オーストラリアでのエンジニア就職・留学・永住権の最新事情を解説。現地ではITと工学系専門職(土木・機械・電気等)に大別され、職位も学歴や業務レベルで分かれます。
「卒業すれば永住できる」わけではなく、英語力やスキル審査(Skills Assessment)、ビザ制度の確認が必須です。種類や給料、資格、留学ルート、永住権まで詳しく紹介します。
💡オーストラリアIT留学・永住得の取得方法▼
オーストラリアの永住権の取得方法は?メリットやデメリットも紹介
Mirai BridgeのLINE無料相談では
気軽な相談もOK!!
オーストラリアの「エンジニア」は日本と何が違う?
オーストラリアの工学系(エンジニアリング)の専門職を理解するには、まず現地審査機関である「Engineers Australia(オーストラリア・エンジニア協会)」が定める3つの職業区分を知っておくとスムーズです。
| 区分(英語表記) | 標準的な学歴の目安 | 主な役割・仕事内容 |
|
プロフェッショナル・エンジニア (Professional Engineer) |
認定された4年制大学の工学士課程など | システム全体の設計、高度で複雑な課題の解決、新技術や新手法の開発、プロジェクトの指揮・リーダーシップ |
|
エンジニアリング・テクノロジスト (Engineering Technologist) |
認定された3年制大学の工学技術系課程など | 既存技術の応用や改良、技術システムの実際の導入・最適化 |
|
エンジニアリング・アソシエイト (Engineering Associate) |
認定された2年制専門学校(TAFE等)の準学士・高度専門士課程など | マニュアルや規格に基づく設計の補助、施工管理・設備・保守といった現場実務に近い技術業務 |
なお、永住権や技術移住ビザのための技術査定(Skills Assessment)では、上記3つに「エンジニアリング・マネージャー(技術部門の管理職)」を加えた計4区分で判定が行われます。
このように、TAFEや専門学校などで工学コースを卒業したからといって、全員が「プロフェッショナル・エンジニア」として認められるわけではありません。自分が目指す職種に合わせて、必要な「学位レベル」と「コースの認定状況」を事前によく確認することが大切です。
参照元:
・Engineers Australia (EA) : Migration Skills Assessment Booklet (オーストラリア技術移住技能査定ガイドライン)
・オーストラリア内務省 (Department of Home Affairs) : ANZSCO(オーストラリア・ニュージーランド標準職業分類)
オーストラリア留学のことなら
\Mirai Bridgeに相談が近道‼/
IT・ソフトウェア系の「エンジニア」は別枠で考える
「Software Engineer」もエンジニアという名称ですが、土木・機械・電気などの工学系とは職業分類やskills assessmentの仕組みが異なる場合があります。
オーストラリアでITを学びたい方は、コンピューターサイエンス、ソフトウェアエンジニアリング、データサイエンス、AIなどの専攻を比較したうえで、将来の職種に対応する査定機関・職業コードを確認しましょう。
💡オーストラリアIT留学のメリットは?▼
オーストラリアでIT留学するメリット!学べる分野や向いている人も紹介
Mirai BridgeのLINE無料相談では
気軽な相談もOK!!
オーストラリアの主なエンジニア職種

