オーストラリアの看護師との年収の違いは?働き方についても紹介

看護師としての知識を習得し、実務経験を積んだ方のなかには、海外で看護師として働いてみたいとお考えの方もいるのではないでしょうか。なかでも海外の就職先として人気なのがオーストラリアです。オーストラリアは自然が豊かで過ごしやすく、仕事面でも高収入が期待できます。今回はオーストラリアの看護師の年収や、働き方についてご紹介します。


 

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オーストラリアと日本の看護師の年収について

看護師は経験年数に応じて年収が上がりやすく、夜勤などを含めると同年代の方より収入が高い傾向があります。

オーストラリアの正看護師の場合、平均給与は約768~864万円、アシスタントナースの平均年収は約624万円です。厚生労働省の報告によると、日本の正看護師の平均給与は約508万円とされています。

国税庁が発表した「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均年収は約458万円と報告されているので、他職種に比べて日本の看護師の年収は高めです。

とはいえ、オーストラリアの正看護師の方が日本の看護師よりも260~356万円ほど給与水準が高いことがわかります。アシスタントナースであっても日本の正看護師よりも年収が高めです。

なお、オーストラリアの給与水準が高いのは、時間外勤務に対する手当が充実しているからです。土・日・祝日や夜勤手当が規程で定められており、24時間休みなく稼働している病院や高齢者施設で働くと給料アップが期待できます。

※2023年11月の豪ドル円レート(1ドル=96円)で計算
出典:「令和4年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)
出典:「令和4年分 民間給与実態統計調査」(国税庁)

【看護師】オーストラリアは日本と何が違う?

オーストラリアの看護師は年収が高いだけではなく、働きやすさにも定評があります。ここでは、両国の看護師が働く環境の違いをご紹介します。

残業がない

オーストラリアはワークライフバランスを重視した働き方が基本であり、ほとんどの職場では残業がありません。始業時間前に出社して仕事の準備をすることもなく、勤務を終えると定時で上がれます。仕事とプライベートの両立がしやすく、非常に働きやすい環境といえるでしょう。

オーストラリアでは、残業をしているとタイムマネジメント能力が低いと判断され、自分の評価を下げてしまう可能性があります。そのため業務が残ってしまった場合は、次の職員に引き継ぎをして退社するのが一般的です。

また勤務先によって異なりますが、残業する場合は雇用主側にペナルティが科せられます。ペナルティは看護師に対して支払われる手当のことです。

勤務時間外や土日祝日勤務、夜勤がある場合に発生し、平日午後の勤務では15%、深夜勤務は35%、土日祝日勤務は50~75%、やむを得ず残業をする場合は100%のペナルティとして手当が支給されます。雇用主側のペナルティを減らすために、勤務時間内に仕事が終わるよう調整している職場もあるようです。

仕事が分業化されている

日本では看護師の通常業務に組み込まれていることが、オーストラリアでは業務外の仕事に該当する場合があります。日本は看護師が不足している施設や病院が多く、急患対応やナースコール対応、手術の準備やサポート、看護記録の作成など多くの業務をひとりで行わなければなりません。

一方、オーストラリアの看護業務は分業化されており、専門で仕事を行う職員がいるのです。正看護師のほかに、看護助手、准看護師、臨床教育看護師、病理検査アシスタントなど、さまざまな職種があり、それぞれ業務範囲内の仕事を勤務時間内に終わらせます。

例えば教育担当の看護師の場合、新人教育や院内勉強会のみ行います。看護助手は食事介助やトイレ介助、バイタルサイン測定や血糖測定など、職種によって細かく仕事内容が設定されているのです。

オーストラリアでは分業化により看護師がひとりで仕事を抱え込まずに済むため、残業がほとんど発生しない環境が作られています。

病欠での休みや長期休暇が取りやすい

オーストラリアの看護師は、比較的休みが取りやすい傾向があります。

日本の看護師は体調不良でも、薬を飲んで出勤するケースが少なくありません。人手不足で余裕がない職場が多いため、ほかの職員に迷惑をかけないように無理をして出勤するケースもあるのです。

