IELTSは、英語力を測定する代表的なテストのひとつです。オーストラリアへの留学を考えていて、IELTSのスコアを高めたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
今回は、オーストラリアでIELTSが必要になる場面、オーストラリアの大学に留学するために必要なIELTSのスコア、IELTSのスコアを高める方法を紹介します。
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IELTSとは?

IELTSは、International English Language Testing Systemのことです。アイエルツと読みます。英語力を証明するテストで、教育機関でもTOEFLに代わるテストとして利用されているものです。IELTSはどのようなテストなのか、テスト形式や特徴を紹介します。
IELTSのテスト形式
IELTSのテスト形式には、ペーパー版とコンピューター版の2種類があります。
ペーパー版は筆記式で日本ではなじみのあるテスト形式です。全国の主要都市のテスト会場で行われます。
コンピューター版は、東京、大阪、名古屋の試験会場で実施される、コンピューターで回答する形式です。コンピューター版は開催場所が限定されるものの、試験日程が多く、試験の結果を数日後に受け取れるメリットがあります。
試験は、ライティング、リーディング、リスニング、スピーキングの4種です。IELTSでは試験の一部を受験することは認められず、4技能すべてを受験する必要があります。
スピーキングはFace to Faceで行われるのが特徴です。対面式のためにスピーキング力を効果的に測定できます。
海外では広く利用されている
IELTSは、140か国の12,000以上の機関で認定されているテストです。英語力を証明するためのテストとして活用され、海外移住申請でも活用されています。オーストラリアの各種機関でも認定されているテストです。
IELTSが国際的に広く利用されるのに、信頼性が高いことがあげられます。すべての受験者に公平なテストで、継続的な監視により安全にテストが実施されている点も評価される理由です。
オーストラリアでIELTSが必要な場面

英語圏であるオーストラリアに長期滞在する場合、さまざまな場面でIELTSのスコアが必要になる可能性があります。
まず、オーストラリアの大学や専門学校などの教育機関に入学する場合です。特に大学などでは高度な語学力が求められ、IELTSの一定スコア以上が入学条件とされることがあります。
オーストラリアで就労するときも一定以上のIELTSのスコアが必要です。就労ビザを取得するにも一定以上のIELTSのスコアが求められます。
オーストラリアに移住する場合もIELTSのスコアは必要です。一定以上のIELTSのスコアが永住権取得の条件に定められています。
IELTSには2つのモジュールがある

