オーストラリアでTOEICを受験するには?現地留学もおすすめ

TOEICは、英語力を測定するテストとして代表的な試験のひとつです。国内企業の就職では、職種などによって、TOEICのスコアが重視されることもあります。

しかし、大学を休学してオーストラリアに留学する場合、TOEICの試験のためだけに日本に帰国するのは大変です。帰国後は就職活動に専念したいため、オーストラリア留学中にTOEICを受験して、スコアを出しておきたいと考える方もいるかもしれません。

日本国内ではなく、オーストラリアでもTOEICを受験できるのでしょうか。今回は、オーストラリアでのTOEIC受験について紹介します。

オーストラリアでもTOEICは受験できる

TOEIC(Test of English for International Communication)は、国際コミュニケーション英語能力テストのことで、トーイックと呼ばれています。

アメリカのNPOが主催するテストで、国内で受験できるTOEICの試験は、アメリカのNPOが日本の機関に依頼して作成されたものです。日本の主催者である(一財)国際ビジネスコミュニケーション協会のテストは国内でのみ実施されます。

ただし、TOEIC Program自体は日本国内外でも受験可能です。海外のTOEIC受験は、各国の実施団体が担っています。国によって実施方法が異なるため、事前の確認が必要です。

オーストラリアでもTOEICは実施されているため、オーストラリア国内からも受験できます。

オーストラリアのTOEICの日程

オーストラリアとニュージーランドのTOEIC公式サイトによると、2024年度の試験日程は下記の通りです。

・1月19日(金)
・2月16日(金)
・3月15日(金)
・4月19日(金)
・5月17日(金)
・6月14日(金)
・7月12日(金)
・8月16日(金)
・9月13日(金)
・10月11日(金)
・11月8日(金)
・12月6日(金)
出典:「Public Testing in Australia (Listening & Reading) 」(TOEIC Australia&New Zealand)

前年度まで年に約10回のペースでしたが、2024年は月1回、年12回のペースで公開テストが実施されるスケジュールになっています。ただし、一部の地域では2か月に1回の開催となるためご注意ください。

オーストラリアのTOEIC公開テストは月に1度と頻繁に開催されることから、スケジュールの確保は比較的容易でしょう。

ただし、日本で開催されるTOEICは日曜日または土曜日の実施が基本ですが、オーストラリアの場合、平日開催が基本です。学校の授業と重ならないかなど、受験に際して問題はないか確認されておくことをおすすめします。

オーストラリアでのTOEICの申込方法

オーストラリアで受験する際は、以下の手順で申し込みをします。

1.オーストラリア&ニュージーランドのTOEIC公式サイトにアクセスする
2.公式サイトで公開テストセンターを探す
3.希望の公開テストセンターで予約する

まず、オーストラリアのTOEICは、Listening&Reading(L&R)の試験とSpeaking&Writing(S&W)の試験でテストセンターが異なります。L&Rは認定を受けた公開テストセンター、S&Wは「4-Facet Public Test Centres」が実施場所です。

公式サイトよりテストセンターを検索し、自身で予約を行います。予約はテスト日の2週間前までに必要です。

テスト日には予約したテストセンターで受験をして結果を待ちます。1週間程度で公式認定証が発行される流れです。試験から1週間で結果を把握できるため、次回も受験すべきかどうか判断しやすいです。

▼TOEIC Australia & New Zealandで申し込む
Information for Test Takers and Students

オーストラリアでTOEICを受験するときの留意点

オーストラリアのTOEICの公式ハンドブックより、以下1問1答式でTOEIC受験者が疑問に思いやすい点や注意点を紹介します。

1.Listening&Readingテストでは鉛筆のみの使用に限られますか? ほかの筆記用具は使えますか?
(A)No.2の鉛筆(※)のみ使用してください。答えを読み取る光学スキャナーは鉛筆を使用することで適切に回答を読み取れます。そのため、No.2の鉛筆以外の筆記用具の使用、例えば、ペンの使用は認められません。※=日本でいうHBの鉛筆

