オーストラリアの大学院留学の費用とは?留学前に知るべきポイント

オーストラリアの大学院留学は、その質の高い教育と研究環境で世界的にも評価が高い一方、相応の費用がかかる投資です。大学院留学では、短期留学と異なり年間300万円を超える学費のほか、生活費、健康保険、ビザ申請手数料など、様々な支出が発生します。また、現地での生活費は都市部ほど高く、特にシドニーやメルボルンでは家賃が月の支出の大部分を占めることもあります。

本記事では、オーストラリアの大学院留学で必要な費用についてそれぞれの詳細な相場や節約術、オーストラリアの大学院が提供する個別奨学金と日本側奨学金の活用方法、さらに実際に費用を抑える具体的なテクニックまで、留学前に押さえておきたいポイントを余すところなく解説します。

オーストラリア大学院留学で必要な費用

オーストラリアの大学院の学費

オーストラリアの大学院(マスターコース)の学費は、文系・理系・専門職課程・研究型博士など、プログラムの種類や大学のランクによって大きく異なります。例えば、ビジネス系では年間350万円ほど、教育系では年間400万円ほど、人文社会科学系では年間380万円ほど、理系学部では年間420万円ほどです。

Griffith University の学部別費用 ※2025年度入学の場合

学術分類 学費(年間)
ビジネス系 $34,000~35,000
教育系 $35,000~40,000
人文社会学系 $34,000~38,000
理系 $38,000~42,000

オーストラリアのTOP8大学であるGroup of 8の大学は、学費が非常に高額となる傾向にあります。また、同じ大学院(マスター)コースでも、主に専門コースを扱っている学校が開講している場合があり、そのような専門学校の大学院(マスター)コースは比較的学費が安い傾向にあります。
大学ごとの学費については、正確には各大学のホームページを参照するのが良いでしょう。国際料金(International 留学生向け料金)と国内料金(Domestic 国内学生料金)で学費が異なりますので、ホームページを参照する際には注意が必要です。

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オーストラリア現地での滞在費

オーストラリアの学生ビザでは、2週間で48時間まで(ホリデー期間中はフルタイム)での就労が可能で、多くの留学生が学校に通いながらアルバイトをしています。現地に慣れてきてアルバイトができるようになるとアルバイト代で生活費を賄っているというケースも多いです。その場合、現地でのアルバイトが見つかるまでの目安として、3カ月分の生活費(月15~20万円×3)ほどは渡航前に準備しておくとよいでしょう。

現地滞在にかかる生活費は、都市規模や住居形態、ライフスタイルによって幅があります。主要都市を想定した1か月の生活費の目安は以下の通りです。

分類 費用
家賃・シェアハウス $1,200(週$300×4週間)(約12.0万円ほど)
通信費 $150~250(約1.5~2.5万円ほど)
食費・日用品費 $150~650(約1.5~6.5万円ほど)
交通費 $120~220(週$30~55×4週間)(約1.2~2.2万円ほど)
交際費・娯楽費 $100~400(約1.0~4.0万円ほど)
教材費 $80~200(約0.8~2.0万円ほど)

※上記はあくまで目安となります。

学費以外でオーストラリア留学出発前に必要な費用

学費以外で留学出発前にまとまって必要となる費用には、以下のような項目があります。

学生ビザ申請料(Subclass 500) $2,000(約20.0万円ほど)
Overseas Student Health Cover(OSHC) ※シングルプラン 年間約$500~600 (約5.0~6.0万円ほど)
往復航空券 ※時期・経路により変動 $1,000~1,500(約10.0~15.0万円ほど)
滞在費 (ホームステイ4週間の場合) $1,800~2,000(約18.0~20.0万円ほど)
合計 $40,300~66,100(約400~665万円ほど)

オーストラリア現地到着後、最初の滞在先はホームステイや学生寮を手配しておくのがおすすめです。シェアハウスは現地で内見をしてから決めた方が良いので、シェアハウス探しの時間として、1か月ほどホームステイや学生寮を手配しておくのが良いでしょう。英語環境に慣れる、現地の文化を知るという意味では、ホームステイが非常におすすめです。

オーストラリア大学院留学で使える奨学金

オーストラリア側で提供されている奨学金(大学院留学向け)

オーストラリアの各大学で留学生向けの奨学金を独自に設けているところもあります。これらは貸与型や給付型ではなく、大学出願時に自動的に審査され、学費が割引されるというものがほとんどです。下記は各大学で用意されている奨学金の例になります。

各大学奨学金情報

グリフィス大学 (Griffith University)

留学生向け奨学金ページ:グリフィス大学の奨学金一覧
International Student Academic Excellence Scholarship(2025)
International Student Academic Excellence Scholarship詳細ページ
内容:授業料の25%が免除
適用条件:
・オーストラリア、ニュージーランド以外の国民であること
・GPAが5.5以上/7段階または同等の成績
・2024 年、2025 年、または 2026 年にフルタイムの学生になること
※適用外の学部:Bachelor of Medical Science, Bachelor of Dental Health Science, Doctor of Medicine, Master of Dentistry, Master of Pharmacy, Master of Speech Pathology and Graduate Diploma of Flight Management.