IELTSには、アカデミック・モジュールとジェネラル・モジュールのふたつのモジュールがあります。
オーストラリアで何をしたいかによって最適なモジュールは異なりますので、モジュールについて理解しておくことも大切です。ここでは、それぞれのモジュールの特徴と目的を紹介します。
【IELTS】アカデミック・モジュール
アカデミック・モジュールは、受験者の英語力が大学や大学院などの入学レベルに達しているかを測定するものです。オーストラリアなどの英語圏の大学や大学院では、アカデミック・モジュールのスコアが入学条件の基準となります。
英語圏の大学で学位を取得したい人など、海外の大学や大学院で学びたい人向けのモジュールといえるでしょう。
アカデミック・モジュールは、ライティングとリーディングの問題がアカデミックよりです。学術的な場面を想定した設問が多く、学術論文や大学の講義が問題のベースとして出題されることもあります。
【IELTS】ジェネラル・モジュール
ジェネラル・モジュールは、学業以外で英語圏に滞在する人向けのモジュールです。
オーストラリアでは就労や移住に必要とされます。就労ビザの取得や永住権の申請に一定以上のIELTSのスコアが求められるためです。
ビザのタイプでも必要なスコアは異なりますが、オーストラリア現地で就労を希望する場合はジェネラル・モジュールを受験する必要があります。
オーストラリアの永住権の取得にもIELTSのスコアが必須です。ライティング、リーディング、リスニング、スピーキングのすべてのセクションで6.0以上を取得する必要があります。
オーストラリアの大学で必要なIELTSスコア
オーストラリアへの留学、就職、移住(永住)ではIELTSのスコアが必要だと紹介しました。それでは、オーストラリアに留学する場合、どの程度のスコアが求められるのでしょうか。IELTSのスコアの意味や大学レベルで求められるスコアについて解説します。
IELTSのスコアの意味
IELTSは9段階で評価します。4つの技能についてそれぞれ0~9で評価し、それぞれの技能の総合評価として0.5刻みでバンドスコアが示されます。以下は、IELTSの各スコアのレベルや英語力を示した表です。
| バンドスコア | スコア説明 | レベル |
| 9(9.0~9.5) | ほとんど完璧に英語を使いこなせる | Advanced Plus |
| 8(8.0~8.5) | やや不正確さはあるが複雑な議論にも対応できる | |
| 7(7.0~7.5) | 不正確はあるが詳細な論理を理解でき英語を使いこなせる | |
| 6(6.0~6.5) | 不正確さはあるが複雑な表現を含めある程度英語を使いこなせる | 上級(Advanced) |
| 5(5.0~5.5) | 間違いはあるが専門分野ではコミュニケーションが取れる | |
| 4(4.0~4.5) | コミュニケーションは取れるが複雑な表現ができない | 中上級(Upper-Intermediate) |
| 3(3.0~3.5) | 一般的な意味は理解できるがコミュニケーションが続かない | |
| 2(2.0~2.5) | 会話や文章の理解は困難 | 中級(Intermediate) |
| 1(1.0~1.5) | 英語の運用能力がない | 初級(Elementary) |
| 0(0.0~0.5) | 判定不能 |
参考:「IELTS 9段階評価(バンドスコア)」(IDP IELS – Japan)
バンドスコア1.0~1.5は、単語は羅列できるものの、ほとんど英語を理解できない初級レベルです。2.0~4.5になると中級レベルで、ある程度コミュニケーションが取れると評価されます。
5.0を超えると上級レベルです。上級になると、英語での基本的なコミュニケーションにはほとんど問題がないレベルといえます。
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オーストラリアの大学で求められるスコア
IELTSのバンドスコアの意味を紹介しましたが、オーストラリアの大学では具体的にどのくらいのスコアが求められるのでしょう。
オーストラリアの一般的な大学では、IELTSのスコア6.0以上が目安です。専門分野などでもスコアが異なり、6.5や7.0以上を入学条件にしている大学や大学の学部もあります。
2019年の世界トップ200に選ばれたオーストラリアの大学のうち、University of Melbourne(メルボルン大学)の求めるスコアはIELTS7.0以上、Australian National University(オーストラリア国立大学)は6.5~7.0以上、University of Sydney(シドニー大学)は6.5以上でした。(但し、学部により異なる。)
出典:「世界トップ200に選ばれたオーストラリアの大学が要求するIELTSスコア(2019年)(IELTS)
ただし、大学入学のための準備コース(ファウンデーションコース)などで求められるレベルは大学ほど高くありません。ファウンデーションでは、5.0~6.0あたりが目安になります。
Mirai Bridgeのおすすめ大学!必要スコア具体例
●グリフィス大学-Griffith University-
(クイーンズランド州/ゴールドコースト・ブリスベン)
観光・ホスピタリティ・スポーツマネジメント・看護学・環境学で有名な公立大学です。
留学生の受け入れも非常に多く、世界各国から学生が集まります。

ビジネス学部(Bachelor of Business):
OA6.5以上(各セクションが6.0以上)
看護学部(Bachelor of Nursing):
OA7.0以上(リスニング・リーディング・スピーキングが7.0以上/ライティングが6.5以上)
教育学部(Bachelor of Education):
OA7.5以上(リスニング・スピーキングが8.0以上/リーディング・ライティングが7.0以上)
法学部(Bachelor of Laws):
OA7.0以上(各セクションが6.5以上)
政治・国際関係学部(Bachelor of Political Science and International Relations):
OA6.5以上(各セクションが6.0以上)
工学部(Bachelor of Engineering):
OA6.5以上(各セクションが6.0以上)
国際観光・ホテルマネジメント学部(Bachelor of International Tourism and Hotel Management):
OA6.5以上(各セクションが6.0以上)
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●クイーンズランド工科大学-Queensland University of Technology-(クイーンズランド州/ブリスベン)
ビジネス・IT・サイエンス分野に強い公立大学です。
留学生に対するサポートに定評があります。

