準に届かない場合は語学学校にも通わなければなりません。その場合には語学学校の入学費と学費がプラスでかかります。
また教材費は学費とは別でかかるため、注意しましょう。
【コース別】費用の負担について
ここからは具体的にTAFEの5つのコースでかかる費用と、コースの特徴について解説します。
ビジネス
ビジネスコースでは、さまざまな分野の仕事において欠かせないマネージメントやマーケティング、財務管理などのビジネススキルを学べます。日本国外で学ぶことでグローバルな視点を身に付けることを期待できます。
学費はほかのコースに比べて安い傾向にあり、短期間でコースを修了できます。短期間ながら、カリキュラムに実習が含まれていることから、修了後に即戦力として企業で活躍することを見込めます。
IT
ITコースではITの基礎知識からプログラミングやソフトウェア開発、Webデザインなどの多様なジャンルを勉強できます。
ITコースの学費はほかのコースに比べると高めです。世界的にみてもIT人材の需要が高まっており、より専門的な知識を身に付けるための施設を要するためといえます。
スポーツ
スポーツトレーナーやコーチ、ディベロップメントマネージャーなどを目指す人が通うコースです。コースによっては、指導法だけでなく健康的な食事の提供方法や応急処置の仕方なども学べます。2か国語話せるトレーナーになりたい方に適しているといえます。
スポーツコースの学費は、約4000豪ドル~と他のコースに比べてリーズナブルです。
ビューティー
手に職を付けたい人に適したビューティーコースでは、マッサージやビューティーセラピー、美容師などのコースが選べます。
ほかのコースと違い実習が多いため、学費は高めです。とはいえ、実際に表通りに面したサロンで実習をするため、一般客との対応を通して学べることが魅力といえます。
オーストラリアでは今後ビューティー関連の需要が高まるとされているため、現地で働きたい方に向いています。
ホスピタリティ
ホテルやレストラン、カフェなどのカスタマーサービス業務で必要とされるスキルを習得できるコースです。就学内容には在庫管理や食品衛生、サービスの提供方法などが含まれます。
実習の機会が多く受講期間が長くなりがちなパティシエや調理師などのコースでは、学費が高く設定されています。観光産業が盛んなオーストラリアでホスピタリティを学べるため、人気の高いコースです。
TAFEより安い?オーストラリアの私立専門学校の費用例
オーストラリアでは公立のTAFEだけでなく私立の専門学校もあります。TAFEと比べて学費が安い傾向にあり、入学金は$0~250、授業料は1年で$12,000~18,000ほどです。
ではどの程度安いのでしょうか。具体的に2校の私立専門学校の学費について紹介します。
費用例①イマジン エデュケーション オーストラリア
ゴールドコーストとブリスベンにキャンパスを構える私立専門学校です。ブリスベンのキャンパスは中心街から離れたところにあり、落ち着いて勉強するのに適しています。
ビジネスコースからホスピタリティコース、マーケティングコースなどを開講しています。ビジネスコースでは提携している大学での単位移行ができるため、大学への編入も可能です。
3つのコースの学費を例として見てみましょう。入学金は$250、下記コースの教材費はどれも$200です。
コース | 期間 | 取得資格 | 授業料 |
ビジネス | 22週間 | サーティフィケートⅢ | $1,760 |
チャイルドケア | 28週間 | サーティフィケートⅢ | $5,600 |
マーケティング&コミュニケーション | 32週間 | サーティフィケートⅣ | $2,560 |
費用例②イーグルアカデミー
ゴールドコーストに2か所、ブリスベンに1か所キャンパスを構えています。もともとスポーツ関連の専門学校でしたが、現在ではビジネスコースやマネージメントコースも提供されています。
主な特徴として、通学が週1、2回のみで、働きながら勉強したい方に適しています。
具体的な3つのコースの学費は以下の通りです。入学金と教材費は授業料に含まれています。
コース | 期間 | 取得資格 | 授業料 |
スポーツ&リクリエーション | 16週間 | サーティフィケートⅠ | $2,000 |
フィットネス | 52週間 | サーティフィケートⅢ | $7,600 |
ビジネス | 28週間 | サーティフィケートⅠ | $3,300 |
オーストラリアの専門学校は「公立(TAFE)」か「私立」どっちが良い?
オーストラリアで専門学校に通うときは、TAFEと私立どちらを選べば良いのでしょうか。それぞれの特徴や強みについて解説します。
公立専門学校(TAFE)の特徴
TAFEには地元の学生が多く通っています。コースやクラスによっては9割以上がオーストラリア人というケースもあり、現地の雰囲気を味わいながら勉強ができます。さまざまなニーズに応えるために、多種多様なコースや科目が用意されているのも大きな特徴です。
一方で、留学生の学費はやや高く設定されています。応募はコース開講日の3~4か月前から開始され、入学できる時期は基本的に年2回です。
私立専門学校の特徴
私立はTAFEと比べると授業料が安めなこともあり、留学生の割合が高い傾向にあります。そのため学校の環境に馴染みやすいでしょう。決まった時期だけでなく毎月入学日を設定するなど、入学に関して柔軟に対応している学校も多くあります。
スポーツやビューティーなど特定の分野に特化している学校が多く、集中的にカリキュラムが組まれています。コース期間が短く休暇が少ないため、早く卒業できるのも大きな特徴のひとつです。
オーストラリアの専門留学で学費以外にかかる費用
オーストラリアへ留学するのであれば、学費以外にもさまざまな費用がかかります。出発前と出発後に分けて、簡単に解説します。
出発前にかかる費用
学生ビザ費用(日本で申請) | $710 |
航空券料金 | 片道6万円~10万円 |
留学生健康保険料(OSHC) | 1か月:$50~60
12か月:$600~700 |
留学エージェント手数料 | 数万円~数十万円 |
オーストラリアで学生ビザを申請する場合、所持しているビザによってプラスで$700、合計$1,410かかる可能性があるため注意が必要です。航空券料金は時期によって異なります。
学生ビザではOverseas Student Health Cover、通称OSHCと呼ばれる海外留学生健康保険に加入することが義務付けられています。
出発後にかかる費用
滞在費 | バックパッカードミトリー(4~6人部屋):1泊$60~80
ホームステイ(1人部屋):週$350~380 シェアハウス(1人部屋):週$220~30 語学学校学生寮(2~3人部屋):週$180~280 |
食費 | 月$400~600 |
携帯電話料金 | 月$30~50 |
交通費(バスで片道15分想定) | 語学学校生:週5利用で月$100~120
専門学生&大学生:週5利用で月$50~60(学割適用) |
滞在費は滞在場所によって、また食費は生活の仕方によって異なります。上記に記載した食費は、質素な生活を送っていた場合の値段です。交通費は専門学生や大学生であれば学割が適用されます。
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まとめ
オーストラリアの専門学校には公立のTAFEと私立があります。それぞれに特徴があるため、自分に適した学校を選びましょう。
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