2026年6月に発表された最新のQS世界大学ランキング2027では、19位のUNSW(ニューサウスウェールズ大学)を筆頭に、オーストラリアから5校が世界トップ40入りを果たしました。しかし、知名度だけで留学先を選ぶのは禁物です。本記事では、最新順位と昨年と比べて変わったポイントについてもまとめています。
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QS世界大学ランキング2027とは?

QS World University Rankings は、英国の高等教育評価機関 Quacquarelli Symonds(QS)が発表している世界で最も広く参照されている大学ランキングの一つです。最新の2027年版は2026年6月18日に公開され、世界1,504大学が名を連ねています。
QSの2027年版では、主に次のような観点で大学が評価されています。
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評価レンズ・指標 |
配点 |
|---|---|
|
Research and Discovery(研究・発見) |
50% |
|
Academic Reputation(学術的評判) |
30% |
|
Citations per Faculty(教員あたり被引用数) |
20% |
|
Employability and Outcomes(雇用力・成果) |
20% |
|
Employer Reputation(雇用主からの評判) |
15% |
|
Employment Outcomes(雇用成果) |
5% |
|
Learning Experience(学習環境) |
10% |
|
Faculty Student Ratio(教員学生比率) |
10% |
|
Global Engagement(国際性) |
15% |
|
International Faculty Ratio(外国籍教員比率) |
5% |
|
International Research Network(国際研究ネットワーク) |
5% |
|
International Student Ratio(留学生比率) |
5% |
|
Sustainability(サステナビリティ) |
5% |
つまりQSランキングは、単に「偏差値」や「入学難易度」を示すものではありません。研究力、学術的な評価、企業からの評価、国際性、持続可能性などを総合したランキングです。
【2027年版】オーストラリアの上位大学ランキング
QS World University Rankings 2027 で確認できる、オーストラリアの主要上位大学は次の通りです。
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オーストラリア国内順位 |
大学名 |
都市・州 |
QS世界順位 2027 |
見方のポイント |
|---|---|---|---|---|
|
1 |
University of New South Wales (UNSW Sydney) / ニューサウスウェールズ大学 |
シドニー・NSW |
19位 |
2027年版でオーストラリア国内トップ。就職評価、サステナビリティ、研究面で注目度が高い大学 |
|
2 |
The University of Melbourne / メルボルン大学 |
メルボルン・VIC |
=22位 |
長く国内上位を維持する名門大学。研究大学としての評価が高い |
|
3 |
The University of Sydney / シドニー大学 |
シドニー・NSW |
28位 |
オーストラリア最古級の大学の一つ。都市型キャンパスと幅広い専攻が強み |
|
4 |
Australian National University (ANU) / オーストラリア国立大学 |
キャンベラ・ACT |
29位 |
政治、国際関係、研究分野で評価されやすい国立大学 |
|
5 |
Monash University / モナッシュ大学 |
メルボルン・VIC |
31位 |
医療、薬学、ビジネス、工学など幅広い分野で存在感がある大規模大学 |
|
6 |
The University of Queensland (UQ) / クイーンズランド大学 |
ブリスベン・QLD |
=40位 |
研究力と学生都市ブリスベンの暮らしやすさを両立しやすい大学 |
|
7 |
The University of Western Australia (UWA) / 西オーストラリア大学 |
パース・WA |
=77位 |
西オーストラリア州を代表するGo8大学。資源、海洋、環境系にも強み |
|
8 |
Adelaide University / アデレード大学 |
アデレード・SA |
79位 |
2026年開学の新大学。旧University of AdelaideとUniversity of South Australiaの統合校 |
|
9 |
University of Technology Sydney (UTS) / シドニー工科大学 |
シドニー・NSW |
=87位 |
実践的な教育、テクノロジー、都市型キャンパスで人気 |
|
10 |
RMIT University / RMIT大学 |
メルボルン・VIC |
=119位 |
デザイン、建築、IT、ビジネス、実践型教育に強い大学 |
2027年版では、オーストラリアから9大学が世界トップ100に入っています。Go8(Group of Eight)の公式発表でも、オーストラリアはQS2027で非常に強い結果を出し、6つのGo8大学が世界トップ40に入ったと説明されています。
専攻別ランキングも確認しよう(QS Subject Rankings 2026)
大学選びでは、総合ランキングだけでなく専攻別ランキングも確認しましょう。