オーストラリアでは、道路や建物のインフラ、鉱山・エネルギー、製造業、最新テクノロジーまで、多様な分野でエンジニアが活躍しています。現地で代表的な職種と仕事内容は以下の通りです。
1. 土木エンジニア(Civil Engineer)
-
主な仕事:道路、橋、鉄道、水道、空港、大型建物の基礎など、社会インフラの計画・設計・工事の管理を行います。
-
主な専門分野:土木全体のほか、地盤を専門とする「地盤工学エンジニア(Geotechnical Engineer)」、建物の構造を担う「構造エンジニア(Structural Engineer)」、交通網を扱う「交通エンジニア(Transport Engineer)」などが含まれます。
2. 機械エンジニア(Mechanical Engineer)
-
主な仕事:各種機械、製造ライン、エネルギー設備などの設計・運用・メンテナス(保守)を担当します。
-
オーストラリアでの扱い:公的統計では「産業エンジニア(Industrial Engineer)」や「工場・プラントエンジニア(Production or Plant Engineer)」と同じ職業グループとして集計されています。
3. 電気エンジニア(Electrical Engineer)
-
主な仕事:発電・送電システム、制御装置、電気設備、産業機器などを扱います。
-
特徴:オーストラリアで力を入れている再生可能エネルギー分野や大型インフラ投資とも関わりが深い職種です。
4. 鉱山エンジニア(Mining Engineer)
-
主な仕事:鉱物や天然資源を効率よく安全に掘り出すための採掘計画の立案、鉱山開発、現場の安全管理を行います。
-
特徴:資源産業が盛んな西オーストラリア州(パースなど)やクイーンズランド州(ブリスベンなど)で特にニーズが高い職種です。
5. 化学・材料エンジニア(Chemical / Materials Engineer)
-
主な仕事:化学薬品や新素材の開発、エネルギー製造、資源処理プロセスなどを担当します。研究だけでなく、実際の工場・プラントにおける製造工程の設計や改善も重要なお仕事です。
6. その他の専門エンジニア
-
多様な専門分野:環境保全を扱う「環境エンジニア(Environmental Engineer)」、医療機器の「生体医工学エンジニア(Biomedical Engineer)」、航空宇宙、農業、船舶など、専門領域に応じたさまざまな職種が存在します。
7. ソフトウェアエンジニア(Software Engineer)
-
主な仕事:Webアプリやシステム、ソフトウェアの設計・開発・テスト・運用を行います。
-
特徴:公的分類(Jobs and Skills Australia等)では「ソフトウェア・アプリプログラマー」のグループ(Unit Group 2613)に分類されます。土木や機械などの「工学系」とは技術査定を行う機関(ACS)やビザ申請時の区分が異なるため、別枠で考慮する必要があります。
参照元・一次情報源
・オーストラリア統計局(ABS):ANZSCO – Australian and New Zealand Standard Classification of Occupations(オーストラリア標準職業分類)
-
Unit Group 2332: Civil Engineering Professionals
-
Unit Group 2333: Electrical Engineers
-
Unit Group 2335: Industrial, Mechanical and Production Engineers
-
Unit Group 2613: Software and Applications Programmers
・Jobs and Skills Australia:Labor Market Insights(オーストラリア労働市場調査データ)
エンジニア留学で永住権も…?
\Mirai Bridgeに相談が近道‼/
オーストラリアのエンジニアの給料・年収目安

オーストラリア政府機関「Jobs and Skills Australia(JSA)」が公表しているデータによると、多くのエンジニア職種のフルタイム週給中央値(真ん中の平均値)は、オーストラリア全職種の平均を大きく上回っています。
以下の表にまとめた「年収換算」は、JSAが示すフルタイム週給中央値を52週分で単純計算した参考数値です。 ※実際の給与には、ボーナス、残業手当、年金積立(Superannuation)、有給休暇、経験年数、勤務する州や地域などが影響します。
| 職種グループ(英語表記) | フルタイム週給中央値(税前) | 52週換算の目安年収 |
|
土木エンジニア系 (Civil Engineering Professionals) |
A$2,217 | 約 A$115,284(約1,150万円) |
|
電気エンジニア系 (Electrical Engineers) |
A$2,283 | 約 A$118,716(約1,180万円) |
|
機械・産業エンジニア系 (Industrial, Mechanical and Production Engineers) |
A$2,298 | 約 A$119,496(約1,190万円) |
|
鉱山エンジニア系 (Mining Engineers) |
A$3,101 | 約 A$161,252(約1,610万円) |
|
ソフトウェア・アプリ開発系 (Software and Applications Programmers) |
A$2,310 | 約 A$120,120(約1,200万円) |
※ 1オーストラリアドル(A$1)=100円換算の場合の目安額です。
統計データの注意点
JSAの賃金データは、オーストラリア統計局(ABS)の最新労働調査を基にしたガイドラインです。細かすぎる職種(例:「ソフトウェアエンジニア」単体)では統計数が十分でない場合があるため、業界グループ全体(例:「ソフトウェアおよびアプリケーションプログラマー」全体)のデータを基準としています。
オーストラリアの最低賃金との比較
なお、オーストラリアの全国最低賃金(National Minimum Wage)は 時給 A$24.10(週給 A$915.90) です。これは特別な労使協定が適用されない成人労働者の「最低保障ライン」であり、エンジニアの実際の相場を表すものではありません。専門職であるエンジニアの給与は、職種や実績、契約内容、就職する地域によって大きく変動します。
オーストラリアではエンジニアの需要が高い?