ビジネス学部(Bachelor of Business):
OA6.5以上(各セクションが6.0以上)
看護学部(Bachelor of Nursing):
OA7.0以上(リスニング・リーディング・スピーキングが7.0以上/ライティングが6.5以上)
教育学部(Bachelor of Education):
OA6.5以上(各セクションが6.0以上)
法学部(Bachelor of Laws):
OA6.5以上(各セクションが6.0以上)
工学部(Bachelor of Engineering):
OA6.5以上(各セクションが6.0以上)
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●フリンダース大学-Flinders University-(南オーストラリア州/アデレード)
エンジニアリング・計算学・数学の分野で高い評価を得ている公立大学です。
看護学・助産学・健康学なども有名です。

ビジネス学部(Bachelor of Business):
OA6.0以上(スピーキング・ライティングが6.0以上)
看護学部(Bachelor of Nursing):
OA7.0以上(リスニング・リーディング・スピーキングが7.0以上/ライティングが6.5以上)
教育学部(Bachelor of Education):
OA7.0以上(各セクションが7.0以上)
法学部(Bachelor of Laws):
OA7.0以上(各セクションが6.0以上)
政治・国際関係学部(Bachelor of International Relations and Political Science):
OA6.0以上(スピーキング・ライティングが6.0以上)
工学部(Bachelor of Engineering):
OA6.0以上(スピーキング・ライティングが6.0以上)
助産学部(Bachelor of Midwifery):
OA7.0以上(スピーキング・リーディング・リスニングが7.0以上/ライティングが6.5以上)
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●サザンクロス大学-Southern Cross University-(ニューサウスウェールズ州/リズモア・コフスハーバー クイーンズランド州/ゴールドコースト)
海洋学・観光・ホスピタリティ分野に強い公立大学です。
美しい自然に囲まれたキャンパスを有します。

ビジネス学部(Bachelor of Business):
OA6.0以上(各セクションが5.5以上)
看護学部(Bachelor of Nursing):
OA7.0以上(各セクションが7.0以上)
教育学部(Bachelor of Education):
OA7.5以上(リスニング・スピーキングが8.0以上/リーディング・ライティングが7.0以上)
法学部(Bachelor of Laws):
OA6.0以上(各セクションが5.5以上)
工学部(Bachelor of Engineering):
OA6.0以上(各セクションが5.5以上)
海洋学(Bachelor of Science):
OA6.0以上(各セクションが5.5以上)
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●ウーロンゴン大学-University of Wollongong-(ニューサウスウェールズ州/ウーロンゴン)
ビジネス・医学・看護学・教育学に定評のある公立大学です。
海と山に囲まれた美しい街ウーロンゴンにキャンパスを構えています。

ビジネス学部(Bachelor of Business):
OA6.0以上(リーディング・ライティングが6.0以上/リスニング・スピーキングが5.0以上)
看護学部(Bachelor of Nursing):
OA7.0以上(リスニング・スピーキング・リーディングが7.0以上/ライティングが6.5以上)
教育学部(Bachelor of Education):
OA7.5以上(リーディング・ライティングが7.0以上/リスニング・スピーキングが8.0以上)
法学部(Bachelor of Laws):
OA7.0以上(リスニング・スピーキングが6.0以上/ライティングが7.0以上/リーディングが6.5以上)
国際関係学部(Bachelor of International Studies):
OA6.5以上(各セクションが6.0以上)
工学部(Bachelor of Engineering):
OA6.0以上(各セクションが6.0以上)
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●ディーキン大学-Deakin Unversity-(ビクトリア州/メルボルン・ジーロング・ワーナンブール)
スポーツ科学分野が世界トップ水準の公立大学です。
看護・教育学にも強いです。