QS World University Rankings by Subject 2026は、55の個別分野を5つの大分類に分けて評価しています。Study Australiaによると、2026年版ではオーストラリアの37教育機関が、広域分野・個別分野を合わせて926件ランクインしています。また、オーストラリアは54の分野で世界トップ100に入っています。
注意したいのは、2027年版の総合ランキングと、専攻別ランキングの最新版の年が異なる点です。この記事では、総合順位はQS World University Rankings 2027、専攻別は直近のQS World University Rankings by Subject 2026を参照しています。
5つの大分類で見るオーストラリア上位校
| 大分類 | オーストラリア上位の例 | 世界順位・国内順位の確認情報 | 向いている読者 |
|
Arts & Humanities (人文・芸術) |
The University of Melbourne | QS Subject Rankings 2026で世界16位・オーストラリア1位 | 文学、言語、歴史、哲学、芸術、文化研究を重視する人 |
|
Engineering & Technology (工学・テクノロジー) |
UNSW Sydney | QS Subject Rankings 2026で世界=33位・オーストラリア1位 | 工学、IT、データ、AI、鉱山、土木、電気電子系を検討する人 |
|
Life Sciences & Medicine (生命科学・医学) |
The University of Melbourne | QS Subject Rankings 2026で世界=14位・オーストラリア1位 | 医学、看護、薬学、心理、獣医学、生命科学を検討する人 |
|
Natural Sciences (自然科学) |
Australian National University (ANU) | ANU公式発表で世界36位・オーストラリア1位 | 数学、物理、化学、地球・海洋科学、環境科学を重視する人 |
|
Social Sciences & Management (社会科学・経営) |
The University of Melbourne | QS Subject Rankings 2026で世界19位・オーストラリア1位 | ビジネス、経済、法学、教育、政治、社会学を検討する人 |
この表を見ると、総合ランキング1位のUNSW Sydneyがすべての分野で1位というわけではないことが分かります。たとえば、工学・テクノロジーではUNSW Sydneyが強く、生命科学・医学や社会科学・経営ではメルボルン大学が強く、自然科学ではANU(オーストラリア国立大学)が強いというように、分野ごとに見え方が変わります。
個別分野で目立つオーストラリアの大学
| 分野 | オーストラリア上位の例 | QS Subject Rankings 2026での確認情報 | コメント |
|
Pharmacy & Pharmacology (薬学・薬理学) |
Monash University | 世界2位・オーストラリア1位 | Monashが世界的に非常に強い分野。薬学志望者は必ず確認したい |
|
Sports-related Subjects (スポーツ関連) |
The University of Sydney | 世界3位 | スポーツ科学、運動科学、理学療法周辺に関心がある人に関連しやすい |
|
Nursing (看護) |
University of Technology Sydney (UTS) | 世界16位・オーストラリア1位 | 看護留学では、ランキングだけでなく英語要件、実習、登録要件の確認が必須 |
|
Education & Training (教育) |
The University of Melbourne | 世界15位・オーストラリア1位 | 教育学、教員養成、教育政策を検討する人に関連 |
|
Law (法学) |
The University of Melbourne | 世界11位・オーストラリア1位 | 法学は国・州の資格制度との関係が強いため、学位の目的を明確にしたい |
|
Engineering & Technology (工学・テクノロジー) |
UNSW Sydney | 世界=33位・オーストラリア1位 | UNSWは鉱山、土木、電気電子などでも強い |
|
Computer Science & Information Systems (コンピューターサイエンス) |
|
メルボルン大学は世界31位・国内1位
UNSWは世界54位・国内5位 |
ITは大学ごとのカリキュラム、インターン、都市の求人環境も比較したい |
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Data Science & Artificial Intelligence (データサイエンス・AI) |
|
豪州の同分野ランクイン数が2026年に7件から13件へ増加(Study Australia公式調べ) | 今後の需要が高い分野。数学・統計・プログラミングの前提条件も確認 |
|
Environmental Sciences (環境科学) |
|
メルボルン大学は世界20位
UNSWは世界25位 |
環境、サステナビリティ、気候変動に関心がある人向け |
|
Economics & Econometrics (経済学・計量経済学) |
Monash University | Monash公式はオーストラリア1位と説明 | ビジネスだけでなく、政策・データ分析・大学院進学にも関連 |
参照元:
・QS World University Rankings by Subject 2026(Quacquarelli Symonds公式)
