オーストラリアで獣医になりたい場合、最初に確認すべきことは「動物が好きだから動物系コースに行く」ではありません。獣医師として診療・手術・処方などを行うには、卒業後にオーストラリアの獣医師登録につながる学位を選ぶ必要があります。
オーストラリアには、獣医師を目指せる大学コースがあります。ただし、日本人留学生にとっては、入学難易度、英語力、学費、実習量、卒業後の登録、ビザ、将来の就職まで、かなり大きな計画が必要です。
この記事では、日本人がオーストラリアで獣医師を目指すための基本ルートを、留学検討者向けに整理します。
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オーストラリアで獣医になるまで
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オーストラリアで獣医師として働くには、州・準州の獣医師登録機関への登録が必要です。その際、AVBC(オーストラリア・ニュージーランド獣医師登録評議会)が認定する獣医学課程を修了していることが、登録のための重要な基準となります。
獣医に関連する学部・コースは多岐にわたりますが、すべての課程が獣医師資格に直結するわけではありません。獣医師として診療や手術を行う資格を得ることが目的なら、入学前にそのプログラムが獣医師登録につながるものか、必ず大学の公式サイト等で確認してください。
| ルート | 対象者 | 概要 |
| 高校卒業後に獣医学部へ進学 | 高校生・既卒生 | AVBC認定の学士課程または一貫型(学士+修士)プログラムへの入学を目指します。 |
| 大学卒業後にDVMへ進学 | 大学生・社会人 | すでに取得した学士号などを経て、大学院レベルの獣医学博士課程(DVM)を目指します。 |
| 獣医師資格保有者の登録 | 日本や海外の獣医師 | AVBCによる資格認定を経て、州の登録を目指します。日本の免許のみでは働けないため、AVE(獣医師試験)の受験が必須となります。 |
ポイントは、動物看護、アニマルケア、畜産、動物科学などのコースを卒業しても、それだけで獣医師登録につながるとは限らないことです。「獣医になる」ことが目的なら、卒業後に獣医師登録へ進めるプログラムかどうかを最初に確認しましょう。
最新の試験情報や認定校リストについては、AVBC(Australasian Veterinary Boards Council)公式サイトで確認できます。進路計画を立てる際は、必ず公式情報を参照するようにしてください。
「獣医師」と「動物看護」の違い
オーストラリアの大学には、動物に関連するコースが数多く存在します。Veterinary Medicine、Veterinary Science、Veterinary Nursing、Animal Science、Animal Careなど、名前が似た分野も多いため、進路選びには注意が必要です。
将来「獣医師」として働きたい方は、以下の違いを正しく理解した上でコースを選びましょう。
1. 獣医師として働くために選ぶべき課程
獣医師(診断、投薬、手術を行う資格者)を目指す場合、卒業後にオーストラリアでの獣医師登録につながる専門課程が必要です。学位名には主に以下のようなものが含まれます。
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Doctor of Veterinary Medicine (DVM)
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Bachelor of Veterinary Science (BVSc)
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Bachelor of Veterinary Medicine and Surgery
2. 動物看護や動物科学との違い
Veterinary Nursing(動物看護)やAnimal Care(動物ケア)、Animal Science(動物科学)は、動物関連の専門職として非常に重要ですが、獣医師とは役割が異なります。
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業務内容: 獣医師のサポート、動物の飼育、ケア、研究などが中心です。
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資格: 卒業しても、獣医師としての法的資格(診断・投薬・外科手術の実施など)は得られません。
3. 進路選択時の注意点:ここが重要!
将来「獣医師」になりたい方が、入学条件や学費だけでコースを選ぶと、卒業後に獣医師として働けず、希望するキャリアに進めない可能性があります。以下のポイントを必ず確認してください。
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AVBC認定の確認: 大学のパンフレットや公式サイトで、そのプログラムがAVBC(オーストラリア・ニュージーランド獣医師登録評議会)に認定(Accredited)されているかを必ず確認してください。
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公式情報を優先: 「獣医師になる」という目的を達成するために、最も重要なチェックポイントです。
参考情報源:
・Australasian Veterinary Boards Council (AVBC) – Program Accreditation
・Charles Sturt University – Bachelor of Veterinary Science
・The University of Melbourne – Melbourne Veterinary School Accreditation
・Murdoch University – Bachelor of Science / Doctor of Veterinary Medicine
オーストラリアで獣医師を目指せる主な大学・コース