「オーストラリアはエンジニア不足」と一括りにするのは正確ではありません。
オーストラリア政府機関「Jobs and Skills Australia(JSA)」が発表した最新の職業不足リスト(Occupation Shortage List: OSL)によると、国内の全職業のうち約33%(約3分の1)が「人手不足(Shortage)」と判定されています。
一方で、前年まで人手不足だった職種のうち、専門職(Professional occupations)を中心に需要と供給が落ち着き、「不足なし(No Shortage)」へ移行した職種もあります。これには一部の工学(Engineering)やIT・通信(ICT)分野も含まれています。
その一方で、複数年にわたり慢性的な人手不足が続いている職種の中にも、多くの工学・科学系エンジニア職が含まれています。
つまり、大切なのは「エンジニアという大きな枠組み」ではなく、「どの専門職種か」「どの州・地域か」「その時点での需要か」という点です。
将来の現地就職や永住権を見据えて進路や専攻を決める場合は、数年前の古い情報や噂だけで学校を選ばず、出願前と卒業前の両方のタイミングで、最新のOccupation Shortage ListやSkilled Occupation List(技能ビザ対象職種リスト)をチェックしましょう。
オーストラリアでエンジニアになるには?

オーストラリアでエンジニアとして働くには、大きく分けて2つのルートがあります。
-
日本などの国外で工学の学歴・実務経験を積み、オーストラリアの審査機関に技能・資格を認定してもらうルート
-
オーストラリアの大学や専門学校で工学を学び、卒業後に現地就職を目指すルート
日本の工学部出身・エンジニア経験者の場合
日本など国外の工学資格を持つ人が、技術移住ビザや永住権申請のために技術査定(Skills Assessment)を受ける場合、審査機関である Engineers Australia(EA) は資格を取得した国・学位の種類・コースの認定状況に応じて審査ルートを判断します。
-
国際協定ルート(Accord) 認定された教育機関(日本の場合はJABEE認定コースなど)の卒業生であれば、ワシントン協定(Washington Accord)、シドニー協定(Sydney Accord)、ダブリン協定(Dublin Accord) などの国際枠組みを利用してスムーズに審査を受けることができます。
-
CDRルート(Competency Demonstration Report) 協定の対象外となる大学・コースの出身者や、職種と学位の分野が一致しない場合などは、自身の学習成果や職務実績を記述した証明レポート(CDR)を提出して審査を受ける必要があります。
「日本でエンジニアとして働いていたから、自動的に同じ職種で審査に通る」とは限りません。まずはご自身の「学歴」と「実際の業務内容」が、オーストラリアのどの職業区分・ANZSCOコード(職業分類コード)に対応するかを確認することが第一歩となります。
参照元:
・Jobs and Skills Australia (JSA):Occupation Shortage List (OSL) Key Findings(オーストラリア職業不足状況調査)
・Engineers Australia (EA):Migration Skills Assessment Booklet(オーストラリア技術移住技能査定ガイドライン)
・オーストラリア内務省 (Department of Home Affairs):Skilled Occupation List(技能ビザ対象職種リスト)
TAFE・専門留学~大学まで得意なエージェント!
\Mirai Bridgeに相談が近道‼/
オーストラリアの大学留学からエンジニアを目指す場合

「プロフェッショナル・エンジニア(Professional Engineer)」を目指す場合、基本となる進路は Engineers Australia(オーストラリア・エンジニア協会)の認定を受けた「4年制大学の工学士コース(Bachelor of Engineering (Honours) など)」 を選ぶことです。
大学の名前だけで決めるのではなく、コース単位で以下のポイントを必ず確認しましょう。
-
Engineers Australia(EA)の認定コースかどうか
-
どの職業区分で認定されているか(プロフェッショナル/テクノロジスト/アソシエイトのいずれか)
-
認定のステータス(完全認定「Full accreditation」か、暫定認定「Provisional accreditation」か)
-
自分の目指す専攻と合っているか(土木・機械・電気・ソフトウェアなど)
-
留学生向けの政府登録(CRICOS)がされているか
-
インターンシップや企業プロジェクト(WIL: 実務連携学習)など、在学中に現場経験を積める仕組みがあるか
※Engineers Australiaの認定コース一覧は定期的に更新されます。進学を決める前には、必ず Engineers Australia 公式サイト で最新のリストを確認してください。
TAFEや専門学校からエンジニアを目指せる?
目指すことは可能ですが、「TAFEや専門学校を卒業すれば、すぐにプロフェッショナル・エンジニアになれる」という意味ではありません。
オーストラリアでは、学歴のレベルによって目指せる職種が以下のように分かれています。
-
エンジニアリング・アソシエイト:認定された2年制の専門コース(Advanced DiplomaやAssociate Degreeなど)が標準
-
エンジニアリング・テクノロジスト:認定された3年制の大学コース(Bachelor of Engineering Technologyなど)が標準
-
プロフェッショナル・エンジニア:認定された4年制の大学工学部(Bachelor of Engineering (Honours) など)が標準
そのため、TAFEやVET(職業訓練専門学校)のコースは、CAD(設計図面作成)、施工管理、設備の保守点検など、現場寄りの技術職(アソシエイトレベル)を目指すのに適した選択肢です。
将来的に「プロフェッショナル・エンジニア」を目指したい場合は、TAFEを修了した後に大学の2年年次や3年年次へ編入できる制度(Articulation / Pathway)を利用して、最終的に4年制学位を取得する進学プランを立てる必要があります。
コース名に「Engineering」と入っているだけで判断せず、修了時に得られるオーストラリア資格枠組み(AQFレベル)と、Engineers Australiaの認定状況を事前にしっかり確認しましょう。
参照元・一次情報源:
・Engineers Australia (EA):Accredited Tertiary Programs(認定大学・教育機関プログラム一覧)
・オーストラリア政府 (Department of Education):CRICOS (Commonwealth Register of Institutions and Courses for Overseas Students)(留学生対象コース政府登録システム)
・Australian Qualifications Framework (AQF):AQF Levels(オーストラリア教育資格枠組み)
オーストラリアのエンジニアは永住権を目指しやすい?