一方、オーストラリアの看護師の場合、体調不良で休むときはマネージャーがほかの看護師を手配してくれるため気兼ねなく休めます。

またオーストラリアでは4~6週間ほどの長期休暇の取得も可能です。自由に日程が決められるため、長期休暇を利用して海外旅行や日本へ帰国する予定を立てる方もいます。

正看護師であれば永住権を得るチャンスがある

永住権を獲得すると就労に制限がなくなり、オーストラリアで看護師として働きやすくなります。看護ビザがあるだけでも働けますが、就労期間に期限があるため雇用されにくいケースが多いのです。

そこでオーストラリア政府は、医療現場など人手不足の職業に就いている外国人に対して、優先的に永住権を付与する政策を実施しました。永住権がもらえる可能性がある職業はSkilled Occupation List(SOL)と呼ばれるリストにまとめられています。

医療分野では医師や看護師、放射線技師など、医療に携わる多くの職種がSOLに掲載されています。永住権があると長期間働けることが証明できるため、採用される可能性が高まるでしょう。

オーストラリアで看護師として働くには

海外で働くにはある程度の英語力が必要です。資格取得や各種手続きも行わなければなりません。ここからは、オーストラリアで看護師として働くための事前準備や働くまでに必要なスキルなどをご紹介します。

資格・手続き

オーストラリアには日本やアメリカなどのような看護師国家資格がありません。オーストラリアの看護師として働くには、オーストラリアの看護協会への登録が必要です。看護協会へ登録する方法は以下の通りです。

・現地の大学などで看護師の学士号を取得後、看護師協会に登録する。
・日本で取得した看護師資格と経験、英語力などを証明する書類を看護協会へ提出し、審査合格後に登録する。

看護協会で審査が必要な場合の手続きの流れは以下の通りです。

1.必要書類を揃える(看護師免許、看護師過程修了証明書、成績証明書、在籍証明書)
2.応募用紙に1を翻訳した資料を添えて提出する
3.通知が届く

審査を通過するとNursing and Midwifery Board of Australiaから通知がきます。その後、認定された教育機関を選び、講義や実習を経て試験などに合格すると看護師協会に登録されます。

ただし手続きに時間がかかる場合があるため、早めにNursing and Midwifery Board of Australiaに看護師登録の手続きを進めていくことをおすすめします。登録完了後は、スチューデントビザから就労ビザへの変更手続きも忘れずに行いましょう。

英会話能力

海外で働くには英語でのコミュニケーションが必要となるため、英語の試験に合格しなければなりません。アメリカでの留学ではTOEICが主流ですが、オーストラリアはイギリスの影響が強い国なので、イギリス由来のIELTSのスコアで判断されます。英語能力の評価基準は以下の通りです。

・IELTS Academic :試験で Overall 7.0 (各セクションすべて7.0)以上
・OET:各セクション(Speaking, Listening, Writing, Reading)すべてをB以上
・TOEFL ibt :全体で94ポイント以上。Listening で24ポイント以上、Readingで24ポイント以上、Writingで27ポイント以上、Speakingで23ポイント以上
・PTE Academic :Overall 65 以上(各セクション すべて65以上)

IELTSで7.0、もしくはOETでB以上の英語力があると証明する必要があります。IELTS7.0はTOEIC870~970点、英検1級に相当するレベルです。高い英語力が必要となるため、しっかりと学習しておきましょう。

まとめ

オーストラリアの看護師の平均年収は約768~864万円です。日本の看護師の平均年収は約508万円なので、オーストラリアの看護師の方が年収が高い傾向があります。またオーストラリアで働く看護師は、仕事の分業化により残業がほとんどありません。

病休や長期休暇も取りやすく働きやすい職場環境です。また日本の正看護師であれば、永住権を得るチャンスがあります。日本で働くよりも高収入が期待できるため、語学力を高めて海外で働くことを検討してみてはいかがでしょうか。

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