ウーロンゴン大学 (University of Wollongong)

留学生向け奨学金ページ:ウーロンゴン大学の奨学金一覧
Country Specific Bursary
Country Specific Bursary詳細ページ
内容:授業料が20%免除
適用条件:
・入学査定に合格された方

Postgraduate Academic Excellence Scholarship
Postgraduate Academic Excellence Scholarship詳細ページ
内容:授業料が30%免除
適用条件:
・大学院入学前の学歴で、目安としてWAM換算75以上の成績

マッコーリー大学 (Macquarie University)

留学生向け奨学金ページ:マッコーリー大学の奨学金一覧
Macquarie University $5,000 Regional Scholarship(2025)
Macquarie University $5,000 Regional Scholarship(2025)詳細ページ
内容:年間AU$5,000が免除
適用条件:
・日本・イラン・ヨルダン・サウジアラビアまたはアフリカ地域のいずれかの国の国民であること
・学部または大学院課程の学位(大学院修了証書、臨床科学学士、心理科学学士(優等)、医学博士、理学療法博士、臨床聴覚学修士、臨床心理学修士、臨床神経心理学修士、組織心理学修士、専門心理学修士、言語聴覚病理学修士を除く)を開始するフルタイムの留学生
・入学許可証(CoE)を受託し、受託期限までに入学金の支払いが済んでいること

サザンクロス大学 (Southern Cross University)

留学生向け奨学金ページ:サザンクロス大学の奨学金一覧
Acress 25(2025)
Acress 25(2025)詳細ページ
内容:すべてのコースの留学生の授業料を一律年間AU$25,000
適用条件:
・サザンクロス大学に留学する新入生または在学生であること

その他の大学でも奨学金を実施中です。詳しくはお問い合わせください。
またこれらの奨学金は、実際に出願して大学に審査してもらう必要があります。出願時期は入学時期の9か月前くらいに行うのが良いでしょう。

日本側で提供されている奨学金

日本側で大学院留学向けに提供されている奨学金は下記の通りです。

JASSO 大学院学位取得型派遣 トビタテ!留学JAPAN
月額給付 154,000~356,000円 80,000~150,000円
渡航支援金 160,000円 給付金に含まれる
応募期間 毎年9~10月 毎年8~9月
選考 書類選考+面接 書類選考+面接
備考 一部奨学金との併用可 大学奨学金との併用可

これらの日本側奨学金についても、留学準備を始める段階から早めにリサーチして応募しましょう。審査に必要な書類を把握し、計画的に準備を進めることが大切です。

オーストラリア大学院留学で費用を抑えるためのポイント

英語力を高めて英語コースを回避する

オーストラリアの大学院の入学には、英語条件のクリアが必要です。IELTS 6.5以上等、各大学・コースで定められている必要スコアを留学前に取得しておくことで、英語コースの費用を抑えることが可能です。
英語条件をクリアしていない場合は、大学付属の語学学校や大学と提携のある語学学校を所定の成績で修了することによって、スコアなしでも入学が可能なところもあります。ただし、語学学校の学費は半年で70~100万円ほどと高額で、学校も週5日間ありますのでアルバイトとの両立は大変です。そのため、オーストラリアの大学院留学で費用を抑えたいという場合は、できる限り日本で必要スコアをクリアし、英語コースを経由しなくても入学できるよう、渡航前に英語力を高めておくことが大切です。
オーストラリアで広く英語証明として使われているのはIELTSになるため、IELTSの必要スコアが取れるように勉強を進めるのが良いでしょう。IELTSはAcademicとGeneralの2種類がありますが、大学院留学で英語証明として使えるのはAcademicですので、受験申し込みの際は注意しましょう。

学生ビザでの就労で生活費をカバー

学生ビザ(Subclass 500)では学期中に2週最大48時間、休暇中はフルタイム就労が認められています。オーストラリア時給は$25ほど(2,400円ほど)と高額で、アルバイトを活用すれば、15~20万円ほどの収入を見込め、生活費を賄うことも可能です。カフェでの接客業など、英語環境で働くことで語学力と職務経験を同時に得られるメリットもあります。


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オーストラリアの大学院留学にかかる費用は決して安くはありませんが、事前に費用項目を正確に把握し、奨学金や現地でのアルバイトを活用することで、総費用を抑えることが可能です。Mirai Bridgeでは、専攻・プログラム選びから志望校の絞り込み、学生ビザ申請サポート、現地オリエンテーションまで、ワンストップでトータルサポートいたします。Mirai Bridgeの現地カウンセラーは全員現地の大学院を卒業していますので、実体験に基づいたアドバイスが可能です。
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