海外に滞在しつつ、生活費を稼げるのが魅力のワーキングホリデー(ワーホリ)。英語力があまりない方でも挑戦できると評判ですが、それでも「本当に英語がしゃべれなくても働けるのだろうか?」と不安に思っている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ワーホリでおすすめの仕事と平均時給、必要とされる英語力について紹介します。仕事の選び方のポイントも解説しますので、ワーホリを検討している方は参考にしてみてください。
ワーホリでおすすめの仕事5選
ワーホリでどんな仕事に就けるかは、英語力と取得している技術や経験などによって異なります。
はじめてワーホリに挑戦する方で英語力にあまり自信がない方は、以下のような仕事がおすすめです。
バリスタ【憧れの仕事!】
ワーホリビザ取得者に人気の仕事がバリスタです。バリスタとして働くことに憧れて英語圏の国にやってくる方もいるほどで、競争率が高い仕事でもあります。
しかし、英語圏の国、特にカフェ文化が根強いオーストラリアでは求人が多いので、ワーホリ初心者の方でも挑戦しやすい仕事といえます。
ローカルのカフェで働き、コーヒーを作るのがバリスタの主な仕事です。とはいえ、黙々とコーヒーを作るわけではありません。お客様におすすめのメニューを提案したり、ちょっとした会話を楽しんだりする必要もあり、英語でのコミュニケーションスキルが求められる仕事でもあります。
バリスタの平均時給
バリスタの平均時給はどれくらいなのでしょうか。
ワーホリ先として特に人気のオーストラリア、カナダ、ニュージーランドの平均時給を紹介します。
国 | 時給 | 備考 |
オーストラリア | 29ドル(約2,800円) | ※1オーストラリアドル=95円で計算 |
カナダ | 12.65ドル(約1,300円) | ※1カナダドル=100円で計算 |
ニュージーランド | 26ドル(約2,300円) | ※1ニュージーランドドル=89円で計算 |
バリスタに求められる英語レベル
バリスタに求められるのは、日常英会話がスムーズに話せるレベルの英語力です。お客様のオーダーを正確に聞き取る必要があるので、特にリスニング力が求められます。
高度な英語力は求められないものの、英語が全然できない方にはハードル高めの仕事といえるでしょう。まずは日常英会話ができるレベルになってから挑戦するのがおすすめです。
なお、ローカルなカフェやレストランでバリスタになるには、より高度な英語力が求められます。実際に、ローカル店で働いている日本人も少ないため、就職のハードルは高いといえます。
日本食レストラン(ジャパレス)【すぐ働きたい方向け】
英語の勉強をほとんどしていないけれど、すぐに働きたいという方におすすめなのが日本食レストラン(ジャパレス)です。経営者やスタッフのほとんどが日本人のところも多く、英語に自信がない方でも働きやすいでしょう。
また、接客をしながら少しずつ英語を上達させていけるので、まずは日本食レストランで働いて英語力を向上させてからほかの仕事に挑戦してみることも可能です。
さらに、日本食レストランとはいえ、国や地域によって接客方式が日本と異なることがあります。そのような場合、まずは比較的馴染みやすい日本食レストランでワーホリ先に合った接客を身に付けるのも有効です。英語力の向上とあわせて、接客方法に慣れたらローカルなカフェやレストランで働くことを視野にいれるのも良いでしょう。
日本食レストラン(ジャパレス)の平均時給
日本食レストラン(ジャパレス)の平均時給は以下の通りです。
国 | 時給 | 備考 |
オーストラリア | 23.23ドル(約2,200円) | ※1オーストラリアドル=95円で計算 |
カナダ | 15ドル(約1,500円) | ※1カナダドル=100円で計算 |
ニュージーランド | 20ドル(約1,800円) | ※1ニュージーランドドル=89円で計算 |
※2024年1月時点の為替
日本食レストラン(ジャパレス)で求められる英語レベル
日本食レストラン(ジャパレス)でServer(サーバー)として働く場合に求められる英語レベルは、初中級~中級程度です。流暢に話せなくても、接客に必要な簡単な英語フレーズやお店のメニューを英語で言えるくらいのレベルであれば、採用してもらえる場合があります。
日本食レストランでも、経営者が日本人で接客のない調理スタッフとして働く場合は、特に英語力は必要ありません。
ファーム【ハイシーズンなら高収入が目指せる!】
ファームでの仕事も高い英語力を必要とせず、しかもハイシーズンであれば高収入も目指せるのでワーホリ初心者におすすめです。
