オーストラリアのワーキングホリデーで代表的なファームステイですが、どんな仕事なのか、女性でもできるのかなど詳細が気になる方は多いでしょう。
そこで、ファームステイの種類や女性におすすめの職種、女性がファームジョブをするときの注意点などについて解説します。
オーストラリアのファームステイは3種類ある!
ファームステイとは、農場に滞在して農作業や動物の世話などをしながら、その土地の言語や文化を学ぶ方法です。
オーストラリアのファームステイには、「ホリデー型」「WWOOF型」「労働型」の3種類があり、目的に合った働き方ができます。ここでは、3種類のファームステイの特徴や働き方についてご紹介します。
1.ホリデー型ファームステイ
ホリデー型は、観光気分で楽しめるファームステイです。ファームに滞在費・食費を支払う代わりに、農作業などを強制されることがありません。実際に、農業体験はせずにファーム周辺に宿泊して自然のなかでリフレッシュすることを目的にして楽しむこともできます。
あくまでもホリデー扱いなので、農場での生活を体験したり動物にエサをあげたりと、アクティビティ感覚で楽しめます。ワーホリの方だけでなく、長期休みを利用して農場体験をしてみたいという方にも人気です。
2.WWOOF(ウーフ)型ファームステイ
WWOOF型は、1日4~6時間程度の労働の対価として、滞在費・食費が無料になるファームステイです。WWOOFとは「World Wide Opportunities on Organic Farms」の頭文字を取った言葉で、「世界に広がる有機農場で働く機会」というような意味があります。
WWOOF型ファームステイに参加するには、事前にWWOOFer Volunteer membershipへの登録が必要です。登録時にはシングルメンバーシップの場合70AUD(約6,860円※)、デュアルメンバーシップの場合120AUD(約11,761円※)の費用がかかります。
メンバーシップ登録者はWWOOFer(ウーファー)と呼ばれ、受け入れ側のホストのチェックを受けて、許可が出た場合のみファームステイに参加できます。
事前登録や費用の支払いなど少し手間はかかりますが、滞在中の事故やトラブルの際に利用できる保険があったり、スタッフのサポートを受けたりできるのが魅力です。(別途海外旅行保険などへの加入が推奨されています)
※2024年2月時点
3.労働型ファームステイ
労働型はファーム内や近隣のアパートなどで生活しつつ、ファームで働くファームステイです。ほかのタイプとは異なり、労働分の給料が支払われるので、日本のアルバイトと同じようなものと考えて差し支えありません。
労働時間は1日8時間程度、休日は週1日程度とフルタイムで働くことになるので、かなりの体力が必要です。とはいえ、オーストラリアのファームジョブは時給の目安が28~35AUD(約2,740~3,426円※)と高いので、稼ぎたい人は検討する価値があるでしょう。
また、オーストラリアには「セカンド・ワーキングホリデー」という、ワーホリビザを1年延長、または2回目のワーホリを申請できる制度があります。
セカンド・ワーホリに申請するには、「政府指定のエリア・職種で88日以上働く」という条件をクリアしなくてはなりません。WWOOFでは条件が満たせないため、セカンド・ワーホリを狙う場合も労働型ファームステイを検討する必要があります。
セカンド・ワーホリは申請条件がいろいろあるので、条件が満たせず却下されることがないように、事前によく調べておきましょう。
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女性におすすめのファームジョブとは?
体力が求められるファームジョブですが、職種を選べば女性でもチャレンジできます。ここでは、女性におすすめのファームジョブについてご紹介します。
農作業がおすすめ!
ファームジョブには農業、畜産業などいろいろな職種がありますが、女性には農作業がおすすめです。
女性でもできる作業が多い!
女性に農作業をおすすめする理由は、ピッキングやパッキングなど、比較的負担が少ない作業が多いからです。
ピッキングとは農作物の収穫、パッキングとは農作物の梱包作業のことを指します。ピッキングやパッキングも体力は必要ですが、女性でも対応できるレベルです。
もちろん農作業には力仕事はありますが、力仕事は男性に、ピッキングやパッキングなどの作業は女性に割り振られることが多いので、女性でも取り組みやすいでしょう。
効率良く稼ぐことができる
農場の多くは4~7時ごろの早朝に仕事が始まり、14時ころには仕事が終わります。さらに農場周辺は都市部よりも物価が安い傾向にあり、パートタイムでも時給24AUD(約2,349円※)~程度と日本よりかなり時給が高いので効率良く稼げます。
ファームによってはショートジョブの日もあり、午前中に仕事が終わることもあります。仕事に慣れて作業スピードが上がれば、その分短い時間で多くの時給を稼ぐことが可能です。
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新しい出会いがある
オーストラリアのファームは稼げるとして有名なので、ワーホリメーカーやバックパッカーが多く集まる傾向にあります。
ファームで働く人は専用のホステルに滞在するのが一般的ですが、いろいろな人がやって来るので、その分新しい出会いも多くなるでしょう。
休日には同じホステルに住む人と一緒に過ごすことが多いので、コミュニケーションを取って仲良くなる機会も豊富です。
そのほかの職種は?
