看護留学
オーストラリアは、日本と同様に国民の平均寿命が大変長く、今後高齢化がますます進んでいくと言われています。そして、日本と同様にオーストラリアは医療・福祉先進国のひとつということもあり、ここ最近オーストラリアで看護学を学ぶという方が大変増えております。
オーストラリア就職、海外就職を目指す方にとっても、看護師というのは大変やりがいのある、そして安定性のある仕事のひとつですし、オーストラリア看護大学を卒業することにより永住権申請の可能性もあります。
現在すでに日本で看護師(またはその他の医療系職種)に就かれている方も、これから看護師などを目指している方も、是非オーストラリアで留学をして、「世界で通用する看護師」を目指しましょう!!
※看護師だけではなく、その他の医療系職種(薬剤師、理学療法士、作業療法士、放射線技師、臨床検査技師、カイロプラクターなど)も、看護師と同様にオーストラリア就職または世界で活躍できるチャンスがあります。医療系職種にご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください! (2020年5月更新)
オーストラリアで看護留学をするメリット
- 実践的な医療英語を学ぶことができる
- オーストラリアで世界基準の医療現場を体験することができる
- オーストラリアの正看護師資格を得ることにより、他の国で看護師として活躍できるチャンスがある
- オーストラリアの正看護師資格を得ることにより、オーストラリアで看護師として活躍できるチャンスがある
- オーストラリアの正看護師資格を得ることにより、オーストラリア永住権申請の可能性がある
看護留学の注意点
「オーストラリア正看護師資格取得=オーストラリアで看護師として働ける」ではありません!
日本の一部の留学エージェントでは、「オーストラリア看護師資格を取る=看護師としてオーストラリアで就職できる」「オーストラリアで大学進学しなくてもオーストラリアで看護師になれる」と安易にうたっているところもあるようで、実際に現地で問題になっているケースもあります。
確かにオーストラリアで大学進学しなくとも、オーストラリア看護師登録は可能ですが、実際にオーストラリア就職を考えた場合は、オーストラリアにて看護学部進学が王道です。
実際のところ、オーストラリアで正看護師として働くためには、
-
オーストラリア正看護師資格
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就労可能なビザ(基本、永住ビザ)
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上級英語力(IELTS7.0以上)
が最低限必要です。それに加えて、
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過去の看護師経験(日本での経験含む)
-
大学卒業学位(オーストラリアの看護師は100%大卒です)
があれば、望ましいです。
※2019年11月28日より看護師登録の英語条件に変更がありました。
今までは、看護学部卒業後(看護登録をする前)までにIELTS7.0を取得できれえばOKでしたが、今後は、看護学部入学前に必ず全7.0取得が必要となります。
「英語コース+看護学部」や「カレッジやTAFEのディプロマコース+看護学部」などのパッケージの場合でも、とにかく看護学部進学前にはIELTS(またはPTEやOET、TOEFLなど)をクリアする必要があります。
看護師に限らず、外国人がオーストラリアで合法的に仕事をするためには、どうしても「就労可能なビザ」が必要になります。(当然ですが、「ビザ無し」で不法就労することはできません)
病院などの医療機関が、ビジネスビザ(長期就労ビザ)などのスポンサーになってくれるというケースは実際には稀で、看護師募集の際には、「オーストラリア市民権または永住権保持者に限る」という条件付きの募集がほとんどなのが現状です。
ですので、もし真剣に「オーストラリアで看護師として働きたい」と考えるのであれば、オーストラリア看護師資格だけではなく、就労可能なビザ取得も同時に目指す必要があります。
看護留学の種類
看護留学には大きく分けて下記4つのプランがあります。
医療英語集中コース(メルボルン、シドニー、ブリスベン)
医療の現場で実際に使われるような英語を集中的に学ぶコースです。