AVBCの認定校は、オーストラリア国内の7つの伝統的な獣医学部(シドニー、メルボルン、クイーンズランド、マードック、チャールズ・スタート、ジェームズ・クック、アデレード)と、認定を受けた新しいプログラムで構成されています。
| 大学 | 主な獣医学プログラム例 | 特徴・状況 |
| シドニー大学 | Bachelor of Veterinary Biology / Doctor of Veterinary Medicine (Joint) | 高校卒業後の6年一貫型と、学士後の4年DVM型がある |
| メルボルン大学 | Doctor of Veterinary Medicine (DVM) | 学士取得後に進学する4年制の大学院レベル課程 |
| クイーンズランド大学 | Bachelor of Veterinary Science (Honours) | 5年制の学士課程。国際学生も広く受け入れている |
| マードック大学 | Bachelor of Science / Doctor of Veterinary Medicine | 5年制の統合型プログラム。AVMA・RCVS認定も受けている |
| チャールズ・スタート大学 | Bachelor of Veterinary Science | 学士段階から獣医師を目指すルート |
| アデレード大学 | Bachelor of Science (Veterinary Bioscience) + DVM | 学士(3年)とDVM(3年)を組み合わせる6年制ルート |
| ジェームズ・クック大学 | Bachelor of Veterinary Science (Honours) | 5年制の学士課程。地域医療にも強み |
| サザンクロス大学 | Bachelor of Veterinary Medicine (Honours) | AVBCからProvisional Accreditation(暫定認定)を取得済み |
進路選びの重要なポイント
大学名やランキングだけで判断せず、以下の点を必ず確認してください。
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AVBC認定状況: 獣医師として登録・就業するためには、AVBCの認定を受けた課程を卒業することが必須です。サザンクロス大学のように「暫定認定(Provisional Accreditation)」の課程は、正式な卒業生が出るまで認定が継続されるか等、状況が流動的な場合があるため、最新情報を公式ページで確認してください。
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入学条件と英語力: 獣医学部は非常に難易度が高く、英語要件(IELTS Academic 7.0以上など)も厳しく設定されています。
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プログラム構成: 大学によって「学士+DVM(博士号)」の組み合わせか、「学士(5年制)」かなど、期間や構造が大きく異なります。自分のキャリアパスに合うものを選びましょう。
参照元:
・Australasian Veterinary Boards Council (AVBC) – Program Accreditation
・AVE 2026: The Complete Guide for International Veterinarians
・Best Vet Schools in Australia: Courses, Scholarships & Requirements in 2025/2026
・Southern Cross University – Bachelor of Veterinary Medicine (Honours) 2026
ルート1:オーストラリアの獣医学部へ進学する

高校卒業後などにオーストラリアで獣医師を目指す場合、5年制または6年制の統合型獣医学課程へ進学するのが一般的です。
主なルートの例
大学やプログラムによって期間や構造が異なります。
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5年制の学士課程: クイーンズランド大学(UQ)のBachelor of Veterinary Science (Honours)のように、5年間で獣医師資格を目指すプログラムがあります。マードック大学も、学部・修士統合型の5年制プログラムを提供しています。
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6年制の一貫型課程: シドニー大学のように、獣医学の基礎を学ぶ学部(2年)+獣医学博士課程(DVM・4年)を組み合わせた6年制の一貫型ルートがあります。
日本の高校から進学する際の確認ポイント
獣医学部はオーストラリア国内学生にとっても非常に人気があり、競争率の高い分野です。日本の高校を卒業してすぐに出願する場合、以下の準備が不可欠です。
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成績(GPA/ATAR相当): 大学が求める高い学業成績をクリアしているか。
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英語要件: IELTS Academic 7.0以上など、厳しい英語基準を満たせるか。
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前提科目: 化学、生物、数学、物理などの理系科目の履修が必須となる場合が多いです。
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追加選考: 大学によっては、状況判断テスト(Casper)や面接、志望理由書の提出が求められます。
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動物関連経験: 志望動機を裏付けるボランティアや実習経験が評価対象となることがあります。
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ファウンデーション・Diploma: 直接入学が難しい場合、大学付属の準備コース(ファウンデーション)やDiplomaを経由する戦略も現実的です。
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費用: 年間の高額な学費と生活費を、全期間(5〜6年分)用意できる計画が必要です。
参照元:
・The University of Queensland – Bachelor of Veterinary Science (Honours)
・Murdoch University – Bachelor of Science / Doctor of Veterinary Medicine
・The University of Sydney – Bachelor of Veterinary Biology and Doctor of Veterinary Medicine
ルート2:大学卒業後にDVMへ進学する