セカンド・ワーホリのための指定職種としては、漁業や真珠産業、植林・伐採業、建築業、採鉱業などもあります。また、ブッシュファイヤーの復興ボランティアなども含まれますが、これらの仕事には専門的な知識や技術が求められます。
さらに力仕事や危険な作業も多いため、女性にはあまりおすすめできません。
女性がファームジョブをするときの注意点
ここでは、女性がファームジョブをするにあたって注意したいことを解説します。
体力的にしんどい職場もある
ファームジョブでは、重労働は男性に割り振られることが多いですが、女性も同じような作業を割り振られることがあります。とくに収穫期は忙しく、力仕事を任されたり休みが取れなかったりすることも少なくありません。
立ちっぱなしや中腰での作業が続くこともあります。作業内容そのものは、体に大きな負担がかからないものでも、長時間続けることで体に負担がかかることがあります。
仕事に慣れるまでは筋肉痛に悩まされる場合もあるため、しんどいと感じることもあるでしょう。
稼ぎにくい職場もある
ファームジョブは、時給制と歩合制に分かれます。歩合制の場合、自分のこなした作業が給料に反映されるので、作業がはかどらないとあまり稼げません。収穫物を横取りされる、ほかの人が自分のレーンに割り込んでくるなどのトラブルが起こることもあります。
時給制であっても不当な賃金で働かされる悪徳ファームが存在するので、事前に口コミや労働条件などを入念に調査しましょう。オーストラリアは最低時給が23.23AUD(約2,276円※)なので、少なくともこの金額が保証されているかを確認することが大切です。
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労働環境が厳しい職場もある
ほとんどのファームが自然豊かな田舎にあります。当然、虫は出ますし、買い出しや観光地などに行くのも大変です。
また、オーストラリアは日本の数倍紫外線が強く、日焼けに注意しなくてはなりません。屋外で作業していると熱中症になることもあります。
1年中暖かいイメージをもつ方も多いですが、冬はそれなりに寒くなる場所もあるので、防寒対策も必要です。ファームステイに行くかどうかを決めるときには、こうした厳しい環境に耐えられるかどうかも考慮しましょう。
女性でも働きやすい職場を探す方法
最後に、女性でも働きやすい職場を探す方法をご紹介します。
友人や知り合いに紹介してもらう
女性がファームジョブにチャレンジするときは、友人や知り合いに紹介してもらうのがおすすめです。
実際にファームで働いていた人からの紹介であれば、あらかじめ労働環境などが把握できるので、自分に合ったファームが見つかりやすくなります。また、普段からコミュニケーションをとっている知人であれば、より自分の希望に沿った職場を紹介してもらうことを期待できます。
ただし、求人情報を得られるかは人脈に左右される側面がある点に注意が必要です。
求人サイト・SNSで探す
ファームの公式サイトや、オーストラリア政府が運営しているサイト「Madec Harvest Trail」から探す方法もあります。Web上で応募するだけでなく、直接電話することも有効です。Web上のやりとりに比べて、電話のほうがスムーズに対応してもらえることがあるためです。
SNSを使うなら、ファーム情報が豊富なFacebookがおすすめです。Facebookには求人情報だけでなく、ファームで働いていた人が情報を掲載していることもあります。
ただし、すべてが正確な情報であるとは限らないので、口コミなどほかの情報も調査したうえで選ぶようにしましょう。
プログラムに参加する
留学エージェントに相談して、ファームを紹介してもらったりファームジョブプログラムに参加したりするのもおすすめです。
エージェント経由だと悪徳ファームなどに当たるリスクが少なく、仕事探しに費やす手間と時間も削減できます。渡航前の手続きや現地での生活のサポートを受けられることも多いので、海外経験が少ない方でも安心です。
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まとめ
ファームジョブは重労働のイメージがありますが、職種を選べば女性でもチャレンジできます。事前にしっかり調査して、自分に合うファームジョブを探してみましょう。
海外経験が少なく不安、自分に合うファームが見つからないなどで悩んだときは、Mirai Bridgeにご相談ください。
Mirai Bridgeでは、さまざまな分野に強いつながりをもつカウンセラー歴10年以上のプロがオーストラリア留学をサポートしています。
現地滞在歴が長いスタッフが在籍しているため、渡航前はもちろん渡航後のサポートも手厚く、トラブル時には現地で直接対応いたします。ファームステイに関するご相談にも対応可能ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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