エンジニア職種の中には「技術移住ビザ」の対象となるものが多くありますが、「工学を学べば必ず永住権が取れる」というわけではありません。
永住権や長期就労につながる主なビザ制度には、以下のようなものがあります。
-
189ビザ(Skilled Independent visa:独立技術永住ビザ)
-
190ビザ(Skilled Nominated visa:州政府指名技術永住ビザ)
-
491ビザ(Skilled Work Regional visa:地方指名技術暫定ビザ)
-
482ビザ(Skills in Demand visa:企業スポンサー就労ビザ)
-
186ビザ(Employer Nomination Scheme visa:雇用主指名永住ビザ)
189・190・491は「ポイント制」です。申請の意思を示す「EOI(Expression of Interest)」を提出する前に、自分の職種が対象リストに載っているか、公式機関でのスキル審査(Skills Assessment)をパスできるかを確認します。
内務省によると、ポイント制ビザの申請基準は65点以上ですが、65点を満たせば必ず招待状(ビザ申請権)が届くとは限りません。年齢、英語力、学歴、実務経験などによって加算される合計ポイントが高い人から優先されます。
また、482ビザの「Core Skills stream」を利用するには、政府に承認された企業からの指名、対象職種リスト(Core Skills Occupation List)への該当、必要なスキルや英語力が求められます。2026年時点のルールでは、原則として指名された職種や関連分野で少なくとも1年の実務経験が必要です。
オーストラリアの移民制度は頻繁に変更されるため、「この大学や専攻を選べば絶対に永住権が取れる」と断定して学校を選ぶのは避けましょう。
💡オーストラリアの永住権取得方法▼
オーストラリアの永住権の取得方法は?メリットやデメリットも紹介
Mirai BridgeのLINE無料相談では
気軽な相談もOK!!
ワーホリでエンジニアとして働くことはできる?
すでに日本でエンジニアとして実務経験がある人なら、ワーキングホリデー中に関連職へ応募する選択肢もあります。
ただし、ワーホリだからエンジニア職に就けるわけではありません。求人では、実務経験、専門スキル、英語力、使用ツール、就労可能期間などが見られます。
IT系ではポートフォリオやGitHub、開発経験が評価材料になることもあります。土木・機械・電気などでは、設計・施工・保守経験や使用ソフト、現地規格への理解が重要になります。
より詳しくは以下の記事も参考にしてください。
💡ワーホリビザでエンジニアとして働く!▼
ワーホリでエンジニアとして働こう!働く方法や気をつけることも解説
Mirai BridgeのLINE無料相談では
気軽な相談もOK!!
まとめ|オーストラリアでエンジニアを目指した留学ならMiraiBridge

オーストラリアのエンジニア職種は多岐にわたり給与水準も高めですが、「エンジニアなら一律同じ」ではありません。現地就職や永住権を目指す際は、
①将来なりたい具体的な職種、②必要な学位・資格レベル、③Engineers Australia等の技能査定(Skills Assessment)、④卒業後に利用できるビザと就職ルートの4点を明確に整理してプランを立てることが重要です。
留学プランで迷ったら、ぜひMiraiBridgeにご相談ください。 当カウンセラーはオーストラリア現地での大学卒業を経て、実際に永住権を取得した経験を持っています。自身の体験に基づいたリアルな情報と、一人ひとりのキャリアプランに寄り添った的確なアドバイスで、あなたの留学を成功へと導きます。
💡MiraiBridgeについて▼
・無料サポート内容
・弊社はサポート手数料が無料!?
Mirai BridgeのLINE無料相談では
気軽な相談もOK!!
まずは専門家と一緒に、自分だけの最短ルートを整理することから始めましょう。
現地特化エージェントなら安心
\Mirai Bridgeに相談が近道‼/