ビジネス学部(Bachelor of Business):
OA6.0以上(各セクションが6.0以上)
看護学部(Bachelor of Nursing):
OA7.0以上(各セクションが7.0以上)
教育学部(Bachelor of Education):
OA7.0以上(各セクションが6.5以上)
法学部(Bachelor of Laws):
OA7.0以上(各セクションが6.5以上)
国際関係学部(Bachelor of International Studies):
OA6.0以上(各セクションが6.0以上)
工学部(Bachelor of Engineering):
OA6.0以上(各セクションが6.0以上)
スポーツ科学部(Bachelor of Exercise and Sport Science):
OA6.5以上(各セクションが6.0以上)
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Mirai Bridgeでは上記の大学含め、オーストラリア全土の大学のご紹介が可能です。
是非、お問合せ下さい。
必要なIELTSスコアを獲得するには?
オーストラリアの大学に入学を考えているものの、入学条件となるIELTSスコアが不足している場合、スコアアップできるよう語学力を身に付ける必要があります。IELTSスコアを向上させるにはどうするべきか、3つの学習方法をみていきましょう。
独学する
まず、参考書などを使って独学で学習する方法です。
リスニングであれば、ニュースやポッドキャスト、TEDスピーチなどでさまざまな国の音声を聞く、シャドーイング(耳で聞きつつ発音する)などの学習方法があります。
リーディングなら参考書のほかに小説や新聞記事、学術論文など、さまざまなジャンルの文章を読んでみるのも良いでしょう。ライティングなら、毎回異なるトピックでエッセイを書いてみるなどの学習方法があります。
ただし、独学はある程度の英語力があり自分で解決できる力がないと厳しいです。また、独学で伸ばすのは難しいセッションもあります。
例えば、スピーキングは相手がいないとロールプレイができません。ライティングのように回答の自由度が高いものも、どのようにフィードバックを受けるかが課題になります。
スクールに通う
IELTSのスコア向上が目的なら、日本で英語学習者向けのスクールに通う方法もあります。IELTS対策に特化したスクールなら効率良くIELTSのスコアを伸ばしやすいでしょう。
スクールであればマンツーマンで英語を指導するところもあるため、英語力に合わせて指導を受けたいときは便利です。独学では難しいスピーキングの学習を補えるメリットもあります。
日本の英語学習者向けのスクールにご興味のある方は以下の記事を参考にしてください。
IELTS対策ができる現地語学学校に通学する
オーストラリアには、IELTS対策ができる語学学校があります。現地のIELTS対策講座を開講している語学学校などに通い、IELTSのスコアを上げてから現地の大学に進学するのもひとつの方法です。
また、IELTS対策の課程を修了することで、提携する専門学校にIELTS免除で行けるコースもあります。希望の進学先に合わせてオーストラリア留学を検討してみるのも良いのではないでしょうか。
現地で学習する強みは、日常生活も英語にあふれた環境で効率良く学習できることです。大学進学前にオーストラリアの生活になじめるメリットもあります。
IELTS対策コースを開講している学校は入学条件に英語力が問われないところもありますので、英語力に不安があってもチャレンジしやすいです。
Mirai BridgeではIELTS対策コースを開講している現地語学学校も紹介可能です。是非、お問合せ下さい。
まとめ
オーストラリアでは、大学への進学、現地での就職(就労ビザの取得)、永住権取得などでIELTSのスコアが必要です。
オーストラリアの大学を目指すなら、Mirai Bridgeの利用をご検討ください。
オーストラリア国内の教育機関とのネットワークから最適なプランを提案します。現地法人のため充実したサポートを提供できるのも強みです。オーストラリア留学を検討するにあたり、不明点や疑問点がある方はぜひお問い合わせください。
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