宿泊や食事込みのファームで働ければ、生活費もほとんどかからず貯蓄に回せます。ハイシーズンのときに集中的に働いて、残りのワーホリ期間は貯めたお金で旅行を楽しむこともできるでしょう。
ただし、ファームジョブに就くエリアによっては、日本人がほとんどいないこともあります。語学力向上を目的としているものの、日本人があまりにも少ないのは避けたい場合は、事前にワーホリ先でファームジョブに従事している日本人の割合を確認しておくことが大切です。
ファームの平均時給
仕事先をファームとする場合の平均時給をみていきましょう。
国 | 時給 | 備考 |
オーストラリア | 26ドル(約2,500円) | ※1オーストラリアドル=95円で計算 |
カナダ | 10ドル(約1,000円)~ | ※1カナダドル=100円で計算 |
ニュージーランド | 25ドル(約2,200円) | ※1ニュージーランドドル=89円で計算 |
※2024年1月時点の為替
ファームについては歩合制であることも多く、時給は成果次第で上がるケースもあります。
ファームで求められる英語レベル
ファームでの仕事は単純作業の繰り返しであることが多く、英語がほとんど話せなくても問題ありません。英語力に自信がない方でも挑戦しやすい仕事といえます。
もちろん、オーナーなどとのコミュニケーションは英語となるので、簡単な英語がわかれば作業も捗れます。特に業務内容を理解するために、ある程度のリスニング力を備えておくと良いです。
ベビーシッター【生活費がかからない!】
ワーホリで海外生活をするにあたって、一番の出費となるのが家賃です。できるだけ家賃を抑えたい、生活費を抑えたいと思っている方は、住み込みのベビーシッターの仕事に挑戦してみましょう。
住み込みのベビーシッターであれば、ステイ先の一部屋を貸してもらえ、食費なども無料であることが多く、生活費のほとんどがかかりません。住み込みであるものの、1日中働くわけではなく、自由時間を確保することもできます。ステイ先の保護者の休みなどに合わせて、休んだり遊んだりする時間をとれるといったものです。
子どもの世話や学校の送り迎え、家事などをしながら、ステイ先の家族の一員のように過ごせるため、良い思い出にもなるはずです。
なお、勤務するエリアによっては特定の調査を受けて登録する必要があるため、ワーホリを予定しているエリアで必要かどうか事前に確認しておくことが大切です。
ベビーシッターの平均時給
ベビーシッターの平均時給は以下の通りです。ただし、食事付きの住み込みの場合は、勤務先によっては時給が下がることもあります。
国 | 時給 | 備考 |
オーストラリア | 20ドル(約1,900円) | ※1オーストラリアドル=95円で計算 |
カナダ | 15ドル(約1,500円) | ※1カナダドル=100円で計算 |
ニュージーランド | 20ドル(約1,800円) | ※1ニュージーランドドル=89円で計算 |
※2024年1月時点の為替
ベビーシッターで求められる英語レベル
現地の一般家庭でベビーシッターとして働くのに必要とされる英語力は中級レベルです。家事だけであれば毎日同じ作業の繰り返しなので、高い英語力までは求められません。しかし、子どもとのかかわりにおいては、ある程度の英語力が必要となります。
子どもに関することで保護者からの留意点を正確に聞き取れないと、子どもの安全を脅かしてしまいかねません。ステイ先とトラブルが生じる原因にもなるため、中級レベルの英語力に留まらず、より高いレベルの英語力を身に付けておくと安心です。
ホテルスタッフ【幅広い職種から選べる!】
ワーホリで海外生活をするなら、ホテルスタッフとして働くのもおすすめです。ホテルでの仕事にはさまざまな職種があり、自分の適正や英語力に合った職種を選べるのも魅力といえます。
ホテルスタッフの仕事の例は以下のとおりです。
・レストランやカフェなどでのウェイトレス・ウェイター
・レストランの調理場でのキッチンハンド
・ランドリー
・ポーター
・レストランや調理場のナイトクリーナー
・客室のハウスキーパー
ホテルスタッフの平均時給
ホテルスタッフとして勤務する場合、住み込みなのかどうかでもらえる給料が変わってきます。場合によっては給料の代わりに宿泊代を無料とするケースもあるので、よく確認しておきましょう。
以下は住み込みなしで、ワーホリビザ保有者がホテルスタッフとして勤務した場合にもらえる平均時給です。これに加えてチップをもらえることもあります。
国 | 時給 | 備考 |
オーストラリア | 23ドル(約2,200円) | ※1オーストラリアドル=95円で計算 |