2.Listening&Readingのテストではどのような準備が必要ですか?
(A)テスト受験前に以下の準備をしておくことをおすすめします。
・マーク式のテスト形式に慣れておく
・テストの指示と手順を確認しておく

3.テスト中の注意点を教えてください。
(A)テストでは以下の点にご注意ください。
・解答用紙の解答欄にマークをすること
・各質問に対して1つだけマークすること(複数のマークは認められません)
・メモ用紙はテスト中には使用できません

4.身分証明書について
(A)受験にあたって、原則として有効な身分証明書(署名+写真のあるもの)が必要です。テスト当日に必要な身分証明書がないと受験は認められません。期限の切れた身分証明書は無効です。

5.名前の記載について
(A)当日提示する身分証明書の名前と一致している必要があります。ニックネームは使用できません。試験登録時の名前と一致していないときは、試験自体は受験できますが受験を放棄したとみなされます。

6.テスト中の荷物の保管について
(A)テスト中は身分証明書以外の私物の持ち込みは許されません。テスト前に指示がありますので、スタッフの指示に従って携帯電話やバッグ、テキストなどは預けてください。

7.当日はどのように席に着けば良いですか?
(A)当日は試験管理者が座席を割り当てます。

8.試験が無効になることはありますか?
(A)例えば、他人の代わりに受験する、試験前にテスト問題を不正に入手する、カンニングする、テスト中に携帯電話を使用する、などの不正があったときは無効となります。

▼詳しくは英語版のハンドブックでご確認ください。
EXAMINEE HANDBOOK TOEIC LISTHNING&READING TEST

基本的には日本で受験する場合と大きな相違はないと考えられます。指定の筆記用具などは日本と異なる可能性がありますのでご注意ください。

また、日本で受験する場合とオーストラリアで受験する場合では費用が異なります。日本国内での受験料は7,810円(税込み)、半年後から7か月間は割引価格の7,150円(税込み)で受験できます。

オーストラリアでの受験料は180オーストラリアドルです。ちなみに、2023年のオーストラリアドルは86~98円前後で変動していました。仮に1豪ドルあたり95円とすると、17,100円の受験料がかかります。

為替相場にもよりますが、日本で受験するよりもオーストラリアで受験する方が受験料は高い傾向にありますのでご注意ください。

また、オーストラリアに滞在する場合、オーストラリア以外の英語圏のリスニングが弱くなってしまう可能性があります。発音などが少し異なりますので、ほかの英語圏のリスニングにも対応できるようにしておきましょう。

オーストラリアなら現地で学びながら受験できる

オーストラリアには、TOEIC対策ができる学校もあります。学校でTOEIC対策をしつつ、英語を話す環境に身を置くのも、TOEICで高スコアを取得するための方法のひとつです。

TOEIC対策は1か月程度のコースもあるため、短期集中型での英語学習もできます。留学中の受験だけでなく、TOEIC対策のために短期で留学するのもおすすめです。

ただし、現地で学び語学力を身に付けるには目的意識が重要です。留学プランも変わってきますので、TOEICのスコア向上に集中するのか、将来的にオーストラリアの大学進学を目指すのか、目的を持って留学に臨みましょう。

まとめ

オーストラリアでもTOEICは受験できます。現地ではTOEIC対策のコースを開講する学校もありますので、現地で語学力を身に付けて受験をするのもおすすめです。

Mirai Bridgeでは、オーストラリアへの留学を手厚くサポートしています。現地法人で提携する教育機関も豊富にあるため、カウンセリングで個別の留学プランの提案が可能です。

カウンセラー歴10年以上のベテランスタッフにより、長年の経験や知識に基づいて的確なアドバイスが受けられるため、留学に対する疑問点の解消もできます。

何となく留学したいと思っているものの目的が定まっていないという方も、ぜひご相談ください。

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