大学の学士号(理系学部など)を取得済み、または現在在籍中の場合、大学院レベルの獣医学博士課程であるDVM(Doctor of Veterinary Medicine)への進学が現実的なルートです。
1. メルボルン大学の例
メルボルン大学のDVM(4年制)は、学士号取得者を対象とした専門課程です。
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標準ルート: 任意の学士号を取得後、DVMへ進学します。
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加速ルート(Accelerated Pathway): 同大学のBachelor of Science(Veterinary Biosciences major)を所定の成績で修了し、かつ特定科目(Frontiers in Veterinary Science等)を履修した学生は、DVMの2年目から入学できる制度があります。これにより、学部+大学院の期間を短縮可能です。
2. シドニー大学の例
シドニー大学のDVMは、4年制の大学院課程です。
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入学基準: 学士号のGPA(最低でもCredit平均以上が一般的ですが、競争が激しいため実際にはさらに高い成績が必要)、前提科目(化学、生物、生化学など)、動物関連の経験(実習日数など)、オンライン状況判断テスト(Kira Talent等)が選考対象となります。
3. このルートで重要な準備
このルートは「大卒資格があれば誰でも入れる」というものではなく、極めて競争率が高いのが特徴です。以下の項目を必ずチェックしてください。
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前提科目(Prerequisites): 化学、生物、生化学などの科目を大学で履修している必要があります。単位が不足している場合、履修のやり直しが必要になることもあります。
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動物関連経験: 大学の規定(例:28日間〜30日間の実習など)に基づいた動物病院等での経験が必要です。これらは「誰と、どのような場所で、何を学んだか」を証明できる書類が求められます。
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GPA(成績): 非常に重要です。最低基準は「Credit(65%〜)」と記載されていても、実際の合格者のGPAはそれより遥かに高い傾向にあります。
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英語要件: 一般的にIELTS Academic 7.0(各バンド7.0以上)といった高い英語力が求められます。
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単位認定の個別相談: 日本の大学で取得した単位が、現地の「前提科目」として認められるかは、大学の入試課へシラバスを送付して個別確認(事前査定)が必要です。
参照元:
・University of Melbourne – Doctor of Veterinary Medicine Admission
・University of Sydney – DVM 2027 Admission Guide
ルート3:日本で獣医師資格を持っている場合

すでに日本で獣医師免許をお持ちの方がオーストラリアでの獣医師登録を検討する場合、「日本の資格でそのまま働けるのか」「どうやって登録するのか」という点が最初の疑問になるはずです。
1. 獣医師登録への道のり
オーストラリアで獣医師として診療を行うには、働きたい州・準州の獣医師登録機関へ登録申請を行う必要があります。
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資格認定の確認: まず、AVBCのウェブサイトで「Qualifications Generally Recognised」リストを確認します。残念ながら、日本の獣医学位は現時点でこのリストに自動的に含まれていないため、多くの場合、次の試験ルートが必須となります。
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AVE(Australasian Veterinary Examination)の受験: 海外で獣医師資格を取得した人の知識と臨床能力を評価する試験です。以下の段階を経て、オーストラリア基準と同等の能力を証明します。
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Eligibility Assessment: 受験資格の審査
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Preliminary Examination: 筆記試験(MCQ)
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Clinical Examination: 実技試験
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これらに合格することで、州の登録機関への申請資格が得られます。
2. 「技能審査(移住用)」と「獣医師登録」は別物
ここが最も注意すべきポイントです。永住権申請のための「技能審査(Skills Assessment for Migration)」と、実際に動物を診療するための「獣医師登録(Veterinary Registration)」は、目的も管轄も異なります。
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技能審査: あくまで永住権申請(ビザ)のための審査であり、これに合格したからといって「獣医師として働ける(ライセンスを得た)」わけではありません。
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獣医師登録: 州の獣医師登録機関からライセンスを取得し、初めて「Veterinarian(獣医師)」として臨床業務を行えます。
日本で獣医師資格がある方ほど、この「登録」「技能審査」「ビザ」はそれぞれ別の手続きであることを理解し、慎重に計画を分けることが大切です。
重要なアドバイス: 個別のケースや最新のAVE試験日程については、必ずAVBC公式サイトを確認してください。また、永住権・ビザに関する手続きについては、専門の移民エージェントに相談することをお勧めします。
参考情報源:
・Australasian Veterinary Boards Council (AVBC) – Home
・Veterinary Surgeons Board of Queensland – Internationally trained veterinarians
入学条件で見られやすいポイント