基本的な病名や医療器具、医学や栄養学の基礎用語などを学ぶことができます。
また、病院での患者や医師とのコミュニケーションについても学びますので、実践的な内容となります。最低限、中上級以上の英語力が必要となります。
- 日本で看護師その他医療系職種の経験者で、将来、日本で英語を使った医療系のお仕事に就きたいとお考えの方
- 将来、オーストラリアで看護系その他医療系職種をお考えで、オーストラリアの医療現場を見学してみたいという方
- 一般英語コース12週間→医療英語コース12週間 合計24週間(およそ半年)
※最低限中上級レベルの英語力が必要で、一般英語コースの期間は、その方の英語力次第で大きく変わってきます。
英語(医療英語)+オーストラリア医療教育プログラム(シドニー&メルボルン)
英語レベルに応じて、一般英語または医療英語クラスに在籍しながら、週1回「オーストラリアの医療事情」などの講義に参加したり、実際に医療機関、福祉施設へ訪問します。
基本的に、ひとつのプログラムは12週間となっています。
- 日本で看護師その他医療系職種の経験者で、短期間でオーストラリアの医療事情を知りたいという方
- 将来、オーストラリアで看護系その他医療系職種をお考えで、オーストラリアの医療現場を見学してみたいという方
- 一般英語コース12週間(&医療教育プログラム)
- 一般英語コース12週間→医療英語コース12週間(&医療教育プログラム) 合計24週間(およそ半年)
英語+医療福祉インターンシップ(シドニー)
一般英語コースを受講後、現地の看護介護トレーニングセンターにて、毎週土曜日3回のトレーニング、その後、2週間の就業体験が可能です。最終課題を提出することによって、修了証が発行されます。トレーニングセンターは10名以下の少人数制で、実際に患者さんに接しての訓練を行います。英語で介護に携わる医療英語を学ぶこともできます。
- 日本で看護師その他医療系職種の経験者で、オーストラリアの医療福祉現場を体験してみたいという方
- 将来、オーストラリアで看護系その他医療系職種をお考えで、ローカルのスタッフと一緒に就業体験をしてみたい方
- 一般英語コース6週間→医療福祉インターンシップ6週間(途中1週休み) 合計12週間(およそ3ヶ月)
※英語コースは、英語レベルに応じて、最低でも4週間以上の受講が必要です。
オーストラリア正看護師資格(RN)取得コース
真剣にオーストラリアの正看護師(Registered Nurse)資格取得を目指すコースです。
日本の正看護師資格保持者の場合と、看護師資格をお持ちでない方の場合で、アプローチの方法は大きく変わってきます。下記の3つの方法がありますが、どの方法でも、看護登録のためには、英語条件としてIELTSアカデミック試験で全セクション7.0以上(またはOET試験にて全セクションB以上)の証明を看護協会へ提出する必要があります。
OET(医療英語試験)対策コース→オーストラリア看護師登録
日本で看護大学卒業者(3年間の看護学校ではなく)で、看護師職歴を最低1年以上お持ちであれば、OETという試験にてB以上(またはIELTSアカデミック試験全セクション7.0以上)のレベルをクリアすることによって、オーストラリアの正看護師として登録の可能性があります。
- 日本で4年制看護大学卒業者
- 日本の正看護師資格保持者で、資格取得から10年以内の方
- 看護師職歴を1年以上お持ちの方
- オーストラリア正看護師資格取得後に、オーストラリア就職にこだわらず、他国での就職も視野に入れることができる方
※冒頭でお伝えしました通り、オーストラリアの正看護師登録をしたとしても、就労可能なビザがなければオーストラリアで働くことができません。ですので、このパターンの場合は、オーストラリア就職という意味ではリスクが高く、他国での就職も視野に入れることができる方に向いています。
- 一般英語コース24週→OET対策コース24週→(OET試験をパスして)オーストラリア看護登録
※OETのB以上をクリアするというのは、IELTS7.0レベル、TOEFL ibtですと100近くのレベルになりますので、長期的に英語コースに通う必要があります。
オーストラリアにて看護大学進学→オーストラリア看護師登録
オーストラリアの看護師は、基本的に大卒(看護学部は3年間)です。