・Study Australia(オーストラリア政府公式)
💡 補足
2026年6月に『総合ランキング2027年版』が発表されましたが、こちらの『分野別(専攻別)ランキング』は毎年春に独立して発表されるため、現時点では2026年版が世界最新の確定データとなります
2027年版で注目したい変化

UNSWがオーストラリア国内トップに
2027年版で最大のトピックは、UNSW Sydney(ニューサウスウェールズ大学)が前年の世界20位から1つ順位を上げ、世界19位にランクインしたことです。これにより、長年国内トップを維持していたメルボルン大学(前年19位→今年22位)を追い抜き、創立以来初めてオーストラリア国内第1位の座に輝きました。 NSW州の大学が国内最上位になるのも史上初の快挙です。UNSWは特に「就職評価(Employment Outcomes)」や「サステナビリティ」の項目で国内最高得点を獲得しており、実践的な教育成果が実を結んだ形となります。
シドニーには、この国内首位のUNSWをはじめ、シドニー大学、シドニー工科大学(UTS)など、世界的に評価の高い大学が至近距離に複数集まっています。知名度だけでなく、学びたい分野、キャンパスの立地、インターンシップや就職支援、生活費まで含めて比較すると、シドニー留学の選択肢はかなり広がります。
メルボルン大学・シドニー大学・ANU・モナッシュ大学も引き続き上位
国内トップ層の動きを見ると、各校が世界トップ50位以内の超エリート校としてしのぎを削っていることが分かります。
-
メルボルン大学: 世界22位(前年19位からやや後退したものの、学術的評判は国内トップを維持)
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シドニー大学: 世界28位(前年25位)
-
オーストラリア国立大学(ANU): 世界29位(前年32位から3ランク上昇)
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モナッシュ大学: 世界31位(前年36位から5ランク上昇し、過去最高位を記録)
順位だけを並べると「19位と31位では大きな差がある」と感じるかもしれません。しかし、どの大学も世界トップクラスであることに変わりはなく、実際の留学先選びでは総合順位の僅かな差よりも、希望専攻の強さ、入学条件、学費や都市との相性のほうが重要になります。
トップ100に9大学が入る圧倒的な安定感
オーストラリアは人口規模で見ると決して大国ではありませんが、世界トップ100に9つの大学がランクインする強さを前年に引き続き維持しています。また、主要研究大学10校のうち21の大学が前年より順位を上げており、国全体として教育・研究の質が底上げされていることが証明されました。
特に大学・大学院留学において、「世界的な認知度のある環境で学びたい」「将来、海外就職や外資系企業も視野に入れたい」という人にとって、オーストラリアの大学が持つ国際的なブランド力と、世界最先端の研究環境は非常に魅力的な選択肢となります。
よくある質問

オーストラリアで一番ランキングが高い大学はどこですか?
QS World University Rankings 2027では、UNSW Sydney(ニューサウスウェールズ大学)が世界19位で、オーストラリア国内トップです。
専攻別ランキングではどの大学が強いですか?
分野によって異なります。たとえば、工学・テクノロジーはUNSW、生命科学・医学や社会科学・経営はメルボルン大学、自然科学はANU、薬学・薬理学はMonash、看護はUTSが強い例として確認できます。
QSランキングとTHEランキングはどちらを見ればよいですか?
どちらも参考になりますが、評価指標が違います。QSは学術的評判、雇用主評価、研究、国際性などを重視し、THEは教育、研究環境、研究品質、国際性、産業界との関係などを評価します。大学選びでは、総合順位だけでなく専攻別ランキングと大学公式のコース情報を確認しましょう。
ランキング上位大学は入学が難しいですか?
一般的には、ランキング上位大学ほど入学条件や英語要件が高めになることがあります。ただし、ファウンデーション、ディプロマ、EAPなどの進学準備ルートを使える場合もあります。自分の学歴・成績・英語力に合うルートを確認することが重要です。
ランキングが高い大学を選べば就職に有利ですか?
ランキングや大学の知名度が評価材料になることはありますが、それだけで就職が決まるわけではありません。専攻内容、インターンシップ、実習、英語力、職務経験、ポートフォリオ、卒業後ビザの条件なども重要です。
まとめ|2027年版ランキングは入口。専攻別ランキングまで見て大学を選ぼう

QS World University Rankings 2027では、UNSW Sydneyが世界19位となり、オーストラリア国内トップに立ちました。メルボルン大学、シドニー大学、ANU、モナッシュ大学、クイーンズランド大学も世界トップ40前後に入り、オーストラリアの大学の国際的な評価の高さが分かります。
一方で、総合ランキングは大学選びの入口にすぎません。実際に留学先を決めるときは、希望専攻のランキング、入学条件、英語要件、学費、都市、パスウェイ、CRICOS登録、卒業後のキャリアまで確認する必要があります。
「ランキング上位校を目指したいけれど、自分の成績や英語力で出願できるか分からない」「どの大学が自分の専攻に合っているか知りたい」という方は、早めに進学ルートを整理しておきましょう。
Mirai Bridgeでは、オーストラリアの大学・大学院進学に向けた相談に対応しています。ランキングだけでは見えない、入学条件・費用・進学ルートまで一緒に確認しながら、自分に合う留学プランを作っていきましょう。
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