オーストラリアの獣医学系コースは、大学やルートによって条件が大きく異なります。一般的には、次のような項目が確認されます。
英語力
獣医学は講義だけでなく、臨床実習、飼い主とのコミュニケーション、動物病院での記録、チーム医療が関わる分野です。そのため、英語要件は高めに設定されることが多くなります。
IELTS、TOEFL、PTEなど、どの試験が使えるか、各バンドスコアが必要かは大学ごとに確認が必要です。獣医師登録やAVBCの英語基準も関係する可能性があるため、出願時の英語要件だけでなく、卒業後の登録要件も見ておきましょう。
💡必要な英語力について▼
・オーストラリアの大学で必要なIELTSスコアは?高める方法も紹介
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理系科目
高校卒業後の進学では、英語、化学、数学、生物などが前提科目になることがあります。DVM型では、大学で生物学や生化学などの前提科目を履修していることが求められる場合があります。
University of Melbourneの進学ルートでは、DVM出願にあたり生物学や生化学などの前提科目が関わると案内されています。UQの獣医学部出願でも、Casperなど追加選考が案内されています。
成績・GPA
獣医学は競争があるため、最低条件を満たすだけでは合格が保証されません。高校成績、大学GPA、理系科目の成績、英語スコア、志望理由、動物関連経験を総合的に見られる可能性があります。
動物関連経験
大学によっては、動物関連の経験、ボランティア、牧場・動物病院・シェルターでの経験が評価に関わることがあります。経験そのものよりも、「なぜ獣医になりたいのか」「動物医療の現実を理解しているか」を説明できることが重要です。
よくある質問

Q1.オーストラリアで獣医になるには何年かかりますか?
A. 一般的に5〜6年です。
高校卒業後の5年制学士課程や6年制の一貫課程、大学卒業後の4年制DVM(獣医学博士課程)などが主なルートです。
Q2.日本の高校卒業後にオーストラリアの獣医学部へ入れますか?
A. 入学は可能ですが、ハードルは非常に高いです。
一般的な日本の高校卒業資格だけでは不十分な場合が多く、多くは国際バカロレア(IB)スコアの取得や、大学進学準備課程(ファウンデーションコース)の修了が必要です。高いGPAと英語力(IELTS Academic 7.0以上が目安)、特定の理系科目の履修が必須となります。
Q3.日本の獣医師資格があれば、オーストラリアですぐ働けますか?
A. 働けません。
現地の獣医師として働くには、州の登録機関でのライセンス取得が必要です。日本の資格は自動的には認められないため、AVBCが実施する海外獣医師試験(AVE)に合格し、現地の基準と同等であることを証明する必要があります。
Q4.動物看護(Veterinary Nursing)でも獣医師になれますか?
A. なれません。
動物看護は獣医師を支える専門職であり、診断や手術を行う法的資格とは別です。将来獣医師になりたい場合は、必ずAVBC認定の獣医学課程を選んでください。
Q5.オーストラリアの獣医学部は学費が高いですか?
A. 高額になりやすいです。
コースによりますが、国際学生の学費は年間で約5万〜9万豪ドルに上ることがあります。留学全期間の学費と生活費を合わせると数千万円単位の資金計画が必要です。
Q6.獣医師はオーストラリア永住権につながりますか?
A. 職業リストには含まれますが、取得は保証されません。
獣医師は永住権申請が可能な職業の一つですが、ビザ取得には獣医師登録とは別に、年齢・英語力・職歴などの厳格な審査があります。資格取得だけで永住権が確約されるわけではありません。
参考元:
・Australasian Veterinary Boards Council (AVBC) – 認定課程
・AVBC公式サイト(試験・登録情報)
まとめ

オーストラリアで獣医師になるには、AVBC認定の獣医学課程を修了し、州の登録機関でライセンスを取得することが必須です。日本の獣医師資格や動物看護資格があっても自動的には認められず、海外獣医師試験(AVE)への合格や、認定校への再入学が必要です。
進学ルートは高校卒業後の5〜6年制課程や大学院レベルのDVMなど多様ですが、いずれも高い学力・英語力と多額の資金計画が求められます。永住権への道も開かれていますが、取得は保証されません。明確なキャリア戦略が不可欠です。
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