カナダ | 14ドル(約1,400円) | ※1カナダドル=100円で計算 |
ニュージーランド | 24ドル(約2,150円) | ※1ニュージーランドドル=89円で計算 |
※2024年1月時点の為替
ホテルスタッフに求められる英語レベル
ホテルのフロントやレストランなど接客が必要となる職種で働く場合は、高い英語力が必要となります。しかし、キッチンハンドやランドリー、ハウスキーパーなどの裏方の仕事は、ほかのスタッフと英語で最低限のコミュニケーションを取れれば問題ありません。
このように業務内容によって英語力に差があります。ワ―ホリ先でどのような業務をやりたいかを明確にしたうえで必要とされる英語レベルを把握することが大切です。
ワーホリの仕事の選び方
ワーホリ中の仕事の探し方は大きく3つあります。それぞれの特徴とメリット・デメリットを紹介します。
求人サイト
求人サイトを利用すれば、比較的簡単に求人情報を得ることができます。ワーホリ向けの求人もあるので、チェックしてみると良いでしょう。
メリット | ・ネット環境があれば、いつでも求人情報をチェックできる
・頻繁に更新されるので最新の求人情報が得られる ・さまざまな職種の求人情報がある |
デメリット | ・応募者が多く、面接にたどりつけないことも多い
・短期間で募集が締め切られることがある |
直接応募
あらかじめ履歴書を準備しておいて、気になるお店や求人の張り紙があるお店などに直接応募する方法です。
メリット | ・お店の雰囲気などを確認したうえで応募できる
・直接お店に出向くので、面接が決まりやすい |
デメリット | ・ネットで求人を探すよりも手間がかかる
・採用担当者が不在のこともある |
知人・友人からの紹介
語学学校などで知り合った友人や知人に仕事を紹介してもらう方法です。
メリット | ・職場の労働環境などの情報を得たうえで応募できる
・人脈を通しているため採用される可能性が高い ・自分が希望している仕事を紹介してもらいやすい |
デメリット | ・人脈が狭いと求人情報が得られにくい
・求人情報が得られるかどうかは、タイミングなどにも左右される |
ワーホリの仕事を決める際の注意点・ポイント
ワーホリで仕事先を決める際は、下記の2点を押さえておきましょう。
1.高時給な仕事はステップアップで目指すのがおすすめ
ワーホリ期間中に仕事をするなら、中級以上の英語力があるのが望ましいといえます。高時給の職場で働きたいなら、少なくとも中級レベルの英語力を身につけておく必要があるでしょう。
とはいえ、初級レベルの英語力でも仕事には就けます。高収入を目指すなら、まずは英語力があまり求められない職場で働きつつ、英語力を伸ばしたうえで転職するなどしてステップアップをするのがおすすめです。
英語力以外にもステップアップに有効な資格を取得することも良いでしょう。例えば、以下のような資格があります。
RSA | ・飲食店でアルコールを扱う際に必要な資格。必須ではないものの、取得しておくのがベター。
・1日講習またはオンラインで取得できる。 |
フォークリフト
(重機オペレーター) |
・倉庫やマイニングなどの仕事に就きやすくなる資格。保有しておくと仕事の幅が広がり、ステップアップを目指せる。
・2日間(1日目…授業、2日目…筆記・実技テスト)で取得可能。 |
2.仕事先の情報収集に不安があるときは留学エージェントを頼ろう
ワーホリ先に友人や知人も特にいない場合、またはじめてのワーホリで仕事先の情報収集をすることに不安を感じている場合は、留学エージェントに頼りましょう。
オーストラリアの現地留学エージェント「Mirai Bridge」では、ワーホリの準備や現地の生活をサポートしています。
現地在住の経験豊富なカウンセラーが対応していますので、最新現地情報をもとにアドバイス可能です。
まとめ
英語があまり話せなくても、ワーホリで働ける仕事はたくさんあります。まずは英語力があまり求められない職場で経験を積んで、少しずつ英語力を磨いていきましょう。現地での生活に慣れ、英語に少し自信がついたら、英語での接客が求められる職場への転職を検討してみることができます。
オーストラリアへワーホリをするなら「Mirai Bridge」にお任せください。オーストラリア滞在歴10年以上のベテランスタッフが現地での生活を丁寧にサポートいたします。
もちろん、現地でのアルバイト情報も豊富に取り揃えているので、気になる方はぜひお気軽にご相談ください。
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