オーストラリアでゼロから看護学を学び、オーストラリアで実習も経験して、卒業後にオーストラリア看護登録を目指すことが可能です。(日本の正看護師資格保持者は、1年単位免除で2年間の就学となります)
- 将来、真剣にオーストラリアで看護師として働きたい方
- 語学学校(一般英語→進学準備英語)→IELTS7.0を取得→TAFEなど専門学校にてDiploma(1.5年)→大学2年次より編入して看護学部2年間→卒業後、オーストラリア看護登録
※オーストラリアでTAFEなどの専門学校でDiploma学位を取得することにより、単位免除により1年間短縮、看護学部2年次より編入することが可能です。 - 日本にて4年制大学卒業者の場合
語学学校(一般英語→進学準備英語)→IELTS7.0を取得→大学2年次より編入して看護学部2年間→卒業後、オーストラリア看護登録
※日本の正看護師資格保持者の場合、単位免除により1年間短縮、3年→2年とすることが可能です。 - 日本の正看護師資格保持者の場合
語学学校(一般英語→進学準備英語)→IELTS7.0を取得→大学2年次より編入して看護学部2年間→卒業後、オーストラリア看護登録
※日本の正看護師資格保持者の場合、単位免除により1年間短縮、3年→2年とすることが可能です。
オーストラリアで2年以上留学することにより、卒業後に2年間(地方大学卒業の場合は3年間)の卒業生ビザ取得の可能性があります。そして、無事にオーストラリア看護登録ができれば、永住権申請の可能性があります。時間も費用もかかりますが、真剣にオーストラリアで看護師として働くことを考える場合は、この方法が最も確実であると言えます。
看護留学 Q&A
- オーストラリアで看護師になるためには、どうしたらいいですか?
- 冒頭でもお伝えしましたが、「オーストラリアの看護師資格を得ること」と、「オーストラリアで看護師として就職すること」は、大きな違いがあります。
オーストラリアの看護師資格を得ることだけでは不十分ですので、取得後のビザの問題も考えて、確実なプランを組む必要があります。
せっかく苦労してオーストラリアの看護師資格を得ても、ビザが無いために就職できず、結局帰国するというケースが実際にありますので注意してください。 - 英語力がまだ足りないのですが、オーストラリアの看護専門学校や看護大学を目指すことはできますか?
- はい、可能です。
ほとんどのTAFEや私立専門学校、そして大学では、付属の英語学校を持っています。
以前は、一般英語コースからスタートして、進学準備英語コース(EAP)を所定の成績で卒業することにより、IELTSやTOEFLなどのスコア無しでもダイレクトに進学が可能でしたが、上述のとおり2019年11月に発表された変更で、どのルートでも看護学部進学前にはIELTS7.0(または他の試験で同等のスコア)を取る必要があります。 - 日本の正看護師資格はオーストラリアで通用しますか?
- 残念ながら、日本の看護師資格は、そのままではオーストラリアで使用することはできません。
- オーストラリアの正看護師資格は他国で通用しますか?
- イギリス連邦系の国などを中心に、他国でも通用します。
※書き換えの条件などは各国によって条件が異なります。 - オーストラリアのナースは、日本と同様にハードですか?
- もちろん夜勤などもありハードですが、もともとオーストラリアは労働者側が強い傾向がありますので、被雇用者の権利が守られており、日本よりも労働環境ははるかに良いと言われています。残業などということもほとんどありません。
- オーストラリアのナースは、お給料は良いですか?
- 看護師に限らず、日本よりもオーストラリアのほうが給与基準が高いですが、特に看護師に関しては、日本と比較すれば待遇が良い傾向があると言えます。
- 留学中にアルバイトをすることは可能ですか?
- はい、可能です。
学生ビザを保持していて、授業のある期間は、2週間につき48時間まで就労が認められています。
また、ホリデー中はフルタイム就労が可能です。大学卒業後の卒業生ビザ保持の間も、フルタイムで就労可能です。
英語力や過去の経験次第では、在学中に医療機関、福祉施設などでアルバイトをされている方もいますし、大学在学中の実習先で、そのままアルバイトで採用されている方もいらっしゃいます。
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